不動産営業の新人育成シート(Excel・無料)
不動産の営業担当を3か月で接客から契約まで任せられる状態にするための育成計画例です。宅地建物取引業法の基本、物件の調査、反響対応と物件案内、重要事項説明の同席、契約手続き、引き渡しまでを記入した完成例と、編集用テンプレートを収録しています。
Excel(エクセル)形式 / PDF対応 / 更新日 2026-09-03
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ご回答は、次に作るテンプレートを決める材料にしています。
この育成シートは誰向けですか
- 不動産営業の新人を受け入れる店長・支店長
- 新人の指導を任された先輩営業
- 宅地建物取引士の資格を取ったばかりの人を現場へ入れる管理者
- 契約の事故を出さないために教え方を揃えたい営業責任者
どのような場面で使いますか
売買や賃貸の仲介を行う不動産会社で、営業の新人を受け入れるときに使います。完成例では、法令と物件の見方を覚える段階から、反響に対応して案内し、契約の場に立てる段階までを週ごとに設定しています。宅地建物取引業法に触れる場面が多いため、第1週を法令の線引きに充てています。
含まれる項目
このExcelには、次の内容が記入済みで入っています。自社に不要な項目は削除して構いません。
- 育成方針・到達目標(6テーマ:法令の線引き/物件を知る/物件を調べる/反響と案内/契約に向かう/引き渡しと後追い)
- 3か月のフェーズ構成(法令と物件を知る期/調べて案内する期/契約に向かう期)
- 週次育成計画 全12週(第1週 法令の線引きを覚える 〜 第12週 契約と引き渡し・振り返り)
- 各週のOJT内容 合計60項目(実際にやることを動詞まで記入済み)
- 各週の成果物 14種類(法令の要点メモ/物件の見方メモ/相場メモ/登記の読み取りメモ ほか)
- 各週の評価・フィードバック担当
- スキルチェック 7項目(到達基準とチェック時期つき)
- 評価項目 6観点(何をもってできていると判断するかを記入済み)
- 完成版(記入済み)と編集用テンプレートの2ファイル
Excel画面のプレビュー
完成版のExcelを、シートごとにそのまま表示しています。5枚すべて見られます。伏せている箇所はありません。
| A | B | C | D | |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 不動産営業の新人育成シート 育成方針・到達目標 | |||
| 2 | 育成板|3か月で最終的にどの状態まで育てるかを整理するシートです。 | |||
| 3 | ||||
| 4 | No | 育成テーマ | 目的 | 育成の方向性 |
| 5 | ① | 法令の線引き | やってはいけないことが分かる | 宅地建物取引業法の要点/広告の決まり/説明の義務/資格が必要な業務 |
| 6 | ② | 物件を知る | 物件の良し悪しを自分で言える | 間取りと設備/管理と修繕/周辺の環境/価格と相場 |
| 7 | ③ | 物件を調べる | 調べたことで説明できる | 登記/法令上の制限/道路と接道/インフラと近隣 |
| 8 | ④ | 反響と案内 | 来た問い合わせを来店につなげる | 反響の一次対応/来店の予約/物件案内/同行の段取り |
| 9 | ⑤ | 契約に向かう | 条件をまとめられる | 申込と条件交渉/資金計画/重要事項説明の準備/契約書の確認 |
| 10 | ⑥ | 引き渡しと後追い | 契約後を止めない | 決済と引き渡し/鍵と書類/入居後の連絡/紹介の依頼 |
| A | B | C | D | E | |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 不動産営業の新人育成シート 3か月計画 | ||||
| 2 | 育成板|育成期間を月ごとのフェーズに分け、その月に出す成果物まで決めるシートです。 | ||||
| 3 | |||||
| 4 | 月 | フェーズ | メインテーマ | サブテーマ | 成果物 |
| 5 | 1か月目 | 法令と物件を知る期 | 宅地建物取引業法の要点と物件の見方 | 法令の線引き/広告/間取りと設備/相場 | 法令の要点メモ/物件の見方メモ |
| 6 | 2か月目 | 調べて案内する期 | 物件調査と反響対応・案内 | 登記/法令上の制限/反響対応/物件案内 | 物件調査シート/反響対応の記録/案内の振り返り |
| 7 | 3か月目 | 契約に向かう期 | 条件交渉から重要事項説明・引き渡し | 申込/資金計画/重要事項説明/決済 | 申込書の控え/重要事項説明の準備メモ/引き渡しチェック表 |
| A | B | C | D | E | F | G | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 不動産営業の新人育成シート 週次育成計画 | ||||||
| 2 | 育成板|その週に何を経験させ、何を提出させるかを1週ずつ決めるシートです。実施日と確認欄は運用中に記入します。 | ||||||
| 3 | |||||||
| 4 | 週 | テーマ | OJT内容 | 成果物 | 評価・FB担当 | 実施日 | 確認 |
| 5 | 第1週 | 法令の線引きを覚える | 宅地建物取引業法で会社に課されている義務を確認する | 法令の要点メモ | 店長 | ||
| 6 | 宅地建物取引士でなければできない業務を確認する | ||||||
| 7 | 広告に書いてはいけない表現を10件覚える | ||||||
| 8 | 取引の態様(売主・代理・媒介)の書き分けを確認する | ||||||
| 9 | 免許証と標識の掲示場所を確認する | ||||||
| 10 | 第2週 | 扱う物件を知る | 担当エリアの取扱物件を一覧で確認する | 物件の見方メモ | 先輩営業 | ||
| 11 | 間取りの表記と面積の数え方を確認する | ||||||
| 12 | 設備の名前と築年による違いを確認する | ||||||
| 13 | 管理形態と修繕積立金の意味を確認する | ||||||
| 14 | 実際に3件、内見して所見を書く | ||||||
| 15 | 第3週 | 相場を掴む | 担当エリアの成約事例を20件読む | 相場メモ | 先輩営業 | ||
| 16 | 駅からの距離と価格の関係を並べる | ||||||
| 17 | 同じ間取りで価格差がある理由を先輩に聞く | ||||||
| 18 | 賃料の相場を間取り別に書き出す | ||||||
| 19 | 相場のメモを作る | ||||||
| 20 | 第4週 | 物件を調べる(権利) | 登記事項証明書の取り方を覚える | 登記の読み取りメモ | 店長 | ||
| 21 | 所有者と抵当権の見方を確認する | ||||||
| 22 | 共有名義の場合の注意を確認する | ||||||
| 23 | 実際に1件、登記を取って読む | ||||||
| 24 | 分からない記載を書き出して聞く | ||||||
| 25 | 第5週 | 物件を調べる(法令と現地) | 用途地域と建ぺい率・容積率を調べる | 物件調査シート | 店長 | ||
| 26 | 接道の状況を現地で確認する | ||||||
| 27 | 上下水道とガスの引き込みを確認する | ||||||
| 28 | 近隣の状況(騒音・臭い・日当たり)を歩いて確認する | ||||||
| 29 | 調査シートを1件ぶん埋める | ||||||
| 30 | 第6週 | 反響に対応する | 問い合わせへの一次返信を当日中に出す | 反響対応の記録 | 先輩営業 | ||
| 31 | 聞き取る項目(希望条件・時期・資金・家族)を確認する | ||||||
| 32 | 来店の予約を取る言い方を練習する | ||||||
| 33 | 条件に合う物件を3件選ぶ | ||||||
| 34 | 反響の記録を残す | ||||||
| 35 | 第7週 | 来店対応と条件の整理 | 来店の接客に同席する(3件) | 条件整理シート | 先輩営業 | ||
| 36 | 希望条件の優先順位を聞き出す | ||||||
| 37 | 譲れる条件と譲れない条件を分ける | ||||||
| 38 | 資金の目安を確認する言い方を練習する | ||||||
| 39 | 整理した条件を記録する | ||||||
| 40 | 第8週 | 物件を案内する | 案内の段取り(鍵・順番・移動)を組む | 案内の振り返り | 先輩営業 | ||
| 41 | 先輩の案内に同行する(3件) | ||||||
| 42 | 説明する順番を書き取る | ||||||
| 43 | 聞かれて答えられなかったことを調べる | ||||||
| 44 | 案内後の振り返りを書く | ||||||
| 45 | 第9週 | 案内を担当する | 案内を主担当で行う(2件) | 案内の記録 | 店長 | ||
| 46 | 事前に物件の調査を済ませる | ||||||
| 47 | 不利な情報も伝える練習をする | ||||||
| 48 | 次に見る物件を提案する | ||||||
| 49 | 案内後24時間以内に連絡する | ||||||
| 50 | 第10週 | 申込と資金計画 | 申込書の記載事項を確認する | 申込書の控え/資金計画メモ | 店長 | ||
| 51 | 手付金と申込金の違いを確認する | ||||||
| 52 | 住宅ローンの事前審査の流れを確認する | ||||||
| 53 | 諸費用の内訳を計算する | ||||||
| 54 | 資金計画の説明を練習する | ||||||
| 55 | 第11週 | 重要事項説明に同席する | 重要事項説明書の項目を確認する | 重要事項説明の準備メモ | 店長 | ||
| 56 | 調査した内容がどこに載るかを追う | ||||||
| 57 | 説明は宅地建物取引士が行うことを確認する | ||||||
| 58 | 説明に同席して質問を書き取る | ||||||
| 59 | 説明後の書面の扱いを確認する | ||||||
| 60 | 第12週 | 契約と引き渡し・振り返り | 契約書の条項を読む | 引き渡しチェック表/振り返りシート | 店長 | ||
| 61 | 決済と引き渡しの段取りを確認する | ||||||
| 62 | 鍵と書類の受け渡しに立ち会う | ||||||
| 63 | 入居後の連絡のタイミングを決める | ||||||
| 64 | 3か月間の反響と来店の数を数える | ||||||
| A | B | C | D | E | F | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 不動産営業の新人育成シート スキルチェック | |||||
| 2 | 育成板|到達できたかを確認するシートです。判定・判定日・判定者は確認したときに記入します。 | |||||
| 3 | ||||||
| 4 | 項目 | 目標スキルレベル | チェック時期 | 判定 | 判定日 | 判定者 |
| 5 | 法令の線引き | 宅地建物取引士でなければできない業務と、広告の決まりを言える | 1か月目 | |||
| 6 | 物件の把握 | 間取り・設備・管理形態を、内見した所見つきで説明できる | 1か月目 | |||
| 7 | 相場 | 担当エリアの価格と賃料の相場を、事例で説明できる | 1か月目 | |||
| 8 | 物件調査 | 登記と法令上の制限、現地の状況を調べて調査シートに埋められる | 2か月目 | |||
| 9 | 反響対応 | 一次返信を当日中に出し、来店の予約まで進められる | 2か月目 | |||
| 10 | 案内 | 調査を済ませたうえで案内し、不利な情報も伝えられる | 3か月目 | |||
| 11 | 資金計画 | 諸費用を計算し、資金の見通しを説明できる | 3か月目 | |||
| A | B | C | D | |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 不動産営業の新人育成シート 評価項目 | |||
| 2 | 育成板|育成の途中のフィードバックと、期間終了時の評価の両方に使うシートです。 | |||
| 3 | ||||
| 4 | 観点 | 内容 | 評価 | コメント |
| 5 | 法令を守る力 | 資格が必要な業務に手を出さず、広告の決まりを守れているか | ||
| 6 | 調べる力 | 聞かれる前に、登記と法令上の制限を調べているか | ||
| 7 | 正直さ | 不利な情報を伏せずに伝えられているか | ||
| 8 | 速さ | 反響への一次返信を当日中に出せているか | ||
| 9 | 段取り | 案内の鍵・順番・移動を先に押さえられているか | ||
| 10 | 記録 | 聞き取った条件と案内の内容を、後から辿れる形で残せているか | ||
| 11 | ||||
| 12 | 利用上の注意 | |||
| 13 | この様式に記入されている内容は、一般的な不動産営業の新人の育成をもとに作成した例です。法令で定められた様式ではありません。 実際の業務内容・商品・体制によって、教える順番と期間は変わります。到達の速さには個人差があります。 自社の評価制度・就業規則・教育に関する社内規程がある場合は、そちらを優先してください。 作成・更新:育成板(SYOJIN / 商陣 https://syojin.com info@syojin.com) | |||
ファイル形式
| 形式 | Excel(.xlsx) 2ファイル(完成版・編集用) / PDF(印刷用) |
|---|---|
| 対応 | Microsoft Excel 2016以降 / Googleスプレッドシート / LibreOffice Calc |
| 用紙 | A4縦。シートごとに印刷でき、全部で6枚になります |
| シート | 育成方針 / 3か月計画 / 週次育成 / スキルチェック / 評価項目 |
| マクロ | 使用していません |
| ファイルサイズ | 完成版 約 18KB / 編集用 約 16KB / PDF 約 323KB |
| 更新日 | 2026-09-03 |
入力方法
- まず完成版の3か月育成例を確認します。第1週で法令の線引き、第4週から物件調査、第6週から反響対応、第10週から契約に向かう組み方です。
- 第1週は削らないでください。宅地建物取引士でなければできない業務に手を出すと、会社の免許に関わります。
- 売買が中心か賃貸が中心かで、第10週から第12週の内容が変わります。賃貸中心の会社は入居審査と保証会社の手続きに差し替えてください。
- 第5週の調査シートは、自社で使っている様式に置き換えます。ここは会社ごとに項目が違います。
- スキルチェックの確認時期を、繁忙期(1月から3月)を避けて設定します。
- 毎週、反響への返信が当日中に出せているかを確認します。件数より速さが先に効きます。
カスタマイズ方法
- 賃貸仲介が中心の会社は、第10週から第12週を「入居申込・審査・保証会社・鍵の引き渡し」に差し替えます。
- 売買が中心の会社は、第10週と第11週を2週ずつに広げます。資金計画と重要事項説明が受注の質を決めます。
- 新築の分譲を扱う会社は、第2週に建物の仕様と工程の確認を足します。
- 投資用物件を扱う会社は、第3週に利回りと収支の計算を足し、2週に広げます。
- 管理も行う会社は、第12週の後に入居後の対応(修繕・更新・退去)を2週足します。
利用上の注意
- 不動産の取引には宅地建物取引業法をはじめとする法令上の義務があります。重要事項説明は宅地建物取引士が行う必要があり、完成例では第11週を「同席」までにしています。誰が何をできるかは資格と免許の状況によって決まります。
- 広告の表示には決まりがあり、違反すると行政処分の対象になります。第1週の内容は、自社の広告担当と確認したうえで書き換えてください。
- 掲載している内容は、一般的なOJT・研修・スキル管理・評価の業務をもとに作成した参考例です。法令で定められた様式ではありません。
- 実際の業務内容に応じて調整してください。自社の評価制度・就業規則・社内規程がある場合は、そちらを優先してください。
- 内容は更新することがあります。このページの更新日(2026-09-03)をご確認ください。
- 本様式の利用によって生じたいかなる損害についても、当サイトは責任を負いません。
よくある質問
宅地建物取引士の資格がない人にも使えますか?
使えます。第1週で「資格が必要な業務」を確認する形にしているのは、資格のない人が手を出してはいけない範囲を先に決めるためです。第11週の重要事項説明も同席までにしています。資格の取得は3か月の外の話になるので、並行して進める前提にしてください。
賃貸仲介でも使えますか?
第1週から第9週はそのまま使えます。第10週から第12週を「入居申込・審査・保証会社・鍵の引き渡し」に差し替えてください。賃貸は1件の期間が短いので、第6週の反響対応と第9週の案内を2週ずつに広げると実務に合います。
汎用の新人営業3か月育成シートとの違いは何ですか?
流れそのものが違います。汎用版は商品理解→ヒアリング→提案→商談ですが、不動産版は法令→物件調査→反響・案内→重要事項説明→契約です。調べてから案内する順番と、資格が必要な業務の線引きが不動産固有の箇所です。
3か月で契約まで任せられますか?
完成例の3か月目の到達点は「案内を主担当で行い、申込と資金計画の説明ができる」です。重要事項説明と契約は同席までで、判断は宅地建物取引士と店長が行う前提にしています。
業種を問わない版と、ほかの業種版
この完成例は不動産向けに書いたものです。業種を問わない版と、ほかの業種版もあります。