ドライバー班長の育成シート(Excel・無料)
ドライバーから班長へ回る人を、3か月で班を持てる状態にするための育成計画例です。班の状態の把握、添乗指導、新人の受け入れ、荷主の現場での調整、車庫と車両の管理、事故が起きた日の動きまでを週ごとに記入した完成例と、編集用テンプレートを収録しています。
Excel(エクセル)形式 / PDF対応 / 更新日 2026-09-06
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ご回答は、次に作るテンプレートを決める材料にしています。
この育成シートは誰向けですか
- 班長が高齢化していて次の1人を作りたい運送会社の経営者
- 班を任せる人を選んだ営業所の責任者
- 添乗の指導が特定の1人に集まっている営業所の運行管理者
- ドライバーから班長へ上がることになった本人
どのような場面で使いますか
腕はあるが人を見たことがないドライバーを、班長へ上げるときに使います。完成例では、自分も便を持ちながら班を見る時間をどう作るかを週ごとの目標に置いています。班長は自分の運行が最優先になりがちで、教える時間が最後まで残らないためです。
含まれる項目
このExcelには、次の内容が記入済みで入っています。自社に不要な項目は削除して構いません。
- 育成方針・到達目標(6テーマ:役割/班の状態/教える/受け入れる/現場で組む/守る)
- 3か月のフェーズ構成(班を知る期/教える期/組む期)
- 週次育成計画 全12週(第1週 班長の1日をたどる 〜 第12週 引き継ぎと振り返り)
- 各週のOJT内容 合計60項目(実際にやることを動詞まで記入済み)
- 各週の成果物 12種類(班長の1日の記録/班の状態の一覧/1日の使い方の記録/相談の受け渡しの記録 ほか)
- 各週の評価・フィードバック担当
- スキルチェック 7項目(到達基準とチェック時期つき)
- 評価項目 6観点(何をもってできていると判断するかを記入済み)
- 完成版(記入済み)と編集用テンプレートの2ファイル
Excel画面のプレビュー
完成版のExcelを、シートごとにそのまま表示しています。5枚すべて見られます。伏せている箇所はありません。
| A | B | C | D | |
|---|---|---|---|---|
| 1 | ドライバー班長の育成シート 育成方針・到達目標 | |||
| 2 | 育成板|3か月で最終的にどの状態まで育てるかを整理するシートです。 | |||
| 3 | ||||
| 4 | No | 育成テーマ | 目的 | 育成の方向性 |
| 5 | ① | 役割 | 走る人から、班を見る人へ移る | 走らない時間の作り方/判断の範囲/報告の相手/記録 |
| 6 | ② | 班の状態 | 誰に何を任せられるかが分かる | 乗務認定/休みの偏り/一人しか乗れない車/体調の申し出 |
| 7 | ③ | 教える | 添乗で口を出す回数を減らせる | 添乗の入り方/見る場面の決め方/記録の残し方/引き継ぎ |
| 8 | ④ | 受け入れる | 新しく入った人をその日から動かせる | 初日に渡すもの/持ち場の決め方/3日目の聞き取り |
| 9 | ⑤ | 現場で組む | 荷主の現場で他社と並んでも止まらない | 受付の順番/待ちの伝え方/他社との調整/苦情の受け方 |
| 10 | ⑥ | 守る | 車と場所を、次の人が使える状態で渡す | 車庫の使い方/日常点検の見方/異常の申し送り/事故の初動 |
| A | B | C | D | E | |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | ドライバー班長の育成シート 3か月計画 | ||||
| 2 | 育成板|育成期間を月ごとのフェーズに分け、その月に出す成果物まで決めるシートです。 | ||||
| 3 | |||||
| 4 | 月 | フェーズ | メインテーマ | サブテーマ | 成果物 |
| 5 | 1か月目 | 班を知る期 | 班の状態の把握と、走らない時間の作り方 | 乗務認定/休み/一人しか乗れない車/時間 | 班の状態の一覧/1日の使い方の記録 |
| 6 | 2か月目 | 教える期 | 添乗の指導と新しく入った人の受け入れ | 添乗/見る場面/初日に渡すもの/聞き取り | 添乗の記録/受け入れの記録 |
| 7 | 3か月目 | 組む期 | 荷主の現場での調整と、車と場所の管理 | 受付/待ち/他社/車庫/事故の初動 | 現場での調整の記録/車庫の使い方の見直し案/振り返りシート |
| A | B | C | D | E | F | G | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | ドライバー班長の育成シート 週次育成計画 | ||||||
| 2 | 育成板|その週に何を経験させ、何を提出させるかを1週ずつ決めるシートです。実施日と確認欄は運用中に記入します。 | ||||||
| 3 | |||||||
| 4 | 週 | テーマ | OJT内容 | 成果物 | 評価・FB担当 | 実施日 | 確認 |
| 5 | 第1週 | 班長の1日をたどる | いまの班長の1日に付いて動きを書き取る | 班長の1日の記録 | 現在の班長 | ||
| 6 | 自分の運行に出ていた時間と班を見ていた時間を分けて数える | ||||||
| 7 | ドライバーから相談を受けた回数を数える | ||||||
| 8 | 配車と話した回数と場面を書き出す | ||||||
| 9 | 自分ならどこに時間を使うかを書く | ||||||
| 10 | 第2週 | 班の乗務認定をつかむ | 班の全員の乗務認定を一覧に書き写す | 班の状態の一覧 | 現在の班長/運行管理者 | ||
| 11 | 一人しか乗れない車種を拾う | ||||||
| 12 | 休みの取り方に偏りがないかを数える | ||||||
| 13 | 本人に聞いて認識のずれを確かめる | ||||||
| 14 | ずれた箇所を書き直す | ||||||
| 15 | 第3週 | 走らない時間を作る | 自分の便を1日だけ他の人に回してもらう | 1日の使い方の記録 | 運行管理者 | ||
| 16 | その日に班を見る時間として何をするか決める | ||||||
| 17 | 実際に班の全員と短く話す | ||||||
| 18 | 話して分かったことを書き留める | ||||||
| 19 | 毎週その時間を取れるか配車と相談する | ||||||
| 20 | 第4週 | 相談を受ける | ドライバーからの相談に立ち会う | 相談の受け渡しの記録 | 現在の班長 | ||
| 21 | その場で答えることと持ち帰ることを分ける | ||||||
| 22 | 持ち帰った相談を運行管理者へつなぐ | ||||||
| 23 | つないだ結果を相談した本人へ返す | ||||||
| 24 | 返すまでにかかった日数を数える | ||||||
| 25 | 第5週 | 添乗に入る | 新人の便に添乗して1日走る | 添乗の記録 | 現在の班長 | ||
| 26 | その日に見る場面を朝のうちに1つ決める | ||||||
| 27 | 口を出した回数と内容をその日のうちに書く | ||||||
| 28 | 同じ内容を何度言ったかを数える | ||||||
| 29 | 次の便で見ることを本人に伝える | ||||||
| 30 | 第6週 | 添乗の伝え方を変える | 3回以上言った内容を書き出す | 添乗の見直しメモ | 現在の班長/運行管理者 | ||
| 31 | 言葉で言うのをやめ、先にやってみせる | ||||||
| 32 | やってみせたあとに本人になぞらせる | ||||||
| 33 | 次の添乗で同じ内容が出るかを見る | ||||||
| 34 | 減らなかった内容を運行管理者に相談する | ||||||
| 35 | 第7週 | 新しく入った人を受け入れる | 入る人の免許と経験を先に確かめる | 受け入れの記録 | 現在の班長 | ||
| 36 | 車庫と積み込みの場所を一緒に歩く | ||||||
| 37 | 初日に任せる便を決める | ||||||
| 38 | 初日の終わりに困ったことを聞き取る | ||||||
| 39 | 3日目にもう一度様子を見る | ||||||
| 40 | 第8週 | 荷主の現場で組む | 受付が混む時間帯に現場へ同行する | 現場での調整の記録 | 現在の班長/配車担当者 | ||
| 41 | 待ちが出たときの伝え方を教わる | ||||||
| 42 | 他社のドライバーとの順番の決まりを聞く | ||||||
| 43 | 待ち時間を分で書き取る | ||||||
| 44 | 書き取った内容を配車へ渡す | ||||||
| 45 | 第9週 | 苦情を受ける | 荷主からの申し出の場に立ち会う | 苦情への対応の記録 | 運行管理者 | ||
| 46 | その場で決めず持ち帰る言い方を覚える | ||||||
| 47 | 会社として返す内容を運行管理者と決める | ||||||
| 48 | 決めた内容を自分で荷主へ返す | ||||||
| 49 | 返した内容を記録に残す | ||||||
| 50 | 第10週 | 車庫と車を見る | 車庫の使い方で困っている箇所を全員に聞く | 車庫の使い方の見直し案 | 運行管理者/整備の窓口 | ||
| 51 | 出入りで危ない場所を歩いて確かめる | ||||||
| 52 | 日常点検の記録を1週間ぶん読む | ||||||
| 53 | 同じ箇所の指摘が続く車を拾う | ||||||
| 54 | 整備の窓口へ伝える | ||||||
| 55 | 第11週 | 事故が起きた日をたどる | 過去の事故の記録を3件読む | 事故の初動の読み取りメモ | 運行管理者 | ||
| 56 | 班長が最初の1時間に何をしたかを並べる | ||||||
| 57 | 自分ならどう動くかを書く | ||||||
| 58 | 書いた内容を運行管理者に見てもらう | ||||||
| 59 | 車内に置く連絡先の紙を作り直す | ||||||
| 60 | 第12週 | 引き継ぎと振り返り | 3か月ぶんの添乗の記録を読み返す | 振り返りシート | 運行管理者/営業所の責任者 | ||
| 61 | 口を出した回数が減っているかを見る | ||||||
| 62 | 自分の運行に出ていた時間の割合を出す | ||||||
| 63 | 班の中で認定が上がった人を挙げる | ||||||
| 64 | まだ任せられていない判断を書き出す | ||||||
| A | B | C | D | E | F | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | ドライバー班長の育成シート スキルチェック | |||||
| 2 | 育成板|到達できたかを確認するシートです。判定・判定日・判定者は確認したときに記入します。 | |||||
| 3 | ||||||
| 4 | 項目 | 目標スキルレベル | チェック時期 | 判定 | 判定日 | 判定者 |
| 5 | 班の把握 | 班の乗務認定を把握し、一人しか乗れない車種を挙げられる | 1か月目 | |||
| 6 | 時間を作る | 自分の便を回してもらい、週に1回は班を見る時間を確保できる | 1か月目 | |||
| 7 | 添乗の指導 | 見る場面を1つに決めて添乗し、口を出した回数を記録できる | 2か月目 | |||
| 8 | 伝え方を変える | 3回以上言った内容について、やってみせる形に切り替えられる | 2か月目 | |||
| 9 | 受け入れ | 新しく入った人に、初日から任せる便を決められる | 2か月目 | |||
| 10 | 現場で組む | 荷主の現場で待ちが出たときに、伝え方と順番を決められる | 3か月目 | |||
| 11 | 苦情を受ける | その場で決めずに持ち帰り、会社として決めた内容を返せる | 3か月目 | |||
| A | B | C | D | |
|---|---|---|---|---|
| 1 | ドライバー班長の育成シート 評価項目 | |||
| 2 | 育成板|育成の途中のフィードバックと、期間終了時の評価の両方に使うシートです。 | |||
| 3 | ||||
| 4 | 観点 | 内容 | 評価 | コメント |
| 5 | 走りきりになっていないか | 自分の運行を最優先にせず、班を見る時間を残せているか | ||
| 6 | 返せているか | 受けた相談を、結果まで相談した本人へ返せているか | ||
| 7 | 減らせているか | 添乗で同じ内容を3回以上言ったときに、伝え方を変えているか | ||
| 8 | 一人に頼っていないか | 一人しか乗れない車種について、次に認定する人を決めているか | ||
| 9 | 持ち帰れているか | 荷主からの申し出に、その場で会社の判断を答えていないか | ||
| 10 | 渡せているか | 車庫と車で気づいたことを、整備と配車へ届けられているか | ||
| 11 | ||||
| 12 | 利用上の注意 | |||
| 13 | この様式に記入されている内容は、一般的なドライバー班長のの育成をもとに作成した例です。法令で定められた様式ではありません。 実際の業務内容・商品・体制によって、教える順番と期間は変わります。到達の速さには個人差があります。 自社の評価制度・就業規則・教育に関する社内規程がある場合は、そちらを優先してください。 作成・更新:育成板(SYOJIN / 商陣 https://syojin.com info@syojin.com) | |||
ファイル形式
| 形式 | Excel(.xlsx) 2ファイル(完成版・編集用) / PDF(印刷用) |
|---|---|
| 対応 | Microsoft Excel 2016以降 / Googleスプレッドシート / LibreOffice Calc |
| 用紙 | A4。シートごとに印刷でき、全部で6枚になります |
| シート | 育成方針 / 3か月計画 / 週次育成 / スキルチェック / 評価項目 |
| マクロ | 使用していません |
| ファイルサイズ | 完成版 約 18KB / 編集用 約 16KB / PDF 約 290KB |
| 更新日 | 2026-09-06 |
入力方法
- まず完成版の3か月育成例を確認します。第1週で班長の1日をたどり、第2週から班の把握、第5週から添乗、第8週から荷主の現場に入る組み方です。
- 第1週で、いまの班長が自分の運行に出ていた時間と班を見ていた時間を分けて数えさせてください。ここが後の週の目安になります。
- 第3週の「自分の便を1日だけ回してもらう」は、配車と先に話をつけてください。時間を作るところから始まります。
- 第5週の添乗は、見る場面を朝のうちに1つ決めさせてください。1日に何もかも見ようとすると、口を出す回数が減りません。
- 第9週の苦情は、必ず立ち会いから始めます。いきなり一人にすると、その場で会社の判断を答えてしまいます。
- 毎週、自分の運行に出ていた時間の割合を聞いてください。第1週より増えていたら、班を見る時間が取れていません。
カスタマイズ方法
- 長距離の運行が中心の会社は、第3週と第5週を2週ずつに広げてください。日をまたぐ運行では、添乗の日を作るだけで時間がかかります。
- 班長が自分の便を持たない会社は、第3週を外し、その分を第5週の添乗に足してください。
- 荷主の構内作業を請け負う会社は、第8週を2週に広げ、構内の作業の取り決めを別に扱ってください。
- 整備を外部に委託している会社は、第10週の渡し先を委託先の窓口に置き換えてください。
- 複数の営業所がある会社は、第11週の連絡先の紙を営業所ごとに作らせてください。連絡先が違うとそのまま間違えます。
利用上の注意
- この完成例は社内の育成の流れを書いたものです。点呼の実施、指導及び監督、労働時間の基準、事故が起きたときの報告には、貨物自動車運送事業法・同輸送安全規則および改善基準告示に定めがあります。班長に点呼を任せる場合は、運行管理者と補助者の選任の要件を別に確かめてください。第5週・第9週・第11週は、運行管理者と確認したうえで自社の運用に書き換えてください。
- この計画で作る成果物に、ドライバーの家庭の事情・健康の状態を書かせないでください。入れない曜日と時間帯という、勤務の条件だけを書かせてください。
- 掲載している内容は、一般的なOJT・研修・スキル管理・評価の業務をもとに作成した参考例です。法令で定められた様式ではありません。
- 実際の業務内容に応じて調整してください。自社の評価制度・就業規則・社内規程がある場合は、そちらを優先してください。
- 内容は更新することがあります。このページの更新日(2026-09-06)をご確認ください。
- 本様式の利用によって生じたいかなる損害についても、当サイトは責任を負いません。
よくある質問
運行管理者候補の育成シートと、どう違いますか?
乗るか乗らないかが違います。運行管理者は点呼を任され、労働時間を数え、監査で見られる書類をそろえる側です。班長は自分も便を持ちながら、新人に添乗し、荷主の現場に並び、車庫を見ます。1日のうち机にいる時間がまるごと違うので、育て方も分けています。
班長になっても、自分の運行が最優先になってしまいます。
いちばん多い形です。第1週で、いまの班長が運行に出ていた時間と班を見ていた時間を分けて数えさせているのはそのためです。第3週で「自分の便を1日だけ回してもらう」を入れているのは、時間は作らないと空かないからです。配車と先に話をつけてください。
添乗の指導は、何を見ればよいのですか?
見る場面を朝のうちに1つ決めさせてください。1日に何もかも見ようとすると、口を出す回数が減りません。添乗そのものの記録の様式は「添乗指導 習得確認表」にあります。この計画で育てるのは、その表を使う側の人です。
3か月で班を任せられますか?
人数の少ない班なら任せられます。3か月目の到達点は「荷主からの申し出を持ち帰って会社として返せる」までです。第12週で「まだ任せられていない判断」を書き出させているのは、事故の初動や、点呼を任せるかどうかなど、3か月では当たらない判断が残るためです。