職能要件書(Excel・無料)
職種ごとに、その等級で何ができて何を任されるかを並べた要件書のお手本です。営業・事務・製造の3職種 × 3等級ぶんを記入済みで、等級を上げる判断のしかたまで書いてあります。編集用の空欄ファイルも付いています。
Excel(エクセル)形式 / PDF対応 / 更新日 2026-09-04
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ご回答は、次に作るテンプレートを決める材料にしています。
このシートは誰向けですか
- 職種によって求めることが違う会社の人事担当者
- 部下の昇格を判断する部署の管理職
- 等級定義書を作ったが中身が抽象的で使えていない経営者
- 中途採用の等級を決めるときの基準がほしい採用担当者
どのような場面で使いますか
等級定義書だけでは職種ごとの中身が決まらないときに使います。お手本では同じ等級3でも、営業は「自分で案件を取り切る」、製造は「異常を切り分ける」と、職種によって求めることが入れ替わる形にしています。
含まれる項目
このExcelには、次の内容が記入済みで入っています。自社に不要な項目は削除して構いません。
- 職能要件(9行・6列の記入例つき)
- 列は 職種/等級/必要な知識・技能/任せる仕事の範囲/出してほしい成果/この等級に上げる判断
- 等級の定義 3段階(担当/主担当/主任)
- 使い方 5段階(そろえる/書く/そろえ直す/使う/直す)
- 集計とよみ方 5件(数だけでなく、そこから読めることまで記入済み)
- 次の打ち手 5件(穴が見つかったときに何をするか)
- 印刷範囲とページの区切りを設定済み
- お手本(記入済み)と編集用テンプレートの2ファイル
Excel画面のプレビュー
お手本のExcelを、シートごとにそのまま表示しています。5枚すべて見られます。伏せている箇所はありません。
| A | B | C | D | E | |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 職能要件書 使い方 | ||||
| 2 | 育成板|職能要件書を、誰がいつ更新して何に使うかを決めるシートです。 | ||||
| 3 | |||||
| 4 | 段階 | 時期 | 進めるのは誰 | やること | 使うシート |
| 5 | そろえる | 導入の月 | 人事担当者 | 等級定義書の共通の線を先に確定する。職種の中身はそのあとで書く | 判定のものさし |
| 6 | 書く | 導入の月 | 各部署の管理職 | 職種ごとに、その等級で任せる仕事と出す成果を書く。管理職が書かないと現場と合わない | 職能要件 |
| 7 | そろえ直す | 導入の翌月 | 人事担当者 | 職種をまたいで難易度がそろっているかを見る。営業3と製造3が同じ重さか | 集計とよみ方 |
| 8 | 使う | 昇格の判断時 | 上司 → 人事 | 昇格を判断するとき、この表の要件に事実で当てているかを確かめる | 昇格判定シート |
| 9 | 直す | 年1回 | 人事担当者 | 仕事の中身が変わったら要件を直す。要件だけ古いまま残ると使われなくなる | 職能要件 |
| A | B | C | D | |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 職能要件書 判定のものさし | |||
| 2 | 育成板|等級定義書の共通の線に、職種ごとの中身を当てはめた形です。等級の意味そのものは職種で変えません。 | |||
| 3 | ||||
| 4 | 等級 | 呼び方 | できている状態 | その線をどう引くか |
| 5 | 1 | 担当 | 決められた手順の範囲で、自分の担当を1人で終えられる | 通常の作業を手順書なしで終えられるか |
| 6 | 2 | 主担当 | 通常の判断は自分でする。例外は上司に上げる | 例外に気づいて上げた実績が期に3回以上あるか |
| 7 | 3 | 主任 | 例外の処理を自分で決める。人に割り振る | 任せた人が1人で回せるようになった実績が2人以上あるか |
| A | B | C | D | E | F | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 職能要件書 職能要件 | |||||
| 2 | 育成板|職種 × 等級の要件です。同じ等級でも、職種によって見るところが入れ替わります。 | |||||
| 3 | ||||||
| 4 | 職種 | 等級 | 必要な知識・技能 | 任せる仕事の範囲 | 出してほしい成果 | この等級に上げる判断 |
| 5 | 営業 | 1 | 自社の商品を、既存客に一通り説明できる。見積を作れる | 既存客への訪問と、決まった商品の見積提出 | 訪問の記録を当日中に残す。見積の誤りを出さない | 同行なしで既存客を訪問し、見積を1人で出せた |
| 6 | 2 | 客の業務を聞き取り、合う商品を選べる。値引きの範囲を知っている | 既存客の深耕と、紹介で来た新規の対応 | 担当客の売上を前年並みに保つ。失注の理由を残す | 新規1件を、値引きの範囲内で自分で受注した | |
| 7 | 3 | 客の困りごとから提案を組み立てられる。他部署を動かせる | 難しい案件と、後輩の同行指導 | 値引きに頼らない受注を期に2件以上。後輩が1人で回れる | 後輩2人が、同行なしで受注できるようになった | |
| 8 | 事務 | 1 | 基幹システムの入力を、手順書を見ずにできる | 受注入力と、決まった書式の書類の作成 | 入力の誤りを月1件以内に抑える。期日を守る | 通常の入力を1人で1か月、誤りなく回した |
| 9 | 2 | 前後の工程を知っていて、おかしい数字に気づける | 通常の処理全般と、例外の一次切り分け | 前工程の誤りに気づいて止めた件数を残す | 例外に気づいて上げた実績が期に3回以上ある | |
| 10 | 3 | 手順を作り直せる。他部署と処理の受け渡しを決められる | 例外の処理と、手順の作り直し、後輩の指導 | 手順を1本以上作り、他の人がそれで動いている | 任せた後輩2人が、例外の一次切り分けまでできる | |
| 11 | 製造 | 1 | 担当工程の標準作業を、標準時間で行える | 決められた工程の作業 | 不良を出さない。異常に気づいたら止めて呼ぶ | 担当工程を標準時間で3か月続けられた |
| 12 | 2 | 2工程以上に入れる。異常のとき何が起きているかを言える | 複数工程と、日々の段取り替え | 段取り替えの時間を標準内に収める | 2工程以上で1人で入れる状態が3か月続いた | |
| 13 | 3 | 異常の原因を切り分けられる。改善の案を出して試せる | 工程の割り振り、異常時の判断、新人の指導 | 不良率を前期より下げる。新人が1人で工程に入れる | 新人2人を、1人で工程に入れる状態まで育てた | |
| A | B | C | D | |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 職能要件書 集計とよみ方 | |||
| 2 | 育成板|数を出して終わりにしないためのシートです。その数から何が読めるかまで書きます。 | |||
| 3 | ||||
| 4 | 見るところ | 数 | この数から読めること | 放っておくとどうなるか |
| 5 | 職種をまたいで重さがそろっていない等級 | 1件 | 営業の等級2は「新規1件の自力受注」、事務の等級2は「例外を3回上げた」です。営業のほうが到達に時間がかかります。 | 同じ等級で処遇が同じなら、到達が難しい職種の人が損をします。異動のときに不公平が出ます。 |
| 6 | 要件が抽象的な行 | 0件 | 9行すべて、確かめられる形になっています。「積極的に」「主体的に」といった書き方は使っていません。 | 抽象的な要件は、昇格の判断のときに使われません。結果として上司の印象で決まります。 |
| 7 | 各等級にいる人数(営業) | 5/3/1 | 営業は等級1が5人、2が3人、3が1人です。等級2から3に上がった人が直近3年で1人だけです。 | 等級3の要件(後輩2人を1人立ちさせる)に挑む機会が、後輩の人数の関係で年に1回しか作れていません。 |
| 8 | 要件と実際の仕事が違う行 | 2件 | 事務の等級2に「例外の一次切り分け」と書いていますが、実際は等級1の人が切り分けています。製造の等級2の段取り替えも、等級1の人がやっています。 | 要件が実際より高く書かれていると、等級1の人が等級2の仕事をしたまま上がりません。 |
| 9 | 直近1年で要件を直した回数 | 0回 | 作ってから1年、一度も直していません。この間に事務の基幹システムが入れ替わっています。 | システムが変わったのに要件が古いままだと、書いてある技能が実際には要らないものになります。 |
| A | B | C | D | E | |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 職能要件書 次の打ち手 | ||||
| 2 | 育成板|表を作った次にやることを決めるシートです。埋めただけで終わらせないために置いています。 | ||||
| 3 | |||||
| 4 | 見つかった状態 | やること | 使うもの | いつまでに | 確かめ方 |
| 5 | 職種をまたいで重さがそろっていない | 到達に時間がかかる職種の要件を下げるのではなく、短い職種の要件に1つ足します。下げると、その職種の質が落ちます。 | この要件書と等級定義書(記入例) | 2か月 | 各職種の等級2に、直近1年で上がった人数の差が2人以内に収まったか |
| 6 | 要件と実際の仕事が違う行がある | 実際にやっている等級に要件を移します。等級1の人が等級2の仕事をしているなら、その人を上げるか、仕事を戻すかを決めます。 | 昇格判定シート(記入例) | 3か月 | 2件とも、要件と実際が一致したか |
| 7 | 等級3に上がる機会が年1回しかない | 後輩1人を2人の指導役で分担させます。1人を1人立ちさせる経験を、2人が同時に積めます。 | スキルマップ(記入例) | 6か月 | 等級3の要件に挑んでいる人が、年に2人以上いる状態になったか |
| 8 | 1年間、要件を直していない | 年1回の見直し月を決めます。システムや道具が変わった年は、その職種だけ先に直します。 | この要件書 | 年1回 | 直近の見直し日が1年以内になっているか |
| 9 | 管理職が書いていない要件がある | 人事が書いた要件は、現場と合いません。各職種の要件は、その部署の管理職が書き、人事は職種間の重さだけを見ます。 | この要件書 | 2か月 | 全職種の要件に、書いた管理職の名前が入っているか |
| 10 | |||||
| 11 | 利用上の注意 | ||||
| 12 | この様式に記入されている内容は、一般的な職種ごとの等級の要件をもとに作成した例です。法令で定められた様式ではありません。 要件を満たしたことが昇格を約束するものではない場合は、その旨を運用の説明に含めてください。 賃金・処遇に反映する場合は、就業規則および賃金規程に定めた手続きに従ってください。 作成・更新:育成板(SYOJIN / 商陣 https://syojin.com info@syojin.com) | ||||
ファイル形式
| 形式 | Excel(.xlsx) 2ファイル(お手本・編集用) / PDF(印刷用) |
|---|---|
| 対応 | Microsoft Excel 2016以降 / Googleスプレッドシート / LibreOffice Calc |
| 用紙 | A4。シートごとに印刷でき、全部で5枚になります |
| シート | 使い方 / 判定のものさし / 一覧 / 集計とよみ方 / 次の打ち手 |
| マクロ | 使用していません |
| ファイルサイズ | お手本 約 16KB / 編集用 約 14KB / PDF 約 264KB |
| 更新日 | 2026-09-04 |
使い方
- まず等級定義書で、職種共通の等級の線を確定させます。共通の線が無いまま職種ごとに書くと、同じ等級の重さが職種でばらばらになります。
- 「職能要件」シートの職種を、自社のものに書き換えます。3〜6職種が扱える数です。
- 各職種の要件は、その部署の管理職に書いてもらいます。人事が書くと、現場でやっていない仕事が要件に入ります。
- 「この等級に上げる判断」の列は、確かめられる形で書きます。「積極的に取り組む」は確かめられません。
- 書き終わったら、職種をまたいで難易度がそろっているかを見ます。同じ等級で処遇が同じなら、到達の難しさもそろえる必要があります。
- 年に1回見直します。仕事の中身や使う道具が変わったのに要件が古いままだと、要らない技能を求めることになります。
カスタマイズ方法
- 職種が1つしかない会社は、この表を作らず等級定義書だけで足ります。職種で中身が変わらないなら、2枚に分ける意味がありません。
- 職種が6を超える会社は、似た職種をまとめてください。全職種を並べると、職種間の重さをそろえるのが現実的でなくなります。
- 資格が要件になる職種は、必要な知識・技能の列に資格名を書き、資格・免許の管理台帳と突き合わせてください。
- 中途採用の等級を決めるのに使う会社は、「この等級に上げる判断」の列を、前職での実績で確かめられる書き方にそろえてください。
- パート・アルバイトに等級を置く会社は、等級を2つに絞ってください。3等級以上は、担当する仕事の幅が足りません。
利用上の注意
- この要件書は、等級ごとに何を求めるかを書いたものです。要件を満たしたことが昇格を約束するものではない場合は、その旨を運用の説明に含めてください。
- 職種ごとに要件が違うのに処遇が同じ場合、到達の難しさに差があると不公平が生じます。作り終えたら職種をまたいで重さを確かめてください。
- 掲載している内容は、一般的なOJT・研修・スキル管理・評価の業務をもとに作成した参考例です。法令で定められた様式ではありません。
- 実際の業務内容に応じて調整してください。自社の評価制度・就業規則・社内規程がある場合は、そちらを優先してください。
- 内容は更新することがあります。このページの更新日(2026-09-04)をご確認ください。
- 本様式の利用によって生じたいかなる損害についても、当サイトは責任を負いません。
よくある質問
等級定義書と両方作る必要はありますか?
職種によって求めることが大きく違う会社だけ必要です。職種が1つ、または職種で中身が変わらない会社は、等級定義書だけで足ります。2枚に分けるのは、共通の線と職種ごとの中身を切り離しておくためです。
誰が書くのがよいですか?
各職種の要件は、その部署の管理職に書いてもらってください。人事が書くと、現場でやっていない仕事が要件に入ります。人事は職種間の重さがそろっているかだけを見る役に回ります。
「積極的に取り組む」と書いてはいけませんか?
昇格の判断に使えないので、お手本では使っていません。積極的かどうかは見る人によって変わります。「新規1件を自分で受注した」のように、あとから確かめられる形にしてください。
中途採用の等級を決めるのに使えますか?
使えます。ただし「この等級に上げる判断」の列を、前職での実績で確かめられる書き方にそろえてください。社内でしか確かめられない書き方だと、中途の人には当てられません。