等級定義書(Excel・無料)
等級ごとに、どこまで自分で判断してよいか、結果がどこまで届くか、人にどう関わるかを並べた定義書のお手本です。5等級ぶんを記入済みで、等級を分ける4つの軸ごとに線の引き方も書いてあります。編集用の空欄ファイルも付いています。
Excel(エクセル)形式 / PDF対応 / 更新日 2026-09-04
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ご回答は、次に作るテンプレートを決める材料にしています。
このシートは誰向けですか
- 等級制度をこれから作る中小企業の経営者
- 等級が役職名だけになっている状態を直したい人事担当者
- 昇格の判断に迷う管理職
- 賃金表を作る前に等級の線を決めたい経営者
どのような場面で使いますか
等級制度をこれから作るときや、いまの等級が役職名だけになっている状態を直すときに使います。お手本では「年数」で分けず、判断できる範囲と結果が届く範囲で分けています。年数で分けると、在籍が長いだけの人が上の等級に並びます。
含まれる項目
このExcelには、次の内容が記入済みで入っています。自社に不要な項目は削除して構いません。
- 等級定義(5行・8列の記入例つき)
- 列は 等級/呼び方/判断できる範囲/結果が届く範囲/人への関わり/求める知識/在位の目安/この等級と言える条件
- 軸の定義 4段階(判断できる範囲/結果が届く範囲/人への関わり/求める知識)
- 使い方 5段階(決める/書く/当てる/見せる/直す)
- 集計とよみ方 5件(数だけでなく、そこから読めることまで記入済み)
- 次の打ち手 5件(穴が見つかったときに何をするか)
- 印刷範囲とページの区切りを設定済み
- お手本(記入済み)と編集用テンプレートの2ファイル
Excel画面のプレビュー
お手本のExcelを、シートごとにそのまま表示しています。5枚すべて見られます。伏せている箇所はありません。
| A | B | C | D | E | |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 等級定義書 使い方 | ||||
| 2 | 育成板|等級定義書を、誰がいつ更新して何に使うかを決めるシートです。 | ||||
| 3 | |||||
| 4 | 段階 | 時期 | 進めるのは誰 | やること | 使うシート |
| 5 | 決める | 導入の月 | 経営者 | 等級の数を決める。30人以下なら4〜5等級が扱える上限 | 等級定義 |
| 6 | 書く | 導入の月 | 経営者 → 人事 | 4つの軸ごとに、等級の間の線を書く。上と下で言葉が変わらない行は線が引けていない | 等級定義 |
| 7 | 当てる | 導入の翌月 | 人事 → 管理職 | 在籍者を等級に当てはめる。当てはまらない人が出たら定義のほうを直す | 等級定義 |
| 8 | 見せる | 導入の翌月 | 上司 → 本人 | 面談で現在地と次の等級の線を伝える。等級だけ伝えて理由を言わない形にしない | 次の打ち手 |
| 9 | 直す | 年1回 | 人事担当者 | 昇格した人の実際と定義がずれていたら定義を直す | 集計とよみ方 |
| A | B | C | D | |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 等級定義書 判定のものさし | |||
| 2 | 育成板|等級を分ける軸は4つです。年数で分けないでください。在籍が長いだけの人が上に並びます。 | |||
| 3 | ||||
| 4 | 軸 | 呼び方 | できている状態 | その線をどう引くか |
| 5 | 判断 | 判断できる範囲 | 上司に確認せずに決めてよい範囲の広さ | 決裁できる金額と、確認なしで進めてよい場面で線を引く |
| 6 | 影響 | 結果が届く範囲 | その人の仕事の結果が、どこまで届くか | 本人の担当だけか、班か、部署か、会社全体かで見る |
| 7 | 人 | 人への関わり | 他の人にどう関わるか | 教える・割り振る・採る、のどれをするかで線を引く |
| 8 | 知識 | 求める知識 | 仕事に必要な知識の深さと広さ | 社内で答えられる範囲か、社外に説明できるかで見る |
| A | B | C | D | E | F | G | H | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 等級定義書 等級定義 | |||||||
| 2 | 育成板|等級ごとの定義です。上と下で言葉が変わらない行があれば、そこは線が引けていません。 | |||||||
| 3 | ||||||||
| 4 | 等級 | 呼び方 | 判断できる範囲 | 結果が届く範囲 | 人への関わり | 求める知識 | 在位の目安 | この等級と言える条件 |
| 5 | 1 | 担当 | 決められた手順の範囲。手順にない場面はすべて上司に確認する | 自分の担当した仕事だけ | 教わる側。まだ人には教えない | 自分の担当の手順を知っている | 入社〜2年 | 通常の作業を手順書なしで1人で終えられる |
| 6 | 2 | 主担当 | 通常の判断は自分でする。例外と、金額が絡む判断は上司に上げる | 自分の担当と、後輩1人ぶん | 後輩に手順を見せる。教える相手は決まった1人 | 自分の担当の手順に加えて、前後の工程を知っている | 2〜4年 | 例外に気づいて上司に上げた実績が期に3回以上ある |
| 7 | 3 | 主任 | 例外の処理を自分で決める。5万円までの支出を決裁できる | 班(3〜6人)の仕事 | 割り振りを決める。教える人を指名する | 担当分野を社内の誰にでも説明できる | 4〜7年 | 任せた人が1人で回せるようになった実績が2人以上ある |
| 8 | 4 | 課長 | 部署の仕事の進め方を決める。30万円までの支出を決裁できる | 部署と、他部署との受け渡し | 採用の面接に入る。評価の一次評価者になる | 担当分野を社外に説明できる | 7〜12年 | 部署の数字を2期続けて計画どおりに収めた |
| 9 | 5 | 部長 | 部署をまたぐ配分を決める。年度の予算の中で使い道を決められる | 会社全体 | 管理職を育てる。等級と処遇の判断に加わる | 会社の事業の全体を説明できる | 12年〜 | 部署をまたぐ課題を、自分が出した案で解決した実績がある |
| A | B | C | D | |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 等級定義書 集計とよみ方 | |||
| 2 | 育成板|数を出して終わりにしないためのシートです。その数から何が読めるかまで書きます。 | |||
| 3 | ||||
| 4 | 見るところ | 数 | この数から読めること | 放っておくとどうなるか |
| 5 | 等級が付いていない人 | 2人 | 在籍22人のうち2人が、どの等級にも当てはまりませんでした。どちらも中途入社で、担当の幅は広いが決裁は持っていません。 | 当てはまらない人を無理に当てると、その人だけ例外扱いが残ります。次の中途採用でも同じことが起きます。 |
| 6 | 等級2に4年以上いる人 | 5人 | 等級2の9人のうち5人が4年以上その等級にいます。うち3人は等級3の条件(人が育った実績)に一度も挑んでいません。 | 挑む機会が与えられていないだけなら、本人の能力の問題ではありません。機会が無いまま年数が過ぎると、外に機会を探しに行きます。 |
| 7 | 等級4以上の人数 | 3人 | 課長2人、部長1人です。等級3が4人いるので、上が詰まっています。 | 枠が空くまで上がれない状態が続きます。専門で進む道を別に用意しないと、等級3の4人の行き先がありません。 |
| 8 | 軸ごとに線が引けていない行 | 1件 | 「求める知識」の等級1と2が、どちらも「自分の担当を知っている」に近い書き方になっていました。前後の工程まで、と書き分けています。 | 線が引けていない軸は、昇格の判断のときに使われません。結果として年数だけで判断されます。 |
| 9 | 等級と実際の仕事のずれ | 4人 | 等級2でありながら班の割り振りをしている人が2人、等級3でありながら決裁を持っていない人が2人います。 | 仕事に等級が追いついていない人は、いずれ処遇の不満になります。等級を上げるか、仕事を戻すかを決める必要があります。 |
| A | B | C | D | E | |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 等級定義書 次の打ち手 | ||||
| 2 | 育成板|表を作った次にやることを決めるシートです。埋めただけで終わらせないために置いています。 | ||||
| 3 | |||||
| 4 | 見つかった状態 | やること | 使うもの | いつまでに | 確かめ方 |
| 5 | 等級が付かない人がいる | 定義のほうを直します。当てはまらない人に合わせて例外を作ると、次の中途採用でも同じことをします。中途入社の入口を、年数ではなく「できること」だけで書き直します。 | この定義書 | 2か月 | 在籍者全員が、例外なくどれかの等級に入ったか |
| 6 | 等級2に4年以上いる人がいる | 等級3の条件(人が育った実績)に挑む機会を作ります。後輩1人を指名して付け、3か月後に1人で回せるかを見ます。 | 職能要件書(記入例)、スキルマップ(記入例) | 6か月 | 対象者が、教えた相手を1人立ちさせた実績を作れたか |
| 7 | 上の等級が詰まっている | 専門で進む道を別に用意します。等級4に管理職以外の呼び方(主席・専門職)を置き、判断の軸を「人への関わり」から「知識」に振り替えます。 | キャリアパス表(記入例) | 3か月 | 管理職以外の等級4に、1人が上がる道筋ができたか |
| 8 | 軸の線が引けていない行がある | 上と下で言葉が変わらない行を探し、書き分けます。書き分けられないなら、その軸はその会社では使えない軸です。 | この定義書 | 1か月 | 4つの軸すべてで、隣り合う等級の言葉が違うか |
| 9 | 等級と実際の仕事がずれている人がいる | 等級を上げるか、仕事を戻すかを1人ずつ決めます。ずれたまま放っておく選択はしません。 | 昇格判定シート(記入例) | 3か月 | 4人それぞれについて、上げるか戻すかが決まったか |
| 10 | |||||
| 11 | 利用上の注意 | ||||
| 12 | この様式に記入されている内容は、一般的な職種をまたぐ等級の線引きをもとに作成した例です。法令で定められた様式ではありません。 等級と賃金の対応を定める場合は、賃金規程に記載し、労働者に周知してください。 賃金・処遇に反映する場合は、就業規則および賃金規程に定めた手続きに従ってください。 作成・更新:育成板(SYOJIN / 商陣 https://syojin.com info@syojin.com) | ||||
ファイル形式
| 形式 | Excel(.xlsx) 2ファイル(お手本・編集用) / PDF(印刷用) |
|---|---|
| 対応 | Microsoft Excel 2016以降 / Googleスプレッドシート / LibreOffice Calc |
| 用紙 | A4。シートごとに印刷でき、全部で5枚になります |
| シート | 使い方 / 判定のものさし / 一覧 / 集計とよみ方 / 次の打ち手 |
| マクロ | 使用していません |
| ファイルサイズ | お手本 約 15KB / 編集用 約 14KB / PDF 約 255KB |
| 更新日 | 2026-09-04 |
使い方
- まず「判定のものさし」シートで、等級を分ける4つの軸を確認します。年数で分けないでください。在籍が長いだけの人が上に並びます。
- 「等級定義」シートの等級の数を、自社に合わせて増減します。30人以下の会社は4〜5等級が扱える上限です。
- 4つの軸それぞれについて、隣り合う等級の言葉が変わっているかを確かめます。変わっていない行は、線が引けていません。
- 決裁できる金額は、実際に運用している金額を書きます。運用と違う金額を書くと、定義書が読まれなくなります。
- 在籍者を等級に当てはめます。当てはまらない人が出たら、その人に例外を作らず、定義のほうを直します。
- 面談で現在地と次の等級の線を伝えます。等級だけ伝えて理由を言わない形にすると、納得されません。
カスタマイズ方法
- 職種によって求めることが大きく違う会社は、この定義書を職種共通の骨にして、職能要件書を職種ごとに作ってください。
- 10人以下の会社は、等級を3つに減らしてください。5等級は人数が足りず、間に誰もいない等級が出ます。
- 管理職の枠が少ない会社は、等級4以上に管理職以外の呼び方(主席・専門職)を置き、判断の軸を「人への関わり」から「知識」に振り替えてください。
- 決裁の金額を書きたくない会社は、その列を「上司に確認せず進めてよい場面」に置き換えてください。金額を書くほうが線ははっきりします。
- 中途採用が多い会社は、在位の目安の列を消してください。年数を書くと、経験者が入口に戻されます。
利用上の注意
- この定義書は等級の線を書いたものであって、賃金を定めるものではありません。等級と賃金の対応は別に定め、賃金規程に記載したうえで周知してください。
- 既にある等級を作り直して、特定の人の等級が下がる場合は、賃金の不利益変更に当たることがあります。制度を変える前に社会保険労務士に確認してください。
- 掲載している内容は、一般的なOJT・研修・スキル管理・評価の業務をもとに作成した参考例です。法令で定められた様式ではありません。
- 実際の業務内容に応じて調整してください。自社の評価制度・就業規則・社内規程がある場合は、そちらを優先してください。
- 内容は更新することがあります。このページの更新日(2026-09-04)をご確認ください。
- 本様式の利用によって生じたいかなる損害についても、当サイトは責任を負いません。
よくある質問
等級はいくつが適当ですか?
人数で決めてください。10人以下なら3等級、30人以下なら4〜5等級が上限です。等級を増やすほど、隣り合う等級の線を引くのが難しくなります。間に誰もいない等級ができたら、多すぎます。
年数を条件に入れてはいけませんか?
目安として書くのは構いませんが、条件にはしないでください。年数を条件にすると、在籍が長いだけの人が上がり、早く伸びた人が止まります。お手本では在位の目安の列を別に置き、条件の列は「できること」だけにしています。
役職と等級は同じにしてよいですか?
分けたほうが動かしやすくなります。役職は枠の数が決まっていますが、等級は人に付くので枠がありません。同じにすると、枠が空くまで誰も上がれません。お手本では呼び方の列に役職名を入れていますが、実際には等級4で課長ではない人がいても構いません。
等級を下げることはできますか?
賃金が下がる場合は不利益変更に当たることがあります。等級と賃金を切り離しているか、降格の手続きを就業規則に定めているかで扱いが変わります。実際に下げる前に社会保険労務士に確認してください。