多能工化マトリクス(Excel・無料)
工程を行、人を列に置いて、誰がどの工程に入れるかを並べた表のお手本です。組立ラインの7工程 × 8人ぶんを記入済みで、1人しか入れない工程と、1工程しか回せない人の両方が読み取れる形にしてあります。編集用の空欄ファイルも付いています。
Excel(エクセル)形式 / PDF対応 / 更新日 2026-09-04
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ご回答は、次に作るテンプレートを決める材料にしています。
このシートは誰向けですか
- シフトを組む製造ラインの班長・リーダー
- 欠員が出た日の応援を決める工場の責任者
- 多能工化を進めたい生産管理担当者
- 倉庫の作業割り当てを決める現場責任者
どのような場面で使いますか
欠員が出た日に誰を回せるかを決めるときや、応援の順番を決めるときに使います。お手本では検査工程に入れるのが1人だけという状態を作ってあり、その工程が止まると後ろの梱包と出荷まで止まることを集計シートに書いてあります。
含まれる項目
このExcelには、次の内容が記入済みで入っています。自社に不要な項目は削除して構いません。
- 多能工化マトリクス(7行・10列の記入例つき)
- 列は 工程/標準人数/田中/佐藤/鈴木/高橋/伊藤/渡辺/山本/入れる人数
- 記号の定義 3段階(入れない/入れる/教えられる)
- 使い方 5段階(作る/付ける/読む/回す/確かめる)
- 集計とよみ方 5件(数だけでなく、そこから読めることまで記入済み)
- 次の打ち手 5件(穴が見つかったときに何をするか)
- 合計欄は数式で入っているので、行を足し引きしても合計が付いてきます
- お手本(記入済み)と編集用テンプレートの2ファイル
Excel画面のプレビュー
お手本のExcelを、シートごとにそのまま表示しています。5枚すべて見られます。伏せている箇所はありません。
| A | B | C | D | E | |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 多能工化マトリクス 使い方 | ||||
| 2 | 育成板|多能工化マトリクスを、誰がいつ更新して何に使うかを決めるシートです。 | ||||
| 3 | |||||
| 4 | 段階 | 時期 | 進めるのは誰 | やること | 使うシート |
| 5 | 作る | 導入の月 | 製造の責任者 | ラインの工程を作業の切れ目で分ける。設備単位ではなく、人が持ち場として動く単位で切る | 多能工化マトリクス |
| 6 | 付ける | 導入の月 | 班長 | 直近3か月に1人で入った実績で付ける。研修を受けただけは0のままにする | 多能工化マトリクス |
| 7 | 読む | 毎月 | 製造の責任者 | 対応できる人数が標準人数を下回っている工程を数える | 集計とよみ方 |
| 8 | 回す | 毎月 | 班長 | 不足している工程に、次の1人を決めて教育に入れる。同時に2工程は狙わない | 次の打ち手 |
| 9 | 確かめる | 3か月ごと | 製造の責任者 | 対応できる人数が増えたかを見る。増えていなければ教育の時間が取れていない | 集計とよみ方 |
| A | B | C | D | |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 多能工化マトリクス 判定のものさし | |||
| 2 | 育成板|工程に入れるかどうかを0〜2の3段階で書きます。細かく分けるより、入れる/入れないがはっきりするほうが使えます。 | |||
| 3 | ||||
| 4 | 記号 | 呼び方 | できている状態 | その線をどう引くか |
| 5 | 0 | 入れない | その工程を1人で担当したことがない | 応援に出せない。教育の対象として数える |
| 6 | 1 | 入れる | 通常の流れであれば1人で担当できる。異常が出たら班長を呼ぶ | 直近3か月に1人でその工程に入った実績があるかで見る |
| 7 | 2 | 教えられる | 異常の切り分けができ、新しい人に教えて1人で入れる状態にできる | 教えた相手が実際に1人で入れるようになったかで見る |
| A | B | C | D | E | F | G | H | I | J | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 多能工化マトリクス 多能工化マトリクス | |||||||||
| 2 | 育成板|工程 × 人の対応可否です。一番右が工程ごとに入れる人数、一番下が1人あたりの入れる工程数です。 | |||||||||
| 3 | ||||||||||
| 4 | 工程 | 標準人数 | 田中 | 佐藤 | 鈴木 | 高橋 | 伊藤 | 渡辺 | 山本 | 入れる人数 |
| 5 | 部品の受け入れ | 1 | 2 | 1 | 1 | 1 | 0 | 1 | 0 | 5 |
| 6 | 前工程の組付け | 2 | 2 | 2 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 7 |
| 7 | 本組立 | 3 | 2 | 1 | 2 | 1 | 1 | 0 | 0 | 5 |
| 8 | ねじ締めトルク確認 | 2 | 1 | 1 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 4 |
| 9 | 検査 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
| 10 | 梱包 | 2 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 7 |
| 11 | 出荷準備 | 1 | 1 | 1 | 0 | 1 | 1 | 0 | 1 | 5 |
| 12 | 入れる工程数 | 7 | 6 | 5 | 6 | 4 | 3 | 3 | ||
| A | B | C | D | |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 多能工化マトリクス 集計とよみ方 | |||
| 2 | 育成板|数を出して終わりにしないためのシートです。その数から何が読めるかまで書きます。 | |||
| 3 | ||||
| 4 | 見るところ | 数 | この数から読めること | 放っておくとどうなるか |
| 5 | 入れる人が1人だけの工程 | 1件 | 検査に入れるのは田中だけです。田中は本組立にも入っているので、検査が必要な日は本組立が1人減ります。 | 田中が休むと検査が止まり、後ろの梱包と出荷準備まで止まります。前工程だけが進んで仕掛品が積み上がります。 |
| 6 | 標準人数に対して余裕が無い工程 | 1件 | 検査は標準1人に対して入れるのが1人だけです。他の6工程は、標準より2人以上多く入れます。 | 検査の担当が休んだ日は検査ができません。代わりのいない工程が1つあるだけで、ライン全体がその人の出勤に左右されます。 |
| 7 | 1工程しか入れない人 | 0人 | 全員が2工程以上に入れます。ただし山本と渡辺は3工程で、いずれも下流の工程です。 | 上流が止まったときに、下流だけできる人が手待ちになります。 |
| 8 | 教えられる人(2)の数 | 3人 | 田中が4工程、佐藤と鈴木が1工程ずつ2を持っています。検査の2は田中だけです。 | 検査を教えられるのが田中だけなので、田中がラインに入っている間は誰も検査を覚えられません。 |
| 9 | 同時に休んでも回る人数 | 1人 | 検査に入れるのが田中だけなので、田中が休むとその日は検査が止まります。他の6人であれば、同時に2人までは標準人数を保てます。 | 田中だけが休みを取りにくい状態が続きます。休めない負担が特定の1人に偏ります。 |
| A | B | C | D | E | |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 多能工化マトリクス 次の打ち手 | ||||
| 2 | 育成板|表を作った次にやることを決めるシートです。埋めただけで終わらせないために置いています。 | ||||
| 3 | |||||
| 4 | 見つかった状態 | やること | 使うもの | いつまでに | 確かめ方 |
| 5 | 入れる人が1人だけの工程がある | 検査の2人目を決めます。田中が検査に入る日を月に4日作り、その日に候補者を横に付けます。ラインを止めない範囲で回します。 | 製造オペレーター新人育成シート(記入例) | 2か月 | 候補者が、田中のいない日に検査を1日、1人で回せたか |
| 6 | 教えられる人が特定の1人に偏っている | 田中が持つ4工程のうち1つを、佐藤が教えられる状態にします。まず佐藤に手順書を書かせ、田中が見て直します。 | 工程の手順書 | 3か月 | 佐藤が教えた人が、その工程に1人で入れるようになったか |
| 7 | 下流の工程しか入れない人がいる | 山本と渡辺に、前工程の組付けを覚えてもらいます。上流が止まったときの手待ちを減らします。 | このファイルと工程の手順書 | 3か月 | 2人とも前工程の組付けが1になったか |
| 8 | 特定の1人しか休めない状態がある | 入れる人数が標準人数プラス1に届いていない工程から順に、次の1人を決めます。全工程を一度に厚くしようとしません。 | この表と工程の手順書 | 6か月 | 全工程で、入れる人数が標準人数プラス1以上になったか |
| 9 | 表と実際のシフトが合っていない | シフトを組むときにこの表を横に置きます。表を見ずに組むと、入れない人を工程に入れて当日に組み替えることになります。 | このファイル | 毎月 | シフト表の各工程に、1以上の人だけが入っているか |
| 10 | |||||
| 11 | 利用上の注意 | ||||
| 12 | この様式に記入されている内容は、一般的な製造・物流の工程ごとの対応可否をもとに作成した例です。法令で定められた様式ではありません。 工程の割り当てを変えるときは、労働時間・休憩・交替制の定めに反しない範囲で行ってください。 賃金・処遇に反映する場合は、就業規則および賃金規程に定めた手続きに従ってください。 作成・更新:育成板(SYOJIN / 商陣 https://syojin.com info@syojin.com) | ||||
ファイル形式
| 形式 | Excel(.xlsx) 2ファイル(お手本・編集用) / PDF(印刷用) |
|---|---|
| 対応 | Microsoft Excel 2016以降 / Googleスプレッドシート / LibreOffice Calc |
| 用紙 | A4。シートごとに印刷でき、全部で5枚になります |
| シート | 使い方 / 判定のものさし / 一覧 / 集計とよみ方 / 次の打ち手 |
| マクロ | 使用していません |
| ファイルサイズ | お手本 約 15KB / 編集用 約 15KB / PDF 約 244KB |
| 更新日 | 2026-09-04 |
使い方
- 「多能工化マトリクス」シートの工程(行)を自社のラインに書き換えます。設備の単位ではなく、人が持ち場として動く単位で切ります。
- 人(列)を自社の人数に合わせます。一番右の「入れる人数」と一番下の「入れる工程数」は数式なので、増やしても数え直します。
- 直近3か月に1人でその工程に入った実績で0・1・2を付けます。研修を受けただけは0のままにします。
- 標準人数の列に、その工程を回すのに必要な人数を書きます。ここが空だと、足りているかどうかが読めません。
- 「集計とよみ方」シートの見方で、入れる人が1人だけの工程を数えます。ここが一番先に手を打つところです。
- シフトを組むときにこの表を横に置きます。表を見ずに組むと、入れない人を工程に入れてしまい、当日に組み替えることになります。
カスタマイズ方法
- その日の配置を残すだけなら、多能工配置確認表のほうが向いています。この表は「誰が入れるか」の一覧で、日々の記録ではありません。
- 事務や技術の仕事は、スキルマップのほうが向いています。工程で切れない仕事を無理に工程に分けると、名前が抽象的になります。
- 交替制の職場は、班ごとに1枚ずつ作ってください。班をまたいだ応援ができる会社は、班をまたいだ1枚も別に持ちます。
- 資格が要る工程がある職場は、工程名の横に必要な資格を書き添え、資格・免許の管理台帳と突き合わせてください。レベルが足りていても資格が切れていればその工程には入れません。
- 倉庫では工程を「入荷」「格納」「ピッキング」「梱包」「出荷」に置き換えると、そのまま使えます。
- 人数が20人を超える職場は、1枚に全員を並べず、班ごとに分けてください。列が多すぎると印刷したときに読めません。
利用上の注意
- この表は「入れるかどうか」であって、作業の速さは表していません。1が付いていても、標準の時間で回せるとは限りません。速さを見たい場合は、別に実績時間を取ってください。
- 資格や特別教育が必要な作業は、この表の記号だけで割り当てないでください。必要な資格を持っていない人を工程に入れると、法令に反する場合があります。
- 掲載している内容は、一般的なOJT・研修・スキル管理・評価の業務をもとに作成した参考例です。法令で定められた様式ではありません。
- 実際の業務内容に応じて調整してください。自社の評価制度・就業規則・社内規程がある場合は、そちらを優先してください。
- 内容は更新することがあります。このページの更新日(2026-09-04)をご確認ください。
- 本様式の利用によって生じたいかなる損害についても、当サイトは責任を負いません。
よくある質問
○△×ではなく数字にしているのはなぜですか?
数式で数えられるようにするためです。○△×だと、入れる人数を数えるのに手で数えることになり、人や工程を足したときに数え直しが漏れます。お手本では一番右と一番下が数式なので、行や列を足しても自動で数え直します。
標準人数はどう決めますか?
その工程を、いまの生産量で回すのに必要な人数です。理想ではなく、実際にその人数で回している数を書いてください。理想を書くと、常に不足と出て、どこから手を付けるかが分からなくなります。
1人だけの工程を減らすには何から始めますか?
一番下流から順に手を付けるのが早いです。下流は前の工程が動いていれば練習できます。上流を止めると全体が止まるので、教育の時間が取りにくくなります。お手本の「次の打ち手」も、検査(下流寄り)から始める形にしています。
スキルマップと両方作る必要はありますか?
片方で足ります。工程で切れる仕事は多能工化マトリクス、工程で切れない仕事はスキルマップを使ってください。製造と事務の両方を抱える会社は、部署ごとに使い分けるのが現実的です。