職長候補の育成シート(Excel・無料)
作業員から職長へ回る人を、3か月で班を持てる状態にするための育成計画例です。作業手順の作り方、危険の見つけ方と止め方、人の配置、朝礼での指示、新しく入った人の受け入れ、他職との調整までを週ごとに記入した完成例と、編集用テンプレートを収録しています。
Excel(エクセル)形式 / PDF対応 / 更新日 2026-09-05
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ご回答は、次に作るテンプレートを決める材料にしています。
この育成シートは誰向けですか
- 職長が高齢化していて次の1人を作りたい専門工事会社の経営者
- 班を任せる人を選んだ現場の職長
- 職長教育は受けさせたが現場での当て方を決めていない工事部門の責任者
- 作業員から職長へ上がることになった本人
どのような場面で使いますか
腕はあるが人に指示を出したことがない作業員を、職長へ上げるときに使います。完成例では、職長教育の講習の内容をなぞらず、現場で実際に作る成果物を週ごとの目標に置いています。危険を見つける週と、止める週を分けているのは、見つけられても止められない人が多いためです。
含まれる項目
このExcelには、次の内容が記入済みで入っています。自社に不要な項目は削除して構いません。
- 育成方針・到達目標(6テーマ:役割/手順/危険/配置/伝える/調整)
- 3か月のフェーズ構成(書ける期/動かす期/調整する期)
- 週次育成計画 全12週(第1週 職長の1日をたどる 〜 第12週 記録と振り返り)
- 各週のOJT内容 合計60項目(実際にやることを動詞まで記入済み)
- 各週の成果物 12種類(職長の1日の記録/作業手順書/危険の洗い出し表/危険への対策一覧 ほか)
- 各週の評価・フィードバック担当
- スキルチェック 7項目(到達基準とチェック時期つき)
- 評価項目 6観点(何をもってできていると判断するかを記入済み)
- 完成版(記入済み)と編集用テンプレートの2ファイル
Excel画面のプレビュー
完成版のExcelを、シートごとにそのまま表示しています。5枚すべて見られます。伏せている箇所はありません。
| A | B | C | D | |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 職長候補の育成シート 育成方針・到達目標 | |||
| 2 | 育成板|3か月で最終的にどの状態まで育てるかを整理するシートです。 | |||
| 3 | ||||
| 4 | No | 育成テーマ | 目的 | 育成の方向性 |
| 5 | ① | 役割 | 作る人から、人を動かす人へ移る | 指示を出す/段取りを組む/記録を残す/責任の範囲 |
| 6 | ② | 手順 | 作業手順を自分で書ける | 順番/使う道具/人数/危険な箇所 |
| 7 | ③ | 危険 | 起きる前に見つけて止める | 危険の見つけ方/優先の付け方/止める判断/周知 |
| 8 | ④ | 配置 | 人と作業を組み合わせる | 力量の把握/組み合わせ/応援の使い方/手待ちを作らない |
| 9 | ⑤ | 伝える | 同じ内容が全員に届く | 朝礼/作業前の確認/変更の周知/新しく入った人 |
| 10 | ⑥ | 調整 | 他職と元請けと話をつける | 取り合い/工程の変更/材料と揚重/報告の相手 |
| A | B | C | D | E | |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 職長候補の育成シート 3か月計画 | ||||
| 2 | 育成板|育成期間を月ごとのフェーズに分け、その月に出す成果物まで決めるシートです。 | ||||
| 3 | |||||
| 4 | 月 | フェーズ | メインテーマ | サブテーマ | 成果物 |
| 5 | 1か月目 | 書ける期 | 作業手順と危険の洗い出し | 順番/道具/人数/危険な箇所 | 作業手順書/危険の洗い出し表 |
| 6 | 2か月目 | 動かす期 | 配置と朝礼、作業中の見回り | 力量の把握/組み合わせ/指示/見回り | 配置の計画/朝礼のメモ/見回りの記録 |
| 7 | 3か月目 | 調整する期 | 他職との調整と、記録・報告 | 取り合い/変更の周知/受け入れ/報告 | 調整の記録/受け入れの記録/振り返りシート |
| A | B | C | D | E | F | G | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 職長候補の育成シート 週次育成計画 | ||||||
| 2 | 育成板|その週に何を経験させ、何を提出させるかを1週ずつ決めるシートです。実施日と確認欄は運用中に記入します。 | ||||||
| 3 | |||||||
| 4 | 週 | テーマ | OJT内容 | 成果物 | 評価・FB担当 | 実施日 | 確認 |
| 5 | 第1週 | 職長の1日をたどる | いまの職長の1日に同行して動きを書き取る | 職長の1日の記録 | 現在の職長 | ||
| 6 | 朝礼から片付けまでの時間の使い方を並べる | ||||||
| 7 | 自分で判断していた場面を数える | ||||||
| 8 | 元請けとやり取りした回数を数える | ||||||
| 9 | 作業をしていた時間の割合を出す | ||||||
| 10 | 第2週 | 作業手順を書く | 自分がいちばん慣れた作業の手順を書き出す | 作業手順書 | 現在の職長 | ||
| 11 | 使う道具と人数を手順ごとに入れる | ||||||
| 12 | 危険な箇所に印を付ける | ||||||
| 13 | 書いた手順を別の作業員に読ませる | ||||||
| 14 | 読んだ人が迷った箇所を直す | ||||||
| 15 | 第3週 | 危険を洗い出す | 明日の作業について危険を10件書き出す | 危険の洗い出し表 | 現在の職長 | ||
| 16 | 起きる頻度とけがの重さで並べ替える | ||||||
| 17 | 上位3件について起きる条件を確かめる | ||||||
| 18 | 現場を歩いて実物と突き合わせる | ||||||
| 19 | 洗い出した内容を職長に見てもらう | ||||||
| 20 | 第4週 | 危険への手を決める | 上位3件について手を2つずつ考える | 危険への対策一覧 | 現在の職長/元請けの安全担当者 | ||
| 21 | 手すりや囲いで防げるものを先に選ぶ | ||||||
| 22 | 注意で済ませようとしている箇所を見つける | ||||||
| 23 | 決めた手を朝礼で伝える文にする | ||||||
| 24 | 手を打ったあとにもう一度現場を見る | ||||||
| 25 | 第5週 | 人の力量をつかむ | 班の全員について、できる作業を書き出す | 班の力量の一覧 | 現在の職長 | ||
| 26 | 一人しかできない作業を拾う | ||||||
| 27 | 資格の有無と期限を名簿と突き合わせる | ||||||
| 28 | 本人に聞いて認識のずれを確かめる | ||||||
| 29 | ずれた箇所を書き直す | ||||||
| 30 | 第6週 | 配置を組む | 翌日の作業に人を割り当てる | 配置の計画と直された記録 | 現在の職長 | ||
| 31 | 一人しかできない作業に補助を付ける | ||||||
| 32 | 手待ちが出る時間帯を先に見つける | ||||||
| 33 | 組んだ配置を職長に見てもらう | ||||||
| 34 | 直された理由を書き残す | ||||||
| 35 | 第7週 | 朝礼で伝える | 朝礼の内容を前日のうちに紙に書く | 朝礼のメモと伝達の確認 | 現在の職長 | ||
| 36 | 上下で重なる作業を先に伝える | ||||||
| 37 | 実際に朝礼で話す | ||||||
| 38 | 話した内容を全員が言えるか確かめる | ||||||
| 39 | 伝わらなかった項目を書き留める | ||||||
| 40 | 第8週 | 作業中に見て回る | 午前と午後に1回ずつ持ち場を回る | 見回りの記録 | 現在の職長 | ||
| 41 | 手順と違う動きをしている人に声をかける | ||||||
| 42 | 声をかけた内容と相手を記録する | ||||||
| 43 | 同じ指摘が続いている箇所を数える | ||||||
| 44 | 回る順番を作業の進み方に合わせて変える | ||||||
| 45 | 第9週 | 止める判断をする | 止めてよい場面を3つ書き出す | 作業を止めた記録 | 現在の職長/元請けの安全担当者 | ||
| 46 | 過去に止めた事例を職長から聞き取る | ||||||
| 47 | 実際に危ない状態を見つけて止める | ||||||
| 48 | 止めたあとの立て直しまで見届ける | ||||||
| 49 | 止めた理由を全員に伝える | ||||||
| 50 | 第10週 | 新しく入った人を受け入れる | 入る人の経験と資格を先に確かめる | 受け入れの記録 | 現在の職長 | ||
| 51 | 現場を一緒に歩いて決まりを渡す | ||||||
| 52 | 初日に任せる作業を決める | ||||||
| 53 | 初日の終わりに困ったことを聞き取る | ||||||
| 54 | 3日目にもう一度様子を見る | ||||||
| 55 | 第11週 | 他職と元請けに話をつける | 翌週に重なる他職の作業を調べる | 調整の記録 | 現場代理人/現在の職長 | ||
| 56 | 取り合いになる箇所を図面で確かめる | ||||||
| 57 | 打ち合わせで順番を提案する | ||||||
| 58 | 決まった内容をその場で書き取る | ||||||
| 59 | 決まった内容を班に周知する | ||||||
| 60 | 第12週 | 記録と振り返り | 3か月ぶんの記録を並べて読み返す | 振り返りシート | 現在の職長/工事部門の責任者 | ||
| 61 | 止めた回数と指摘した回数を数える | ||||||
| 62 | 同じ指摘が減っているかを見る | ||||||
| 63 | 班の中で力量が上がった人を挙げる | ||||||
| 64 | まだ任せられていない作業を書き出す | ||||||
| A | B | C | D | E | F | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 職長候補の育成シート スキルチェック | |||||
| 2 | 育成板|到達できたかを確認するシートです。判定・判定日・判定者は確認したときに記入します。 | |||||
| 3 | ||||||
| 4 | 項目 | 目標スキルレベル | チェック時期 | 判定 | 判定日 | 判定者 |
| 5 | 手順を書く | 自分の慣れた作業について、他の人が読んで動ける手順書を作れる | 1か月目 | |||
| 6 | 危険を見つける | 翌日の作業から危険を挙げ、起きる頻度と重さで並べ替えられる | 1か月目 | |||
| 7 | 手を決める | 注意で済ませず、囲いや手すりで防ぐ手を先に選べる | 2か月目 | |||
| 8 | 配置を組む | 力量を見て人を割り当て、手待ちの出る時間帯を先に見つけられる | 2か月目 | |||
| 9 | 伝える | 朝礼で話した内容を、全員が言える状態にできる | 2か月目 | |||
| 10 | 止める | 危ない状態を見つけて作業を止め、立て直しまで見届けられる | 3か月目 | |||
| 11 | 調整する | 他職との取り合いを打ち合わせで提案し、決まった内容を班へ届けられる | 3か月目 | |||
| A | B | C | D | |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 職長候補の育成シート 評価項目 | |||
| 2 | 育成板|育成の途中のフィードバックと、期間終了時の評価の両方に使うシートです。 | |||
| 3 | ||||
| 4 | 観点 | 内容 | 評価 | コメント |
| 5 | 作る側から離れられているか | 自分が手を動かしてしまい、班を見る時間が無くなっていないか | ||
| 6 | 先に見つけているか | 起きてから対応するのではなく、前日のうちに危険を挙げられているか | ||
| 7 | 止められているか | 危ないと思った場面で、実際に作業を止めた記録が残っているか | ||
| 8 | 同じ指摘が減っているか | 見回りで同じ指摘が続いているとき、伝え方を変えているか | ||
| 9 | 話をつけられているか | 他職との取り合いを、当日ではなく前の週に片付けられているか | ||
| 10 | 一人に頼っていないか | 一人しかできない作業に、補助を付ける配置を組めているか | ||
| 11 | ||||
| 12 | 利用上の注意 | |||
| 13 | この様式に記入されている内容は、一般的な職長候補のの育成をもとに作成した例です。法令で定められた様式ではありません。 実際の業務内容・商品・体制によって、教える順番と期間は変わります。到達の速さには個人差があります。 自社の評価制度・就業規則・教育に関する社内規程がある場合は、そちらを優先してください。 作成・更新:育成板(SYOJIN / 商陣 https://syojin.com info@syojin.com) | |||
ファイル形式
| 形式 | Excel(.xlsx) 2ファイル(完成版・編集用) / PDF(印刷用) |
|---|---|
| 対応 | Microsoft Excel 2016以降 / Googleスプレッドシート / LibreOffice Calc |
| 用紙 | A4。シートごとに印刷でき、全部で6枚になります |
| シート | 育成方針 / 3か月計画 / 週次育成 / スキルチェック / 評価項目 |
| マクロ | 使用していません |
| ファイルサイズ | 完成版 約 18KB / 編集用 約 16KB / PDF 約 297KB |
| 更新日 | 2026-09-05 |
入力方法
- まず完成版の3か月育成例を確認します。第1週で職長の1日をたどり、第2週から手順、第3週から危険、第5週から配置、第9週から止める判断に入る組み方です。
- 職長教育(労働安全衛生法60条)は、この計画の前に受けさせてください。この完成例は講習の内容を教えるものではありません。
- 第3週と第4週は分けたまま使ってください。危険を見つけられても、止める手を決められない人が多く、まとめると後半が薄くなります。
- 第9週の「実際に危ない状態を見つけて止める」は、現在の職長が横にいる日に置いてください。止めたあとの立て直しまで見届けさせます。
- 第2週の作業手順書は、本人がいちばん慣れた作業から書かせてください。慣れていない作業から書かせると、写して終わります。
- 毎週、本人が手を動かしていた時間の割合を聞いてください。第1週より増えていたら、班を見る時間が取れていません。
カスタマイズ方法
- 一人親方や応援を多く使う会社は、第5週の力量の把握を2週に広げてください。毎回顔ぶれが変わる班では、そこに時間が要ります。
- 複数の元請けの現場に入る会社は、第11週の調整を2週に広げ、元請けごとの決まりの違いを書き出させてください。
- 解体や改修が中心の会社は、第3週の危険の洗い出しに、既存の設備と石綿の事前調査の確認を足してください。
- 班の人数が3人以下の会社は、第6週の配置を短くし、その分を第2週の手順に回してください。組む対象が少ないためです。
- 足場の組立てを行う会社は、作業主任者の選任が必要な作業を第4週で確かめさせ、職長との違いを整理させてください。
利用上の注意
- 職長として作業員を直接指導・監督する立場に就くには、労働安全衛生法60条にもとづく職長教育が必要です。作業主任者の選任が必要な作業では、別に技能講習の修了が求められます。この完成例は社内の育成の流れを書いたもので、法令上の教育の要件そのものは含んでいません。第1週の前に、必要な教育を済ませてください。
- 新規入場者教育や特別教育の実施記録は、この完成例では作りません。教育を実施した記録の様式は姉妹サイトの点検板にあります。
- 掲載している内容は、一般的なOJT・研修・スキル管理・評価の業務をもとに作成した参考例です。法令で定められた様式ではありません。
- 実際の業務内容に応じて調整してください。自社の評価制度・就業規則・社内規程がある場合は、そちらを優先してください。
- 内容は更新することがあります。このページの更新日(2026-09-05)をご確認ください。
- 本様式の利用によって生じたいかなる損害についても、当サイトは責任を負いません。
よくある質問
職長教育を受ければ、この計画は要りませんか?
講習は、職長が知っておくべきことを教わる場です。この計画が扱うのは、それを自分の現場でどう使うかです。危険の洗い出しも、配置も、講習では自分の現場の図面で行いません。第2週から第11週まで、成果物はすべて実際の現場のもので作らせてください。
3か月で班を任せられますか?
小さな班なら任せられます。3か月目の到達点は「翌週の取り合いを打ち合わせで提案でき、危ない状態を止められる」までです。第12週で「まだ任せられていない作業」を書き出させているのは、3か月では当たらない場面が必ず残るためです。人数の多い班は、補助を付けてから任せてください。
危険を見つける週と、手を決める週を分ける必要がありますか?
分けてください。見つけるところまではできる人が多く、そこで止まります。第4週で「注意で済ませようとしている箇所を見つける」を入れているのはそのためです。「気をつける」と書いた時点で、その危険は残ったままになります。
本人が作業をしてしまい、班を見ていません。
第1週で、いまの職長が作業をしていた時間の割合を出させています。その数字を毎週の目安に使ってください。腕のある人ほど、手が空いた瞬間に作業へ入ります。見回りの時間を作業の予定に書き込ませると、そこだけは離れられます。