電気工事士育成シート(Excel・無料)
電気工事の作業者を3か月で作業を任せられる状態にするための育成計画例です。感電と停電の扱い、工具と材料、図面と配線の読み方、配管と配線の作業、器具付けと結線、試験と検査までを記入した完成例と、編集用テンプレートを収録しています。
Excel(エクセル)形式 / PDF対応 / 更新日 2026-09-03
上のボタンから、メールアドレスと6つの質問にご回答ください。ダウンロードリンクをすぐにお送りします。
ご回答は、次に作るテンプレートを決める材料にしています。
この育成シートは誰向けですか
- 第二種電気工事士を取ったばかりの人を受け入れる電気工事会社の管理者
- 新人の指導を任された職長
- 教え方が職人によって違う状態を直したい工事責任者
- 未経験採用を始めた設備工事会社の経営者
どのような場面で使いますか
電気工事会社で、資格を取ったばかりの人や未経験の人を受け入れるときに使います。完成例では、電気を扱う前提の安全を身につける段階から、決められた回路の配線と器具付けを一人でできる段階までを週ごとに設定しています。感電と誤結線は取り返しがつかないため、第1週を安全、第11週を試験と検査に充てています。
含まれる項目
このExcelには、次の内容が記入済みで入っています。自社に不要な項目は削除して構いません。
- 育成方針・到達目標(6テーマ:安全/工具と材料/図面を読む/配管と配線/器具付けと結線/試験と検査)
- 3か月のフェーズ構成(感電させない期/引いて付ける期/任される期)
- 週次育成計画 全12週(第1週 感電を防ぐ 〜 第12週 通電と振り返り)
- 各週のOJT内容 合計60項目(実際にやることを動詞まで記入済み)
- 各週の成果物 13種類(安全確認メモ/系統の図/工具の一覧/材料の早見メモ ほか)
- 各週の評価・フィードバック担当
- スキルチェック 7項目(到達基準とチェック時期つき)
- 評価項目 6観点(何をもってできていると判断するかを記入済み)
- 完成版(記入済み)と編集用テンプレートの2ファイル
Excel画面のプレビュー
完成版のExcelを、シートごとにそのまま表示しています。5枚すべて見られます。伏せている箇所はありません。
| A | B | C | D | |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 電気工事士育成シート 育成方針・到達目標 | |||
| 2 | 育成板|3か月で最終的にどの状態まで育てるかを整理するシートです。 | |||
| 3 | ||||
| 4 | No | 育成テーマ | 目的 | 育成の方向性 |
| 5 | ① | 安全 | 感電させない・させられない | 検電/停電の手順/札掛け/保護具と絶縁工具 |
| 6 | ② | 工具と材料 | 道具と部材が分かる | 圧着工具/ケーブルと電線の種類/配管材/器具 |
| 7 | ③ | 図面を読む | 何をどこへ付けるか分かる | 配線図の記号/回路の分け方/単線図と複線図/変更の反映 |
| 8 | ④ | 配管と配線 | 通して引ける | 配管の曲げと固定/通線/支持の間隔/貫通部の処理 |
| 9 | ⑤ | 器具付けと結線 | 正しくつなげる | 極性/接地/圧着とねじ止め/盤内の整線 |
| 10 | ⑥ | 試験と検査 | 通電する前に確かめる | 絶縁抵抗/導通/接地抵抗/通電後の動作確認 |
| A | B | C | D | E | |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 電気工事士育成シート 3か月計画 | ||||
| 2 | 育成板|育成期間を月ごとのフェーズに分け、その月に出す成果物まで決めるシートです。 | ||||
| 3 | |||||
| 4 | 月 | フェーズ | メインテーマ | サブテーマ | 成果物 |
| 5 | 1か月目 | 感電させない期 | 安全・工具・材料の把握 | 検電と停電/絶縁工具/電線の種類/配管材 | 安全確認メモ/材料の早見メモ |
| 6 | 2か月目 | 引いて付ける期 | 図面の読解と配管・配線 | 配線図の記号/複線図/配管/通線 | 複線図の練習/配管の記録/通線の記録 |
| 7 | 3か月目 | 任される期 | 結線と試験・検査 | 器具付け/結線/絶縁と導通/通電確認 | 結線の記録/試験の記録/検査チェック表 |
| A | B | C | D | E | F | G | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 電気工事士育成シート 週次育成計画 | ||||||
| 2 | 育成板|その週に何を経験させ、何を提出させるかを1週ずつ決めるシートです。実施日と確認欄は運用中に記入します。 | ||||||
| 3 | |||||||
| 4 | 週 | テーマ | OJT内容 | 成果物 | 評価・FB担当 | 実施日 | 確認 |
| 5 | 第1週 | 感電を防ぐ | 検電器の使い方を練習する | 安全確認メモ | 職長 | ||
| 6 | 停電させる手順と札の掛け方を確認する | ||||||
| 7 | 触ってはいけない範囲を現場で確認する | ||||||
| 8 | 絶縁工具と保護具の使い分けを確認する | ||||||
| 9 | 感電が起きたときの初動を覚える | ||||||
| 10 | 第2週 | 現場と系統を見る | 現場の受電から末端までを歩いて追う | 系統の図 | 職長 | ||
| 11 | 分電盤の位置と回路の数を確認する | ||||||
| 12 | 主幹と分岐の関係を確認する | ||||||
| 13 | 停電させると影響する範囲を確認する | ||||||
| 14 | 系統の図を自分で書く | ||||||
| 15 | 第3週 | 工具を覚える | 使う工具の名前を全部覚える | 工具の一覧 | 先輩職人 | ||
| 16 | 圧着工具の使い方と刻印を確認する | ||||||
| 17 | ケーブルの被覆をむく練習を50回する | ||||||
| 18 | ワイヤストリッパの調整を覚える | ||||||
| 19 | 工具の手入れと保管を確認する | ||||||
| 20 | 第4週 | 材料を覚える | 使う電線とケーブルの種類と太さを覚える | 材料の早見メモ | 先輩職人 | ||
| 21 | 許容電流の考え方を確認する | ||||||
| 22 | 配管材(管・ボックス・付属品)を覚える | ||||||
| 23 | 器具(スイッチ・コンセント・照明)の型番を確認する | ||||||
| 24 | 材料の早見メモを作る | ||||||
| 25 | 第5週 | 図面の記号を読む | 配線図の記号を30件覚える | 記号の早見メモ | 職長 | ||
| 26 | 図面の1回路を指でたどる | ||||||
| 27 | 回路の分け方の考え方を確認する | ||||||
| 28 | 天井と壁の配線の経路を図で確認する | ||||||
| 29 | 分からない記号を書き出して聞く | ||||||
| 30 | 第6週 | 複線図を書く | 単線図から複線図へ書き換える練習をする | 複線図の練習 | 職長 | ||
| 31 | 接地側と非接地側の色を確認する | ||||||
| 32 | 3路スイッチの回路を書く | ||||||
| 33 | 書いた複線図を職人に確認してもらう | ||||||
| 34 | 間違えた箇所の型を3つ挙げる | ||||||
| 35 | 第7週 | 配管を通す | 配管の曲げを練習する | 配管の記録 | 先輩職人 | ||
| 36 | 固定の間隔を確認する | ||||||
| 37 | ボックスの取り付けを行う | ||||||
| 38 | 貫通部の処理を確認する | ||||||
| 39 | 実際に1区画ぶん配管する | ||||||
| 40 | 第8週 | 通線する | 呼び線の使い方を覚える | 通線の記録 | 先輩職人 | ||
| 41 | 2人での通線の合図を確認する | ||||||
| 42 | 電線を傷めない引き方を練習する | ||||||
| 43 | 余長の残し方を確認する | ||||||
| 44 | 実際に1区画ぶん通線する | ||||||
| 45 | 第9週 | 器具を付ける | スイッチとコンセントの取り付けを行う | 器具付けの記録 | 先輩職人 | ||
| 46 | 極性の向きを確認する | ||||||
| 47 | 接地の取り方を確認する | ||||||
| 48 | ねじの締め付けの強さを覚える | ||||||
| 49 | 付けた箇所を自分で見直す | ||||||
| 50 | 第10週 | 結線する | 圧着の手順を確認する | 結線の記録 | 職長 | ||
| 51 | リングスリーブの選び方を覚える | ||||||
| 52 | 盤内の整線を練習する | ||||||
| 53 | 結線した箇所を写真に撮る | ||||||
| 54 | 職人に確認してもらう | ||||||
| 55 | 第11週 | 試験を行う | 絶縁抵抗計の使い方を覚える | 試験の記録 | 職長 | ||
| 56 | 導通を確かめる | ||||||
| 57 | 接地抵抗を測る | ||||||
| 58 | 測定値を記録する | ||||||
| 59 | 基準を外れたときの調べ方を教わる | ||||||
| 60 | 第12週 | 通電と振り返り | 通電する前の確認項目を確認する | 検査チェック表/単独作業の範囲 | 職長/工事責任者 | ||
| 61 | 職長の立会いで通電する | ||||||
| 62 | 器具の動作を全部確かめる | ||||||
| 63 | 3か月間で受けた指摘を分類する | ||||||
| 64 | 一人でやってよい作業の範囲を職長と決める | ||||||
| A | B | C | D | E | F | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 電気工事士育成シート スキルチェック | |||||
| 2 | 育成板|到達できたかを確認するシートです。判定・判定日・判定者は確認したときに記入します。 | |||||
| 3 | ||||||
| 4 | 項目 | 目標スキルレベル | チェック時期 | 判定 | 判定日 | 判定者 |
| 5 | 安全 | 検電と停電の手順を守り、触ってはいけない範囲を言える | 1か月目 | |||
| 6 | 工具 | 圧着工具と被覆むきを、正しい寸法で行える | 1か月目 | |||
| 7 | 材料 | 電線の種類と太さ、配管材と器具の型番を言える | 1か月目 | |||
| 8 | 図面 | 配線図の記号を読み、単線図から複線図を書ける | 2か月目 | |||
| 9 | 配管と配線 | 曲げ・固定・通線を、傷めずに行える | 2か月目 | |||
| 10 | 結線 | 極性と接地を守り、正しいスリーブで圧着できる | 3か月目 | |||
| 11 | 試験 | 絶縁抵抗・導通・接地抵抗を測り、記録できる | 3か月目 | |||
| A | B | C | D | |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 電気工事士育成シート 評価項目 | |||
| 2 | 育成板|育成の途中のフィードバックと、期間終了時の評価の両方に使うシートです。 | |||
| 3 | ||||
| 4 | 観点 | 内容 | 評価 | コメント |
| 5 | 安全の徹底 | 検電を毎回行い、停電の手順と札を省略していないか | ||
| 6 | 正確さ | 極性と接地を間違えず、結線の寸法を守れているか | ||
| 7 | 図面と現場の照合 | 図面で見たものを、現場で確かめる習慣があるか | ||
| 8 | 通電前の確認 | 確かめる前に電気を入れようとしていないか | ||
| 9 | 報告 | 結線を間違えた・材料を傷めたを、隠さずに申告できているか | ||
| 10 | 記録 | 測定値と結線した箇所を、後から確かめられる形で残せているか | ||
| 11 | ||||
| 12 | 利用上の注意 | |||
| 13 | この様式に記入されている内容は、一般的な電気工事士の育成をもとに作成した例です。法令で定められた様式ではありません。 実際の業務内容・商品・体制によって、教える順番と期間は変わります。到達の速さには個人差があります。 自社の評価制度・就業規則・教育に関する社内規程がある場合は、そちらを優先してください。 作成・更新:育成板(SYOJIN / 商陣 https://syojin.com info@syojin.com) | |||
ファイル形式
| 形式 | Excel(.xlsx) 2ファイル(完成版・編集用) / PDF(印刷用) |
|---|---|
| 対応 | Microsoft Excel 2016以降 / Googleスプレッドシート / LibreOffice Calc |
| 用紙 | A4縦。シートごとに印刷でき、全部で6枚になります |
| シート | 育成方針 / 3か月計画 / 週次育成 / スキルチェック / 評価項目 |
| マクロ | 使用していません |
| ファイルサイズ | 完成版 約 18KB / 編集用 約 16KB / PDF 約 309KB |
| 更新日 | 2026-09-03 |
入力方法
- まず完成版の3か月育成例を確認します。第1週で安全、第3週から工具と材料、第5週から図面、第7週から配管と通線、第9週から結線、第11週から試験に入る組み方です。
- 第1週は削らないでください。検電をしないまま触ると感電します。ここは順番を入れ替えないでください。
- 第6週の複線図は、書けるまで繰り返させてください。ここが分からないまま結線に進むと、誤結線が出ます。
- 第12週の通電は必ず職長の立会いで行います。一人で通電させないでください。
- 自社の工事の種類に書き換えます。完成例は住宅・小規模の店舗の屋内配線を想定しています。
- 毎週、指摘された箇所を本人と一緒に見ます。特に極性と接地の指摘は、繰り返していないかを重点的に確認します。
カスタマイズ方法
- 高圧を扱う会社は、第2週の系統に受変電設備を足し、第1週を2週に広げます。高圧の作業は資格と選任が別に必要です。
- 弱電(通信・防犯・放送)が中心の会社は、第4週の材料と第9週の器具を該当のものに差し替えます。
- 太陽光や蓄電池を扱う会社は、第12週の後に該当の系統と試験を2週足します。
- 第一種電気工事士を目指す人には、第12週の後に実務経験の記録の付け方を足します。
- 点検板の電気設備点検表を使っている会社は、第11週の試験の記録をそちらに寄せられます。
利用上の注意
- 電気工事は、工事の種類によって必要な資格が法令で定められています。完成例は資格の範囲内の作業を前提とした社内の育成の流れです。無資格で行える作業の範囲は法令で決まっているため、必ず確認したうえで任せてください。
- 高圧の設備の作業には、別の資格と選任が必要です。完成例は低圧の屋内配線を想定しており、高圧の手順は含んでいません。
- 掲載している内容は、一般的なOJT・研修・スキル管理・評価の業務をもとに作成した参考例です。法令で定められた様式ではありません。
- 実際の業務内容に応じて調整してください。自社の評価制度・就業規則・社内規程がある場合は、そちらを優先してください。
- 内容は更新することがあります。このページの更新日(2026-09-03)をご確認ください。
- 本様式の利用によって生じたいかなる損害についても、当サイトは責任を負いません。
よくある質問
第二種電気工事士を取ったばかりの人に使えますか?
そのために組んでいます。試験の勉強で複線図は書けても、現場の材料と工具の扱いは別なので、第3週と第4週に時間を使ってください。第6週で複線図を実際の図面から書かせるのは、試験の問題と現場の図面が違うためです。
無資格の人にも使えますか?
第1週から第8週は使えますが、第9週以降の器具付けと結線は資格が必要な作業に当たる場合があります。無資格で行える範囲は法令で決まっているため、確認したうえで任せる範囲を決めてください。資格の取得を並行させる前提で組むのが現実的です。
3か月で一人で現場に出せますか?
完成例の3か月目の到達点は「決められた回路の配線と器具付けを、職長の確認を通してできる」です。第12週で単独作業の範囲を職長と決める手順を入れているのは、そこから1つずつ広げる前提だからです。
弱電が中心なので合いません。
第1週・第2週・第3週・第5週・第7週・第8週・第11週・第12週はそのまま使えます。第4週の材料と第9週の器具、第10週の結線を、扱う通信線や機器に差し替えてください。