現場代理人の引き継ぎ表(Excel・無料)
工事の途中で現場の担当が替わるときに、何を渡せば現場が止まらないかを9項目に分けた引き継ぎ表のお手本です。渡すもの・口で伝えること・受け取った側の確認まで記入済みで、渡し漏れが起きやすい項目に印を付けてあります。編集用の空欄ファイルも付いています。
Excel(エクセル)形式 / PDF対応 / 更新日 2026-09-05
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ご回答は、次に作るテンプレートを決める材料にしています。
このシートは誰向けですか
- 担当者の異動や退職で現場を引き継ぐ工事部門の責任者
- 現場を渡す側の現場代理人
- 受け取る側の担当者
- 担当が替わるたびに近隣からの連絡が増える建設会社の管理者
どのような場面で使いますか
担当者の異動・退職・体調不良で、工事の途中に現場の担当が替わるときに使います。書類はそろっていても、口約束と近隣の事情は残りません。お手本では、記録に残っていない約束を独立した行にして、そこだけは対面で渡す形にしています。
含まれる項目
このExcelには、次の内容が記入済みで入っています。自社に不要な項目は削除して構いません。
- 現場の引き継ぎ(9行・6列の記入例つき)
- 列は No/引き継ぐこと/渡すもの/口で伝えること/受け取った側の確認/渡し方
- 渡し方の定義 3段階(書類を渡せば足りる/一緒に見て回る/対面で伝える)
- 使い方 6段階(書き出す/そろえる/歩く/対面で渡す/確かめる/追いかける)
- 集計とよみ方 5件(数だけでなく、放っておくとどうなるかまで記入済み)
- 次の打ち手 5件(いつまでに・何で確かめるかつき)
- 印刷範囲とページの区切りを設定済み
- お手本(記入済み)と編集用テンプレートの2ファイル
Excel画面のプレビュー
お手本のExcelを、シートごとにそのまま表示しています。5枚すべて見られます。伏せている箇所はありません。
| A | B | C | D | E | |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 現場代理人の引き継ぎ表 使い方 | ||||
| 2 | 育成板|現場代理人の引き継ぎ表を、誰がいつ書いて誰が判断するかを決めるシートです。 | ||||
| 3 | |||||
| 4 | 段階 | 時期 | 進めるのは誰 | やること | 使うシート |
| 5 | 書き出す | 引き継ぎの2週間前 | 渡す側 | 9項目について、いま渡せる状態かを書き出す | 現場の引き継ぎ |
| 6 | そろえる | 引き継ぎの1週間前 | 渡す側 | 書類で渡す分をそろえる。足りないものはこの期間に作る | 現場の引き継ぎ |
| 7 | 歩く | 引き継ぎの3日前 | 渡す側 → 受け取る側 | 現場を一緒に歩く。同の項目は、その場で位置を指して渡す | 判定のものさし |
| 8 | 対面で渡す | 引き継ぎの前日 | 渡す側 → 受け取る側 | 面の項目を対面で伝える。記録に残らない約束と経緯を話す | 現場の引き継ぎ |
| 9 | 確かめる | 引き継ぎの当日 | 工事部門の責任者 | 受け取る側に9項目を聞き、答えられない項目を洗い出す | 集計とよみ方 |
| 10 | 追いかける | 引き継ぎから2週間 | 工事部門の責任者 | 渡し漏れが出た項目を、渡す側に確認して埋める | 次の打ち手 |
| A | B | C | D | |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 現場代理人の引き継ぎ表 判定のものさし | |||
| 2 | 育成板|渡し方は3段階で見ます。記録に残っていないものほど、対面で渡す必要があります。書類だけを積んで渡すと、そこが抜けます。 | |||
| 3 | ||||
| 4 | 渡し方 | 呼び方 | この状態が見えていれば通す | その線をどう引くか |
| 5 | 書 | 書類を渡せば足りる | 記録に残っていて、読めば分かる | 第三者が読んで、同じ判断ができるかで見る |
| 6 | 同 | 一緒に見て回る | 現場を歩かないと分からない。位置と状態を目で見せる | 受け取る側が、その場所を自分で指させるかで見る |
| 7 | 面 | 対面で伝える | 記録に残っておらず、言葉でしか渡らない。相手の名前と経緯を含む | 受け取る側が、相手の名前と経緯を言えるかで見る |
| A | B | C | D | E | F | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 現場代理人の引き継ぎ表 現場の引き継ぎ | |||||
| 2 | 育成板|改修工事の途中で担当が替わった現場の記入例です。「面」の行は、書類を渡すだけで済ませないでください。 | |||||
| 3 | ||||||
| 4 | No | 引き継ぐこと | 渡すもの | 口で伝えること | 受け取った側の確認 | 渡し方 |
| 5 | 1 | 工程と残りの作業 | 工程表と、直近の変更を書き込んだもの | 遅れている理由と、取り返す予定の場所 | 残りの工期で終わる見通しを自分で言えるか | 書 |
| 6 | 2 | 協力会社の顔ぶれ | 施工体制の一覧と連絡先 | 各社の得意な作業と、頼みにくい作業 | 主要な会社の担当者の名前を言えるか | 面 |
| 7 | 3 | 発注者との約束 | 打ち合わせの記録 | 記録に残っていない口頭の約束と、その経緯 | 記録に無い約束を3件以上言えるか | 面 |
| 8 | 4 | 近隣への対応 | 苦情と対応の記録 | どの家がどの時間帯に敏感か、誰が窓口か | 苦情の出ている家の位置を指させるか | 面 |
| 9 | 5 | 未解決の不具合 | 不具合の一覧と写真 | 直す方法が決まっていない箇所と、決まらない理由 | 未解決の箇所を現場で指させるか | 同 |
| 10 | 6 | 検査と提出書類 | 検査の予定と、そろっている書類の一覧 | 不足している写真と、撮り直せない箇所 | あと何を撮る必要があるかを言えるか | 書 |
| 11 | 7 | 安全の措置 | 危険な箇所の一覧と、養生の位置 | 外してはいけない養生と、その理由 | 外してはいけない養生の場所を指させるか | 同 |
| 12 | 8 | 原価と発注の状況 | 実行予算と、発注済みの一覧 | 追加になりそうな費用と、まだ発注していない項目 | 未発注の項目を挙げられるか | 書 |
| 13 | 9 | 資材と仮設の置き場 | 搬入の予定表 | 置き場が使えなくなる時期と、次の置き場 | 次の置き場の候補を言えるか | 同 |
| A | B | C | D | |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 現場代理人の引き継ぎ表 集計とよみ方 | |||
| 2 | 育成板|数を出して終わりにしないためのシートです。その数から何が読めるかまで書きます。 | |||
| 3 | ||||
| 4 | 見るところ | 数 | この数から読めること | 放っておくとどうなるか |
| 5 | 対面でしか渡らない項目 | 3件 | 協力会社・発注者との約束・近隣の3つです。どれも人の名前と経緯が入っていて、書類には残っていません。 | 書類だけを渡すと、この3件が抜けたまま担当が替わり、相手先から前の話を持ち出されます。 |
| 6 | 一緒に歩かないと渡らない項目 | 3件 | 未解決の不具合・安全の措置・置き場の3つです。位置が分からないと、書いてあっても探せません。 | 現場を歩かずに渡すと、受け取る側が場所を探すところから始めることになります。 |
| 7 | 書類で足りる項目 | 3件 | 工程・検査と書類・原価の3つは、読めば分かる形で残っています。 | 書類で足りる項目まで対面で話すと、時間が足りず、面の項目が後回しになります。 |
| 8 | 記録に残っていない約束の数 | 3件以上 | 発注者との口頭の約束が3件以上あります。ここが引き継ぎでいちばん抜けます。 | 口約束を渡さないと、受け取った側が知らないうちに約束を破ることになります。 |
| 9 | 引き継ぎに使った日数 | 3日 | 一緒に歩く日・対面で渡す日・確かめる日で3日を取っています。1日で済ませていません。 | 1日で済ませると、書類を積んで渡すだけになり、面の項目がまるごと抜けます。 |
| A | B | C | D | E | |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 現場代理人の引き継ぎ表 次の打ち手 | ||||
| 2 | 育成板|見つかったときに何をするかを決めるシートです。「気をつける」で終わらせないために置いています。 | ||||
| 3 | |||||
| 4 | 見つかった状態 | やること | 使うもの | いつまでに | 確かめ方 |
| 5 | 引き継ぎの期間が1日しか取れない | 面の3項目だけを対面で渡します。書の項目は後日でも間に合いますが、面は担当が現場を離れると渡せません。 | この表の渡し方の欄 | 担当が替わる前日 | 面の項目について、対面で渡した記録があるか |
| 6 | 受け取った側が答えられない項目があった | 渡す側に連絡して埋めます。異動先や退職先へ聞くことになるので、2週間以内に済ませます。 | この表の受け取った側の確認の欄 | 引き継ぎから2週間 | 答えられなかった項目が、すべて埋まっているか |
| 7 | 渡す側が急にいなくなった | 協力会社と発注者に、直接聞く場を作ります。面の項目は本人からしか渡らないので、相手先から集め直します。 | 協力会社と発注者への聞き取り | 担当が替わって1週間 | 聞き取った内容が、この表の口で伝えることの欄に入っているか |
| 8 | 近隣から前の担当の話が出た | 苦情と対応の記録に追記し、窓口が替わったことをその家へ伝えます。伝えないと、前の担当を探し続けます。 | 苦情と対応の記録 | 話が出た週のうち | 窓口が替わったことを伝えた日が、記録に残っているか |
| 9 | 同じ現場で2回目の引き継ぎになる | 前回のこの表を先に読ませます。2回目は、前回に渡し漏れた項目が同じ形でまた抜けます。 | 前回の引き継ぎ表 | 2回目の引き継ぎの前 | 前回に答えられなかった項目が、今回は埋まっているか |
| 10 | |||||
| 11 | 利用上の注意 | ||||
| 12 | この様式に記入されている内容は、一般的な工事の途中で現場の担当が替わるときの引き継ぎをもとに作成した例です。法令で定められた様式ではありません。 現場代理人の変更は、請負契約にもとづき発注者への通知が必要です。工事現場に置く主任技術者・監理技術者の要件は建設業法に別に定めがあり、この表はその手続きの代わりにはなりません。 賃金・処遇に反映する場合は、就業規則および賃金規程に定めた手続きに従ってください。 作成・更新:育成板(SYOJIN / 商陣 https://syojin.com info@syojin.com) | ||||
ファイル形式
| 形式 | Excel(.xlsx) 2ファイル(お手本・編集用) / PDF(印刷用) |
|---|---|
| 対応 | Microsoft Excel 2016以降 / Googleスプレッドシート / LibreOffice Calc |
| 用紙 | A4。シートごとに印刷でき、全部で5枚になります |
| シート | 使い方 / 判定のものさし / 本体 / 集計とよみ方 / 次の打ち手 |
| マクロ | 使用していません |
| ファイルサイズ | お手本 約 16KB / 編集用 約 15KB / PDF 約 264KB |
| 更新日 | 2026-09-05 |
使い方
- まず9項目について、いま渡せる状態かを書き出します。渡すものが無い行は、口で伝えることの欄を必ず埋めてください。
- 渡し方を書・同・面の3つに分けます。記録に残っていないものほど、対面で渡す必要があります。
- 引き継ぎの3日前に現場を一緒に歩きます。同の項目は、その場で位置を指して渡します。
- 前日に、面の項目を対面で伝えます。記録に残らない約束と、相手の名前と経緯を話します。
- 当日は責任者が受け取る側に9項目を聞き、答えられない項目を洗い出します。渡した側に聞かないでください。
- 2週間以内に、答えられなかった項目を埋めます。渡す側が異動したあとでは、聞ける時間が短くなります。
カスタマイズ方法
- 公共工事の現場は、段階確認の履歴と検査官とのやり取りの行を足してください。民間工事より、経緯が結果に効きます。
- 設備の工事を含む現場は、他工種との取り合いで決めた内容の行を分けてください。図面に反映されていない決めごとが多く残ります。
- 複数の現場を1人が持つ会社は、現場ごとにこの表を1枚ずつ作ってください。まとめると、どの現場の話か分からなくなります。
- 引き継ぎが病気や事故で急に起きた会社は、面の項目だけを抜き出した1枚を、平常時から更新しておいてください。
利用上の注意
- この表は、社内で現場を引き継ぐときの様式です。現場代理人の変更の通知や、工事現場に置く技術者の要件は、請負契約と建設業法に従ってください。この表で手続きに代えることはできません。
- 近隣や発注者に関する記録には、個人の名前と生活の事情が入ります。現場の関係者以外が見られる場所に置かないでください。
- 掲載している内容は、一般的なOJT・研修・スキル管理・評価の業務をもとに作成した参考例です。法令で定められた様式ではありません。
- 実際の業務内容に応じて調整してください。自社の評価制度・就業規則・社内規程がある場合は、そちらを優先してください。
- 内容は更新することがあります。このページの更新日(2026-09-05)をご確認ください。
- 本様式の利用によって生じたいかなる損害についても、当サイトは責任を負いません。
よくある質問
書類をそろえて渡せば足りませんか?
足りません。お手本では9項目のうち6項目が、書類だけでは渡らない形になりました。協力会社の頼みにくい作業、発注者との口頭の約束、どの家がどの時間帯に敏感か。これらは記録に残っていないので、担当が現場を離れると二度と取れません。
引き継ぎに3日も取れません。
面の3項目だけを対面で渡してください。協力会社の顔ぶれ、発注者との約束、近隣への対応の3つです。書類で足りる項目は後日でも間に合いますが、面の項目は本人が現場を離れると渡せなくなります。順番を逆にしないでください。
受け取った側が答えられるかを、誰が確かめますか?
工事部門の責任者です。渡した側に「渡しましたか」と聞かないでください。渡したつもりで終わります。受け取った側に9項目を聞き、答えられない項目を洗い出す形にすると、渡し漏れがその場で見えます。
渡す側が急に来られなくなった場合はどうしますか?
協力会社と発注者に直接聞く場を作ってください。面の項目は本人からしか渡らないので、相手先から集め直すしかありません。集めた内容は、この表の口で伝えることの欄に入れておくと、次に担当が替わるときに使えます。