価格査定の習得表(Excel・無料)
売却の相談で価格の根拠を出すまでを確かめる習得表のお手本です。場面を7つ記入済みで、根拠として残す資料と、根拠を出せないときに預かれない理由まで書いてあり、数字より先に根拠を見る形にしてあります。編集用の空欄ファイルも付いています。
Excel(エクセル)形式 / PDF対応 / 更新日 2026-09-06
上のボタンから、メールアドレスと6つの質問にご回答ください。ダウンロードリンクをすぐにお送りします。
ご回答は、次に作るテンプレートを決める材料にしています。
このシートは誰向けですか
- 売却の相談に新人を出す前に確かめたい売買仲介の営業所長
- 査定の出し方が人によって違い、社内で数字が揃わない会社
- 数字は出せるが、聞かれると説明できない新人営業
- 高い数字を出して預かり、その後動かせなくなっている店舗
どのような場面で使いますか
売買仲介の新人に、売却の相談へ同席させるときに使います。数字は出せても、根拠が出せないと預かれません。お手本では、比べた物件と補正の理由を残す欄を作り、査定書だけを見て判定しない形にしています。
含まれる項目
このExcelには、次の内容が記入済みで入っています。自社に不要な項目は削除して構いません。
- 価格査定の習得(7行・6列の記入例つき)
- 列は No/場面/できている状態/根拠として残す資料/出せないと起きること/習得
- 習得の定義 4段階(まだ査定させていない/資料を集められる/作り方を説明できる/幅で出して耐えられる)
- 使い方 6段階(資料を集める/現地を見る/事例と比べる/上長が聞く/数える/一人で出させる)
- 集計とよみ方 5件(数だけでなく、放っておくとどうなるかまで記入済み)
- 次の打ち手 5件(いつまでに・何で確かめるかつき)
- 印刷範囲とページの区切りを設定済み
- お手本(記入済み)と編集用テンプレートの2ファイル
Excel画面のプレビュー
お手本のExcelを、シートごとにそのまま表示しています。5枚すべて見られます。伏せている箇所はありません。
| A | B | C | D | E | |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 価格査定の習得表 使い方 | ||||
| 2 | 育成板|価格査定の習得表を、誰がいつ書いて誰が判断するかを決めるシートです。 | ||||
| 3 | |||||
| 4 | 段階 | 時期 | 進めるのは誰 | やること | 使うシート |
| 5 | 資料を集める | 相談の前 | 担当営業 | 登記・図面・法令の制限・取引の事例を集める | 価格査定の習得 |
| 6 | 現地を見る | 相談の前 | 担当営業 | 写真と一緒に、価格を上下させる要素を書く | 判定のものさし |
| 7 | 事例と比べる | 現地のあと | 担当営業 | 比べた事例を3件挙げ、補正の理由を数字で書く | 価格査定の習得 |
| 8 | 上長が聞く | 出す前 | 営業所長 | 数字ではなく、補正の理由だけを質問する | 価格査定の習得 |
| 9 | 数える | 月に1回 | 営業所長 | 答えられなかった質問と、上限を望まれた場面の数を見る | 集計とよみ方 |
| 10 | 一人で出させる | 説が揃ってから | 営業所長 | 出す前の確認を、幅の根拠だけに絞る | 次の打ち手 |
| A | B | C | D | |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 価格査定の習得表 判定のものさし | |||
| 2 | 育成板|習得は4段階で見ます。数字を出せたかではなく、その数字の作り方を人に説明できるかで分けます。説明できない数字は、後から動かせません。 | |||
| 3 | ||||
| 4 | 習得 | 呼び方 | この状態が見えていれば通す | その線をどう引くか |
| 5 | 未 | まだ査定させていない | その場面を一人で査定させた日が無い | その場面の記録が1回も無ければ未 |
| 6 | 集 | 資料を集められる | 必要な資料と取引の事例を、漏れなく集められる | 集めた資料に抜けが無かったかで見る |
| 7 | 説 | 作り方を説明できる | 比べた事例と補正の理由を、聞かれて答えられる | 上長からの質問に答えられなかった回が0だったかで見る |
| 8 | 幅 | 幅で出して耐えられる | 上限と下限を出し、相手が上限を望んでも根拠を崩さない | 上限を望まれた場面で、根拠を保てたかで見る |
| A | B | C | D | E | F | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 価格査定の習得表 価格査定の習得 | |||||
| 2 | 育成板|売買仲介に入って6か月の担当1人ぶんの記入例です。数字ではなく補正の理由を聞いてください。 | |||||
| 3 | ||||||
| 4 | No | 場面 | できている状態 | 根拠として残す資料 | 出せないと起きること | 習得 |
| 5 | 1 | 登記と権利を確かめる | 登記の内容と、価格に効く権利の有無を読み取れる | 登記事項の写しと、読み取った内容の書き込み | 引き渡しの直前に権利が出て、話が止まる | 説 |
| 6 | 2 | 法令の制限を確かめる | 建てられる規模と、使い方の制限を調べて反映できる | 制限の調査の結果と、参照した窓口の名前 | 再建築の可否を誤り、価格の前提が崩れる | 説 |
| 7 | 3 | 現地で上下する要素を見る | 接道・高低差・越境・日当たりを、写真と一緒に書ける | 現地の写真と、上下させた理由の書き込み | 写真だけ残り、なぜ下げたかが後から分からない | 説 |
| 8 | 4 | 取引の事例を選ぶ | 似た事例を3件選び、なぜその3件かを言える | 選んだ事例3件と、選んだ理由 | 都合のよい事例だけが残り、数字が高く出る | 集 |
| 9 | 5 | 補正の理由を数字にする | 築年・広さ・駅距離の差を、割合で説明できる | 補正した項目と、その割合 | 感覚で足し引きした数字になり、聞かれると崩れる | 説 |
| 10 | 6 | 幅で出す | 上限と下限を出し、どちらの前提かを分けて説明できる | 上限と下限それぞれの前提 | 1つの数字だけを出し、動かせなくなる | 幅 |
| 11 | 7 | 相手が上限を望んだとき | 望まれても根拠を崩さず、期間の見通しに置き換えて話せる | 望まれた内容と、そのとき示した見通し | 高い数字で預かり、その後3か月動かない | 集 |
| A | B | C | D | |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 価格査定の習得表 集計とよみ方 | |||
| 2 | 育成板|数を出して終わりにしないためのシートです。その数から何が読めるかまで書きます。 | |||
| 3 | ||||
| 4 | 見るところ | 数 | この数から読めること | 放っておくとどうなるか |
| 5 | 作り方を説明できる場面 | 4件 | 登記・法令の制限・現地・補正の4場面は、上長の質問に答えられています。 | 説明できる場面が増えても、事例の選び方が集のままだと数字が高く出ます。 |
| 6 | 資料を集めるところで止まっている場面 | 2件 | 事例の選び方と、上限を望まれたときの2場面が集のままです。 | 事例の選び方が止まったまま任せると、都合のよい事例だけで数字を作ります。 |
| 7 | 幅で出して耐えられた場面 | 1件 | 幅で出す場面だけ、上限と下限の前提を分けて説明できています。 | 1場面しか無いと、上限を望まれた時に幅そのものが崩れます。 |
| 8 | 上長の質問に答えられなかった回数 | 6回 | 30回の質問のうち6回で答えられませんでした。多いのは補正の割合を聞いた時です。 | 答えられない項目が残ると、相手に同じことを聞かれた時に数字ごと崩れます。 |
| 9 | 上限を望まれた場面 | 4回 | 10件の相談のうち4件で上限を望まれ、うち2件で数字を上げていました。 | 上げた分だけ動かない期間が延び、その後の値下げの相談が重くなります。 |
| A | B | C | D | E | |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 価格査定の習得表 次の打ち手 | ||||
| 2 | 育成板|見つかったときに何をするかを決めるシートです。「気をつける」で終わらせないために置いています。 | ||||
| 3 | |||||
| 4 | 見つかった状態 | やること | 使うもの | いつまでに | 確かめ方 |
| 5 | 事例の選び方が集のまま止まっている | 選んだ3件と、選ばなかった3件を並べて書かせます。選ばなかったほうに、選び方が出ます。 | この表の事例を選ぶ行 | 来週のうち | 次の5件で、選ばなかった事例も書かれているか |
| 6 | 補正の割合を説明できなかった | 割合の根拠を、社内で使う表に統一します。担当ごとに割合が違うと、説明が毎回変わります。 | 補正の割合の社内の表 | 今月のうち | 次の30回の質問で、答えられなかった回が2回以下になっているか |
| 7 | 上限を望まれて数字を上げた | 数字ではなく期間の見通しに置き換えて話す形を練習します。上げると、その後の値下げが重くなります。 | この表の上限を望まれた行 | 見つけたその日 | 次の5件で、上げた件が0になっているか |
| 8 | 1つの数字だけで出していた | 上限と下限の2つで出す形に変えます。1つだと、後から動かす根拠が自分の側に残りません。 | 査定の書式 | 今月のうち | 次の10件で、幅で出した件が10件になっているか |
| 9 | 現地の写真だけが残っていた | 写真に、上下させた理由の書き込みを添えさせます。写真だけでは、後から誰も読めません。 | 現地の記録の用紙 | 今週のうち | 次の10件で、理由の書き込みがある写真になっているか |
| 10 | |||||
| 11 | 利用上の注意 | ||||
| 12 | この様式に記入されている内容は、一般的な売却の相談で価格の根拠を出すまでの習得をもとに作成した例です。法令で定められた様式ではありません。 媒介契約の締結にあたっての価額の意見について、根拠を明らかにすべき旨が宅地建物取引業法に別に定められています。また不動産鑑定評価は不動産の鑑定評価に関する法律にもとづく別の業務です。この表は社内で査定の作り方を確かめるための様式で、鑑定評価に代わるものではありません。 賃金・処遇に反映する場合は、就業規則および賃金規程に定めた手続きに従ってください。 作成・更新:育成板(SYOJIN / 商陣 https://syojin.com info@syojin.com) | ||||
ファイル形式
| 形式 | Excel(.xlsx) 2ファイル(お手本・編集用) / PDF(印刷用) |
|---|---|
| 対応 | Microsoft Excel 2016以降 / Googleスプレッドシート / LibreOffice Calc |
| 用紙 | A4。シートごとに印刷でき、全部で5枚になります |
| シート | 使い方 / 判定のものさし / 本体 / 集計とよみ方 / 次の打ち手 |
| マクロ | 使用していません |
| ファイルサイズ | お手本 約 15KB / 編集用 約 15KB / PDF 約 256KB |
| 更新日 | 2026-09-06 |
使い方
- 土地・戸建て・区分で列の意味が変わります。1枚に混ぜないでください。
- 資料は、登記・図面・法令の制限・取引の事例の4つを揃えてから始めます。1つ欠けると前提が崩れます。
- 現地では、写真に上下させた理由の書き込みを添えます。写真だけでは後から誰も読めません。
- 事例は3件選ばせ、選ばなかった事例も書かせてください。選ばなかったほうに選び方が出ます。
- 上長は数字ではなく、補正の理由だけを質問します。数字の善し悪しを言うと、担当が説明を覚えません。
- 上限と下限の2つで出させます。1つだと、後から動かす根拠が自分の側に残りません。
カスタマイズ方法
- 区分所有の建物を多く扱う会社は、管理の状態と修繕の積立の項目を1行足してください。
- 古い戸建てを扱う会社は、再建築の可否を1行に独立させてください。ここで前提がまるごと変わります。
- 相続の相談が多い会社は、権利の行を2行に分け、共有の状態を別に見てください。
- 賃貸中の物件を扱う会社は、現地の行を室内が見られない前提で読み替えてください。
利用上の注意
- この表には、売主の氏名・住所・物件の所在を書かないでください。書けば個人情報を含む書類になります。場面と作り方だけで習得は見られます。
- この表は査定の作り方を社内で確かめるための様式です。価額の意見の根拠を明らかにすることは法令に定めがあり、この表とは別に行ってください。
- 掲載している内容は、一般的なOJT・研修・スキル管理・評価の業務をもとに作成した参考例です。法令で定められた様式ではありません。
- 実際の業務内容に応じて調整してください。自社の評価制度・就業規則・社内規程がある場合は、そちらを優先してください。
- 内容は更新することがあります。このページの更新日(2026-09-06)をご確認ください。
- 本様式の利用によって生じたいかなる損害についても、当サイトは責任を負いません。
よくある質問
数字が出せていれば、説明は後からでもよいのでは?
よくありません。説明できない数字は、聞かれた時に崩れます。お手本では30回の質問のうち6回で答えられておらず、多かったのは補正の割合を聞いた時でした。ここが答えられないと、同じことを売主に聞かれた瞬間、数字ごと信用されなくなります。
上限を望まれたら、少し上げてもよいのでは?
上げると、その後が重くなります。お手本では10件のうち4件で上限を望まれ、2件で数字を上げていました。上げた分だけ動かない期間が延び、値下げの相談が重くなります。数字ではなく、期間の見通しに置き換えて話す形を練習してください。
なぜ、選ばなかった事例まで書くのですか?
選び方は、選ばなかったほうに出るからです。都合のよい事例だけを3件選ぶと、数字は必ず高く出ます。お手本でも、事例の選び方が集の段階で止まっている状態を課題として書いています。選んだ3件と選ばなかった3件を並べると、そこが見えます。
補正の割合は、担当の経験で決めてよいのでは?
社内で表に揃えてください。担当ごとに割合が違うと、説明が毎回変わり、社内で数字も揃いません。お手本でも、割合の根拠を社内で使う表に統一する打ち手を入れています。経験で決めた割合は、聞かれた時に説明の言葉になりません。