技能承継計画表(Excel・無料)
1人しかできない作業を書き出し、誰へ、いつまでに、何を渡すかを決める計画表のお手本です。作業を6つ記入済みで、渡す難しさを「手順で渡せるか」「見せないと渡らないか」で分け、抜ける日から逆算した期限まで書いてあります。編集用の空欄ファイルも付いています。
Excel(エクセル)形式 / PDF対応 / 更新日 2026-09-05
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ご回答は、次に作るテンプレートを決める材料にしています。
このシートは誰向けですか
- ベテランの退職が数年内に見えている工場の責任者
- 1人しかできない作業を減らしたい製造の管理者
- 渡す側になったベテランの作業者
- 受け取る側に指名された若手の作業者
どのような場面で使いますか
ベテランの退職が決まったときと、退職の予定がまだ無いうちに使います。決まってから始めると、渡す時間が足りません。お手本では、退職の予定が無い作業も含めて書き出し、渡すのに何か月かかるかを先に見積もる形にしています。
含まれる項目
このExcelには、次の内容が記入済みで入っています。自社に不要な項目は削除して構いません。
- 技能承継の計画(6行・7列の記入例つき)
- 列は No/1人しかできない作業/渡す人/受け取る人/渡す方法/期限/渡しやすさ
- 渡しやすさの定義 3段階(手順書で渡せる/隣で見せれば渡る/長く一緒にやらないと渡らない)
- 使い方 6段階(書き出す/分ける/決める/書く/見せる/確かめる)
- 集計とよみ方 5件(数だけでなく、放っておくとどうなるかまで記入済み)
- 次の打ち手 5件(いつまでに・何で確かめるかつき)
- 印刷範囲とページの区切りを設定済み
- お手本(記入済み)と編集用テンプレートの2ファイル
Excel画面のプレビュー
お手本のExcelを、シートごとにそのまま表示しています。5枚すべて見られます。伏せている箇所はありません。
| A | B | C | D | E | |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 技能承継計画表 使い方 | ||||
| 2 | 育成板|技能承継計画表を、誰がいつ書いて誰が判断するかを決めるシートです。 | ||||
| 3 | |||||
| 4 | 段階 | 時期 | 進めるのは誰 | やること | 使うシート |
| 5 | 書き出す | 計画を作るとき | 製造の管理者 | 認定表を見て、認定が1人しかいない作業を書き出す | 技能承継の計画 |
| 6 | 分ける | 計画を作るとき | 渡す側 + 管理者 | 作業ごとに、書・添・勘のどれかを決める | 判定のものさし |
| 7 | 決める | 計画を作るとき | 製造の管理者 | 受け取る側と期限を決める。抜ける日から逆算する | 技能承継の計画 |
| 8 | 書く | 計画の最初の1か月 | 渡す側 | 書と添の作業について、手順書を作る | 技能承継の計画 |
| 9 | 見せる | 手順書ができてから | 渡す側 → 受け取る側 | 隣で通させる。渡す側が手を出した回数を数える | 集計とよみ方 |
| 10 | 確かめる | 期限の1か月前 | 製造の管理者 | 受け取る側が一人で通せるかを見る。通せなければ期限を延ばす | 次の打ち手 |
| A | B | C | D | |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 技能承継計画表 判定のものさし | |||
| 2 | 育成板|渡しやすさは3段階で見ます。手順書で渡せるものと、隣で見せないと渡らないものを分けてください。同じ期間で計画すると、後者が必ず間に合いません。 | |||
| 3 | ||||
| 4 | 渡しやすさ | 呼び方 | この状態が見えていれば通す | その線をどう引くか |
| 5 | 書 | 手順書で渡せる | 順番と数値を書けば、読んだ人が同じ結果を出せる | 手順書だけを渡して、受け取る側が一度で通せたかで見る |
| 6 | 添 | 隣で見せれば渡る | 手順は書けるが、力加減や音の違いは見せないと分からない | 手順書を読んだうえで、隣で3回見せて通せたかで見る |
| 7 | 勘 | 長く一緒にやらないと渡らない | 条件が変わったときの判断が入る。本人も言葉にできていない | 渡す側が、判断した理由をその場で言葉にできるかで見る |
| A | B | C | D | E | F | G | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 技能承継計画表 技能承継の計画 | ||||||
| 2 | 育成板|2年後に退職するベテランが1人いる工場の記入例です。勘の作業は、書と添より先に始めてください。 | ||||||
| 3 | |||||||
| 4 | No | 1人しかできない作業 | 渡す人 | 受け取る人 | 渡す方法 | 期限 | 渡しやすさ |
| 5 | 1 | 旧型の設備の立ち上げ | 山田 | 鈴木 | 手順書を作り、月に1回の立ち上げに同席させる | 2027-03-31 | 添 |
| 6 | 2 | 刃物の研ぎと取り付け | 山田 | 高橋 | 研ぐ角度を治具で再現し、仕上がりを触って確かめさせる | 2027-06-30 | 勘 |
| 7 | 3 | 古い図面の読み替え | 山田 | 佐藤 | 読み替えの対応表を作り、実際の図面20枚で試させる | 2026-12-31 | 書 |
| 8 | 4 | 特定の取引先の検査の勘どころ | 山田 | 佐藤 | 過去の指摘を一覧にし、指摘の出た現物を並べて見せる | 2027-06-30 | 勘 |
| 9 | 5 | 設備の異音からの切り分け | 山田 | 鈴木 | 録った音と、そのときの原因を対応させた記録を作る | 2027-09-30 | 勘 |
| 10 | 6 | 手作業での仕上げ | 山田 | 高橋 | 仕上げの前後の現物を残し、触り比べて基準を持たせる | 2027-03-31 | 添 |
| A | B | C | D | |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 技能承継計画表 集計とよみ方 | |||
| 2 | 育成板|数を出して終わりにしないためのシートです。その数から何が読めるかまで書きます。 | |||
| 3 | ||||
| 4 | 見るところ | 数 | この数から読めること | 放っておくとどうなるか |
| 5 | 1人しかできない作業 | 6件 | 6つとも山田1人に集まっています。この人が抜けると、6つの作業が同時に止まります。 | 1人に集まったまま退職の日を迎えると、その日から工程が回らなくなります。 |
| 6 | 勘の作業 | 3件 | 刃物の研ぎ・取引先の検査・異音の切り分けの3つです。手順書だけでは渡りません。 | 勘の作業を書の作業と同じ期間で計画すると、最後の半年に3件が残ります。 |
| 7 | 書で渡せる作業 | 1件 | 古い図面の読み替えだけです。対応表を作れば、読んだ人が同じ結果を出せます。 | 書で渡せる作業を後回しにすると、簡単に減らせたはずの件数が残ります。 |
| 8 | 受け取る人が決まっていない作業 | 0件 | 6件とも受け取る人が決まっています。決めないまま計画だけを作ると進みません。 | 受け取る人が空欄だと、渡す側は誰に何を見せればよいか分からず、日常業務に戻ります。 |
| 9 | 退職までの残り | 約24か月 | 2年あります。勘の3件に18か月、書と添の3件に12か月を割り当てています。 | 残りが1年を切ってから始めると、勘の作業は渡らないまま抜けることになります。 |
| A | B | C | D | E | |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 技能承継計画表 次の打ち手 | ||||
| 2 | 育成板|見つかったときに何をするかを決めるシートです。「気をつける」で終わらせないために置いています。 | ||||
| 3 | |||||
| 4 | 見つかった状態 | やること | 使うもの | いつまでに | 確かめ方 |
| 5 | 勘の作業が期限までに渡りそうにない | 期限を延ばすのではなく、渡す範囲を狭めます。全部は渡らないので、まず条件の変わらない場面だけを渡します。 | この表の渡す方法の欄 | 期限の3か月前 | 狭めた範囲について、受け取る側が一人で通せたか |
| 6 | 渡す側が日常の作業で手一杯になっている | 渡す時間を作業の予定に入れます。空いた時間でやろうとすると、2年たっても始まりません。 | 作業の予定表 | 計画を作った月のうち | 渡す時間が、実際に予定表へ入っているか |
| 7 | 受け取る側が途中で異動や退職になった | 次の受け取る人をすぐ決めます。空けたまま数か月たつと、渡した分も薄れて最初からになります。 | この表の受け取る人の欄 | 抜けた日から2週間 | 新しい受け取る人が決まり、渡した分の確認が済んでいるか |
| 8 | 手順書ができないまま数か月たった | 渡す側に書かせるのをやめ、受け取る側が見ながら書きます。書けない人に書かせ続けても進みません。 | 手順書 | 計画から2か月 | 受け取る側が書いた手順書に、渡す側が朱を入れているか |
| 9 | 退職の予定が無いから始めていない | 予定が無いうちに、書で渡せる作業だけでも進めます。決まってから始めると、勘の作業に手が回りません。 | この表の渡しやすさの欄 | 年に1回の見直し | 書の作業について、手順書ができているか |
| 10 | |||||
| 11 | 利用上の注意 | ||||
| 12 | この様式に記入されている内容は、一般的な1人しかできない作業の引き継ぎをもとに作成した例です。法令で定められた様式ではありません。 技能検定や社内の資格制度を退職後の再雇用の条件に用いる場合は、その取り扱いを就業規則に定めてください。この表は社内の引き継ぎの計画のための様式です。 賃金・処遇に反映する場合は、就業規則および賃金規程に定めた手続きに従ってください。 作成・更新:育成板(SYOJIN / 商陣 https://syojin.com info@syojin.com) | ||||
ファイル形式
| 形式 | Excel(.xlsx) 2ファイル(お手本・編集用) / PDF(印刷用) |
|---|---|
| 対応 | Microsoft Excel 2016以降 / Googleスプレッドシート / LibreOffice Calc |
| 用紙 | A4。シートごとに印刷でき、全部で5枚になります |
| シート | 使い方 / 判定のものさし / 本体 / 集計とよみ方 / 次の打ち手 |
| マクロ | 使用していません |
| ファイルサイズ | お手本 約 15KB / 編集用 約 15KB / PDF 約 239KB |
| 更新日 | 2026-09-05 |
使い方
- まず、作業認定表と設備操作認定表を見て、認定が1人しかいない作業を書き出します。
- 作業ごとに、書・添・勘のどれかを決めます。手順書で渡せるものと、見せないと渡らないものを分けてください。
- 受け取る人と期限を決めます。期限は、抜ける日から逆算します。勘の作業は、書と添より先に始めてください。
- 最初の1か月で、書と添の作業の手順書を作ります。渡す側が書けないときは、受け取る側が見ながら書きます。
- 見せる段階では、渡す側が手を出した回数を数えます。手を出さずに通せたときが渡った時です。
- 期限の1か月前に、受け取る側が一人で通せるかを見ます。通せなければ、期限ではなく渡す範囲を狭めます。
カスタマイズ方法
- 退職の予定がまだ無い会社は、期限の列を「渡すのにかかる見込みの月数」に置き換えてください。逆算する日が決まっていなくても計画は作れます。
- 受け取る人が社内にいない会社は、受け取る人の列に採用の予定を書いてください。採用してから計画を作ると間に合いません。
- 複数のベテランがいる会社は、渡す人ごとに表を分けてください。1枚にまとめると、誰の作業が一番危ないか分かりません。
- 設備の更新が決まっている会社は、旧型の設備の作業に印を付けてください。更新で消える作業に、時間をかけないためです。
利用上の注意
- この表は、社内で技能を引き継ぐ計画のための様式です。技能の内容によっては、取引先との取り決めや資格の要件が関わります。渡す範囲を決めるときに確かめてください。
- 受け取る人を決めるときは、本人と話してください。本人が知らないうちに名前が入っている状態にしないでください。
- 掲載している内容は、一般的なOJT・研修・スキル管理・評価の業務をもとに作成した参考例です。法令で定められた様式ではありません。
- 実際の業務内容に応じて調整してください。自社の評価制度・就業規則・社内規程がある場合は、そちらを優先してください。
- 内容は更新することがあります。このページの更新日(2026-09-05)をご確認ください。
- 本様式の利用によって生じたいかなる損害についても、当サイトは責任を負いません。
よくある質問
退職が決まってから始めても間に合いませんか?
勘の作業は間に合いません。お手本では、勘の3件に18か月を割り当てています。退職の1年前から始めると、この3件が最後に残ります。書で渡せる作業は退職が決まってからでも間に合うので、予定が無いうちは書の作業から進めてください。
「勘」の作業は、本当に渡せますか?
全部は渡りません。だから範囲を狭めます。お手本の刃物の研ぎでは、角度を治具で再現し、仕上がりを触って確かめさせる形にしました。条件が変わったときの判断までは渡りませんが、条件の変わらない場面だけなら渡ります。まずそこまでを目標にしてください。
渡す側が手順書を書いてくれません。
受け取る側が見ながら書いてください。書けない人に書かせ続けても進みません。受け取る側が書いたものに、渡す側が朱を入れる形にすると動きます。書く作業そのものが、受け取る側にとっての習得にもなります。
1人しかできない作業は、どうやって見つけますか?
作業認定表と設備操作認定表を見てください。どちらも、認定済みの人数が数式で出るようになっています。1と出た列と行が、1人しかできない作業です。頭の中で思い出そうとすると、いちばん目立つ作業しか挙がりません。