不良判定の訓練記録(Excel・無料)
作業者が自分で不良を見分けられるようにするための訓練記録のお手本です。不良の種類を7つ記入済みで、限度の見本と、見逃したときに後の工程でどう膨らむかまで書いてあり、検査員に頼らない形にしてあります。編集用の空欄ファイルも付いています。
Excel(エクセル)形式 / PDF対応 / 更新日 2026-09-06
上のボタンから、メールアドレスと6つの質問にご回答ください。ダウンロードリンクをすぐにお送りします。
ご回答は、次に作るテンプレートを決める材料にしています。
このシートは誰向けですか
- 出荷の直前に不良がまとまって出ている品質保証の担当
- 検査員だけが判定していて、作業者が止められない工場
- どこからが不良か分からない新人作業者
- 判定が人によって違い、返品の理由が説明できない工場長
どのような場面で使いますか
後の工程や出荷の直前で不良がまとまって出るときに使います。作る側が止められないと、検査で見つけても遅いのです。お手本では、見逃しと過剰な判定を分けて数え、どちらに寄っているかを見る形にしています。
含まれる項目
このExcelには、次の内容が記入済みで入っています。自社に不要な項目は削除して構いません。
- 不良判定の訓練(7行・6列の記入例つき)
- 列は No/不良の種類/出る原因/限度の見本で見るところ/見逃すと後で起きること/訓練
- 訓練の定義 4段階(まだ訓練していない/種類が言える段階/見本と同じ判定ができる/出たらその場で止められる)
- 使い方 6段階(限度の見本を作る/原因を教える/判定させる/食い違いを見る/数える/止めさせる)
- 集計とよみ方 5件(数だけでなく、放っておくとどうなるかまで記入済み)
- 次の打ち手 5件(いつまでに・何で確かめるかつき)
- 印刷範囲とページの区切りを設定済み
- お手本(記入済み)と編集用テンプレートの2ファイル
Excel画面のプレビュー
お手本のExcelを、シートごとにそのまま表示しています。5枚すべて見られます。伏せている箇所はありません。
| A | B | C | D | E | |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 不良判定の訓練記録 使い方 | ||||
| 2 | 育成板|不良判定の訓練記録を、誰がいつ書いて誰が判断するかを決めるシートです。 | ||||
| 3 | |||||
| 4 | 段階 | 時期 | 進めるのは誰 | やること | 使うシート |
| 5 | 限度の見本を作る | 訓練の前 | 品質保証 | 合格と不合格の境目の実物を、種類ごとに用意する | 不良判定の訓練 |
| 6 | 原因を教える | 訓練の1回目 | 品質保証 | その不良が出る原因を、工程の場所まで下げて教える | 判定のものさし |
| 7 | 判定させる | 知のあと | 品質保証 | 20個並べて判定させ、食い違った個数を書く | 不良判定の訓練 |
| 8 | 食い違いを見る | 判定のあと | 品質保証 | 見逃しと止めすぎを分けて数え、どちらに寄ったかを書く | 不良判定の訓練 |
| 9 | 数える | 月に1回 | 品質保証 | 種類ごとの食い違いと、実際に止めた回数を見る | 集計とよみ方 |
| 10 | 止めさせる | 判が揃ってから | 製造課長 | 出たらその場で止めさせ、原因まで戻せたかを書く | 次の打ち手 |
| A | B | C | D | |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 不良判定の訓練記録 判定のものさし | |||
| 2 | 育成板|訓練は4段階で見ます。見つけられたかではなく、限度の見本と同じ判定になったかで分けます。見逃しと、止めすぎは、どちらも直す対象です。 | |||
| 3 | ||||
| 4 | 訓練 | 呼び方 | この状態が見えていれば通す | その線をどう引くか |
| 5 | 未 | まだ訓練していない | その種類の訓練に入った日が無い | その種類の訓練の記録が1回も無ければ未 |
| 6 | 知 | 種類が言える段階 | その不良の名前と、出る原因を言える | 原因を2つ挙げられるかで見る |
| 7 | 判 | 見本と同じ判定ができる | 限度の見本と突き合わせて、同じ判定を出せる | 20個の訓練で、食い違いが1個以下だったかで見る |
| 8 | 止 | 出たらその場で止められる | 判定できたうえで、工程を止めて原因まで戻せる | 実際に工程を止めた記録があるかで見る |
| A | B | C | D | E | F | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 不良判定の訓練記録 不良判定の訓練 | |||||
| 2 | 育成板|作業者1人が20個ずつ判定した記入例です。見逃しと止めすぎを分けて数えてください。 | |||||
| 3 | ||||||
| 4 | No | 不良の種類 | 出る原因 | 限度の見本で見るところ | 見逃すと後で起きること | 訓練 |
| 5 | 1 | 寸法の外れ | 工具の摩耗、材料のばらつき、温度による伸び | 規格の上下限に当たる実物を2個、境目に並べる | 組み付けの工程で入らず、そこまでの工数が全部無駄になる | 止 |
| 6 | 2 | 傷とすり傷 | 搬送中の当たり、置き方、手袋の汚れ | 合格と不合格の境目の長さと深さを見本で示す | 出荷の検査で弾かれ、まとめて選別することになる | 止 |
| 7 | 3 | ばりと欠け | 刃の摩耗、材料の固さの違い、押さえの力 | 手で触って分かる高さの境目を見本で示す | 後の工程で手を切り、作業そのものが止まる | 判 |
| 8 | 4 | 色と光沢の違い | 材料の入れ替わり、乾燥の時間、温度 | 合格の幅の両端を見本で示し、その間を合格とする | 出荷先で並べられて気づかれ、ロットごと戻される | 判 |
| 9 | 5 | 付着と異物 | 前の工程の残り、手や工具の汚れ、環境 | 大きさと位置で、合否が変わる境目を見本で示す | 後の工程で塗りや溶接がのらず、そこで不良になる | 判 |
| 10 | 6 | 変形とそり | 冷やし方、置き方、積み方の高さ | すきまゲージで測れる境目を見本で示す | 組み付けで無理に押し込まれ、後から割れる | 知 |
| 11 | 7 | 表示と刻印の不備 | 版のずれ、インクの切れ、押す力 | 読めるかどうかの境目を、見本の写真で示す | 出荷先で識別ができず、ロットごと返される | 知 |
| A | B | C | D | |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 不良判定の訓練記録 集計とよみ方 | |||
| 2 | 育成板|数を出して終わりにしないためのシートです。その数から何が読めるかまで書きます。 | |||
| 3 | ||||
| 4 | 見るところ | 数 | この数から読めること | 放っておくとどうなるか |
| 5 | その場で止められている種類 | 2件 | 寸法と傷の2種類は、判定できたうえで工程を止めた記録があります。 | 止められる種類が2つだと、残りは検査で見つけるまで流れ続けます。 |
| 6 | 見本と同じ判定ができる種類 | 3件 | ばり・色・付着の3種類は、20個の判定で食い違いが1個以下です。 | 判定できても止められないと、不良を数えるだけで原因まで戻れません。 |
| 7 | まだ種類が言えるだけの種類 | 2件 | 変形と表示の2種類は、原因は言えるものの判定させていません。 | 判定させていない種類は、出ても止まらず、そのまま次の工程へ行きます。 |
| 8 | 20個中の食い違い | 9個 | 7種類×20個のうち9個で食い違いました。うち7個は止めすぎ、2個が見逃しです。 | 止めすぎに寄っているのに見逃しの対策をすると、止まる回数だけが増えます。 |
| 9 | 実際に工程を止めた回数 | 5回 | 1か月で5回、作業者が自分で工程を止めました。すべて寸法と傷の種類です。 | 止まりが2種類に偏っているのは、残り5種類が止められる状態に無いためです。 |
| A | B | C | D | E | |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 不良判定の訓練記録 次の打ち手 | ||||
| 2 | 育成板|見つかったときに何をするかを決めるシートです。「気をつける」で終わらせないために置いています。 | ||||
| 3 | |||||
| 4 | 見つかった状態 | やること | 使うもの | いつまでに | 確かめ方 |
| 5 | 止めすぎに寄っている | 限度の見本を、合格側の端にもう1個足します。不合格の見本だけだと、境目が分かりません。 | 種類ごとの限度の見本 | 今月のうち | 次の20個で、止めすぎが2個以下になっているか |
| 6 | 変形と表示をまだ判定させていない | 20個並べて判定させます。原因が言えるだけでは、出ても止まりません。 | 訓練の予定 | 来月のうち | 次の訓練で、2種類とも判の記録が入っているか |
| 7 | 判定できても工程を止めていない | 止めた回を、生産の遅れと切り離して扱います。止めにくいと、判定できても流します。 | この表の止めた回数の欄 | 今月のうち | 次の1か月で、止めた種類が4種類以上になっているか |
| 8 | 見本が古くなって境目が分からない | 見本を半年ごとに作り直します。実物は日焼けや摩耗で変わり、境目が動きます。 | 限度の見本の入れ替え | 半年ごと | 見本に作った日付が入っていて、半年以内か |
| 9 | 判定が人によって違う | 同じ20個を複数人に判定させ、食い違った個数を人ごとに出します。見本の問題か人の問題かが分かれます。 | 訓練の記録の用紙 | 今月のうち | 人ごとの食い違いの差が3個以内に収まっているか |
| 10 | |||||
| 11 | 利用上の注意 | ||||
| 12 | この様式に記入されている内容は、一般的な作業者が自分で不良を見分ける訓練をもとに作成した例です。法令で定められた様式ではありません。 製品の規格と検査の方法は、取引先との取り決めと自社の品質の仕組みによります。この表は作業者の訓練の記録で、出荷の可否を判断する検査の記録に代わるものではありません。 賃金・処遇に反映する場合は、就業規則および賃金規程に定めた手続きに従ってください。 作成・更新:育成板(SYOJIN / 商陣 https://syojin.com info@syojin.com) | ||||
ファイル形式
| 形式 | Excel(.xlsx) 2ファイル(お手本・編集用) / PDF(印刷用) |
|---|---|
| 対応 | Microsoft Excel 2016以降 / Googleスプレッドシート / LibreOffice Calc |
| 用紙 | A4。シートごとに印刷でき、全部で5枚になります |
| シート | 使い方 / 判定のものさし / 本体 / 集計とよみ方 / 次の打ち手 |
| マクロ | 使用していません |
| ファイルサイズ | お手本 約 15KB / 編集用 約 15KB / PDF 約 251KB |
| 更新日 | 2026-09-06 |
使い方
- 自社で実際に出ている不良から書きます。出ていない種類の行を作っても、見本が用意できません。
- 限度の見本は、合格側と不合格側の両端を並べてください。不合格だけだと、境目が分かりません。
- 原因は、工程の場所まで下げて教えます。「ばらつき」では、どこへ戻ればよいか分かりません。
- 20個並べて判定させ、食い違った個数を書きます。見逃しと止めすぎを分けて数えてください。
- 止めた回は、生産の遅れと切り離して記録します。止めにくくすると、判定できても流します。
- 見本は半年ごとに作り直します。実物は日焼けや摩耗で変わり、境目が動きます。
カスタマイズ方法
- 外観の不良が多い工場は、色と光沢の行を2行に分け、照明の条件を書き足してください。見え方が変わります。
- 寸法が中心の工場は、測る道具ごとに行を分けてください。道具が変われば、読み取りの練習も変わります。
- 取引先ごとに規格が違う工場は、取引先ごとに1枚使ってください。1枚に混ぜると、境目が2つになります。
- 画像で判定する設備がある工場は、設備が拾えない種類だけを表に残してください。
利用上の注意
- この表は作業者の訓練の記録です。出荷の可否を判断する検査の記録とは別に管理してください。混ぜると、訓練の判定が出荷の根拠に見えます。
- 限度の見本は、取引先との取り決めの範囲で作ってください。社内だけで境目を動かさないでください。
- 掲載している内容は、一般的なOJT・研修・スキル管理・評価の業務をもとに作成した参考例です。法令で定められた様式ではありません。
- 実際の業務内容に応じて調整してください。自社の評価制度・就業規則・社内規程がある場合は、そちらを優先してください。
- 内容は更新することがあります。このページの更新日(2026-09-06)をご確認ください。
- 本様式の利用によって生じたいかなる損害についても、当サイトは責任を負いません。
よくある質問
検査員がいるのに、作業者が判定する必要がありますか?
あります。検査で見つけるのは、作ったあとです。お手本でも、寸法の外れは組み付けの工程で入らず、そこまでの工数が全部無駄になると書いています。作る側が止められれば、その1個で止まります。検査は最後の網で、最初の網ではありません。
止めすぎるのは、慎重でよいことでは?
よいこととは限りません。お手本では食い違い9個のうち7個が止めすぎでした。この状態で見逃しの対策をすると、止まる回数だけが増えます。原因は、限度の見本に不合格側しか無いことです。合格側の端をもう1個足すと、境目が見えます。
限度の見本は、一度作れば使い続けられますか?
使い続けられません。実物は日焼けや摩耗で変わり、境目が動きます。お手本でも、半年ごとに作り直す打ち手を入れ、見本に作った日付を入れる形にしています。古い見本で判定していると、判定そのものが少しずつずれていきます。
判定が人によって違うのは、経験の差では?
見本の問題かもしれません。同じ20個を複数人に判定させて、食い違った個数を人ごとに出してください。全員が同じ所で食い違うなら見本の問題で、1人だけ違うなら訓練の問題です。分けずに「経験の差」で片づけると、どちらも直りません。