食事介助と口腔ケアの習得確認表(Excel・無料)
食事の介助と口腔ケアについて、場面ごとに手順と、手を止める合図を並べた確認表のお手本です。場面を7つ記入済みで、むせたときと詰まらせたときの動きを分けて書いてあり、姿勢と一口の量まで判定の対象にしています。編集用の空欄ファイルも付いています。
Excel(エクセル)形式 / PDF対応 / 更新日 2026-09-05
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ご回答は、次に作るテンプレートを決める材料にしています。
このシートは誰向けですか
- 食事の介助を任せる範囲を決めるフロアの責任者
- 指導を任された先輩の介護職員
- むせる場面が増えていると感じている施設の管理者
- 食事の形態を変えたばかりの利用者を担当する職員
どのような場面で使いますか
食事の介助を任せる前と、食事の形態が変わった利用者を担当することになったときに使います。誤嚥は、介助の速さと姿勢で起きます。お手本では、食事の量を記録することではなく、一口ごとに飲み込みを確かめられるかを判定の中心に置いています。
含まれる項目
このExcelには、次の内容が記入済みで入っています。自社に不要な項目は削除して構いません。
- 食事と口腔の習得(7行・6列の記入例つき)
- 列は No/介助の場面/手順と姿勢/手を止める合図/起きやすいこと/習得
- 習得の定義 4段階(させていない/横に付けばできる/一人でできる/中止を決められる)
- 使い方 6段階(そろえる/決める/見せる/やらせる/数える/見直す)
- 集計とよみ方 5件(数だけでなく、放っておくとどうなるかまで記入済み)
- 次の打ち手 5件(いつまでに・何で確かめるかつき)
- 印刷範囲とページの区切りを設定済み
- お手本(記入済み)と編集用テンプレートの2ファイル
Excel画面のプレビュー
お手本のExcelを、シートごとにそのまま表示しています。5枚すべて見られます。伏せている箇所はありません。
| A | B | C | D | E | |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 食事介助と口腔ケアの習得確認表 使い方 | ||||
| 2 | 育成板|食事介助と口腔ケアの習得確認表を、誰がいつ書いて誰が判断するかを決めるシートです。 | ||||
| 3 | |||||
| 4 | 段階 | 時期 | 進めるのは誰 | やること | 使うシート |
| 5 | そろえる | 表を作るとき | フロアの責任者 | 自施設で提供している食事の形態ごとに場面を分ける | 食事と口腔の習得 |
| 6 | 決める | 表を作るとき | ベテランの介護職員 | 場面ごとに、手を止める合図を書く | 判定のものさし |
| 7 | 見せる | 初めて任せる前 | 指導する職員 | 先にやってみせ、一口ごとに飲み込みを確かめる動きを示す | 食事と口腔の習得 |
| 8 | やらせる | 見せた次の食事 | 指導する職員 | 横に付いて行わせ、確かめずに運んだ回数を数える | 食事と口腔の習得 |
| 9 | 数える | 月に1回 | フロアの責任者 | 付のまま残っている場面と、むせた回数を突き合わせる | 集計とよみ方 |
| 10 | 見直す | 食事の形態が変わったとき | フロアの責任者 | その利用者を担当する職員に、もう一度この表を通す | 次の打ち手 |
| A | B | C | D | |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 食事介助と口腔ケアの習得確認表 判定のものさし | |||
| 2 | 育成板|習得は4段階で見ます。食べさせられるかではなく、手を止められるかで分けます。時間内に終わらせようとする介助が、いちばん危なくなります。 | |||
| 3 | ||||
| 4 | 習得 | 呼び方 | この状態が見えていれば通す | その線をどう引くか |
| 5 | 未 | させていない | 食事の時間に入っておらず、一口の運び方を見ていない | 一人で最後まで行った回数が0であれば未 |
| 6 | 付 | 横に付けばできる | 手順は追えるが、飲み込む前に次の一口を運ぶことがある | 飲み込みを確かめずに運んだ場面が1回でもあれば付のまま |
| 7 | 可 | 一人でできる | 一口ごとに飲み込みを確かめ、むせたら手を止められる | 3回続けて、確かめずに運んだ場面が無かったかで見る |
| 8 | 判 | 中止を決められる | 普段と違う様子のときに、その日の介助をやめる判断ができる | 実際に中止して報告した場面があるかで見る |
| A | B | C | D | E | F | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 食事介助と口腔ケアの習得確認表 食事と口腔の習得 | |||||
| 2 | 育成板|特別養護老人ホームの記入例です。手を止める合図の欄を空欄にしないでください。空欄だと、最後まで食べさせることが目的になります。 | |||||
| 3 | ||||||
| 4 | No | 介助の場面 | 手順と姿勢 | 手を止める合図 | 起きやすいこと | 習得 |
| 5 | 1 | 座って食べる人の介助 | 足を床に着け、あごを引いた姿勢にしてから始める | あごが上がってきた、姿勢が横に崩れた | 姿勢が崩れたまま続け、むせる | 可 |
| 6 | 2 | ベッドの上での介助 | 上体を起こし、頭の後ろに支えを入れてから始める | 上体が下がってきた、目が閉じかけている | 上体が下がり、のどが詰まりやすくなる | 付 |
| 7 | 3 | 刻んだ食事の介助 | 一口の量をスプーンの半分までにし、口の中を確かめてから次へ | 口の中に残っている、飲み込む動きが見えない | ためこんだまま次を入れ、あふれる | 可 |
| 8 | 4 | とろみをつけた飲み物 | 決められた濃さを毎回確かめ、一口ずつ間を空ける | せき込んだ、声がかすれた | 濃さが薄く、気管に入る | 可 |
| 9 | 5 | 自分で食べる人の見守り | 手は出さず、姿勢とペースだけを見る | 一口が大きい、飲み込む前に次を入れている | 見守りのはずが手を出し、食べる力が落ちる | 可 |
| 10 | 6 | 食後の口腔ケア | 起きた姿勢のまま行い、水を含ませすぎない | せき込んだ、痛がるそぶりがある | 寝た姿勢で行い、水が気管に入る | 付 |
| 11 | 7 | むせたとき・詰まらせたとき | むせは前かがみにして落ち着かせる。詰まりは人を呼びながら背中をたたく | 声が出ない、顔色が変わった | その場を離れて人を呼びに行く | 付 |
| A | B | C | D | |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 食事介助と口腔ケアの習得確認表 集計とよみ方 | |||
| 2 | 育成板|数を出して終わりにしないためのシートです。その数から何が読めるかまで書きます。 | |||
| 3 | ||||
| 4 | 見るところ | 数 | この数から読めること | 放っておくとどうなるか |
| 5 | 習得が付の場面 | 3件 | ベッドの上・口腔ケア・むせたときの3つです。どれも姿勢と、その場を離れない動きが要る場面です。 | 付のまま一人にすると、上体が下がったまま介助が続き、詰まらせる場面につながります。 |
| 6 | 習得が可の場面 | 4件 | 座位・刻み・とろみ・見守りの4つは、確かめずに運んだ場面がありませんでした。 | できている場面まで横に付いていると、姿勢が崩れやすい3場面に立ち会えません。 |
| 7 | 習得が判の場面 | 0件 | 7場面とも、その日の介助をやめる判断をする段階ではありません。判断は責任者が持っています。 | 中止を決められる職員がいないと、様子が違う日にも最後まで食べさせようとします。 |
| 8 | 手を止める合図が空欄の場面 | 0件 | 7場面すべてに合図が書かれています。ここが空欄だと、最後まで食べさせることが目的になります。 | 合図が無いと、時間内に終わらせた介助が良い介助だと受け取られます。 |
| 9 | むせたときの場面を独立させているか | 1件 | むせたときと詰まらせたときを、独立した行にしてあります。動きが逆になるためです。 | 同じ行にすると、詰まったときに前かがみにするだけで、人を呼ぶのが遅れます。 |
| A | B | C | D | E | |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 食事介助と口腔ケアの習得確認表 次の打ち手 | ||||
| 2 | 育成板|見つかったときに何をするかを決めるシートです。「気をつける」で終わらせないために置いています。 | ||||
| 3 | |||||
| 4 | 見つかった状態 | やること | 使うもの | いつまでに | 確かめ方 |
| 5 | 飲み込みを確かめずに次の一口を運んだ | その場で介助を交代し、一口ごとに口の中を見る動きをやり直させます。速さを褒めないでください。 | この表の手順と姿勢の欄 | 見つけたその時 | やり直したあとの食事で、確かめずに運んだ場面が無いか |
| 6 | 上体が下がったまま介助が続いていた | 姿勢を直してから再開させます。姿勢の直し方が分からないときは、支えを入れる位置を実演します。 | この表のベッドの上での介助の行 | 見つけたその食事 | 次の食事で、始める前に姿勢を整えているか |
| 7 | むせる場面が同じ利用者で続いている | 食事の形態と、とろみの濃さを見直す相談を、看護や栄養の担当へつなぎます。介助の腕の話にしないでください。 | 相談の記録 | 2回続いた週のうち | 相談した記録と、見直しの結果が残っているか |
| 8 | 詰まらせたときにその場を離れた | 人を呼びながら対応する動きを、その場でやり直させます。離れると、戻ったときには時間が過ぎています。 | この表のむせたとき・詰まらせたときの行 | 見つけたその日 | やり直しの記録が残り、呼び方が決まっているか |
| 9 | 食事の形態が変わった利用者を担当することになった | その職員にもう一度この表を通します。形態が変われば、一口の量も合図も変わります。 | この表を1枚 | 担当が変わる前 | その形態の場面について、習得が付以上になっているか |
| 10 | |||||
| 11 | 利用上の注意 | ||||
| 12 | この様式に記入されている内容は、一般的な食事の介助と口腔ケアの習得をもとに作成した例です。法令で定められた様式ではありません。 食事の提供と誤嚥への対応は、施設の運営基準と事故発生時の対応の定めに関わります。事故が起きた場合の報告と記録は別に必要で、この表はその代わりにはなりません。 賃金・処遇に反映する場合は、就業規則および賃金規程に定めた手続きに従ってください。 作成・更新:育成板(SYOJIN / 商陣 https://syojin.com info@syojin.com) | ||||
ファイル形式
| 形式 | Excel(.xlsx) 2ファイル(お手本・編集用) / PDF(印刷用) |
|---|---|
| 対応 | Microsoft Excel 2016以降 / Googleスプレッドシート / LibreOffice Calc |
| 用紙 | A4。シートごとに印刷でき、全部で5枚になります |
| シート | 使い方 / 判定のものさし / 本体 / 集計とよみ方 / 次の打ち手 |
| マクロ | 使用していません |
| ファイルサイズ | お手本 約 16KB / 編集用 約 15KB / PDF 約 255KB |
| 更新日 | 2026-09-05 |
使い方
- まず、自施設で提供している食事の形態ごとに場面を分けます。刻みととろみで、一口の量も合図も変わります。
- 手を止める合図の欄を空欄にしないでください。空欄だと、最後まで食べさせることが目的になります。
- むせたときと詰まらせたときは、独立した行にしてください。動きが逆で、同じ行にすると呼ぶのが遅れます。
- 初めて任せる前に、一口ごとに飲み込みを確かめる動きを、先にやってみせます。
- 横に付いて行わせ、確かめずに次を運んだ回数を数えます。1回でもあるうちは付のままです。
- 食事の形態が変わった利用者を担当することになったら、その職員にもう一度この表を通してください。
カスタマイズ方法
- 経管での栄養を行っている施設は、この表とは別に手順を定めてください。行を足すだけでは足りません。
- 通所の事業所は、送迎の時間に合わせて食事を急ぐ場面の行を足してください。急ぐ場面が事故に近くなります。
- 看護の職種が常駐しない事業所は、中止を決める判断の相手と連絡の手順を、判定のものさしに書いてください。
- 食事の形態を細かく分けている施設は、場面の行を形態ごとに分けてください。一口の量が形態ごとに違います。
利用上の注意
- この表は、社内で介助の習得を確かめるための様式です。利用者ごとの食事の形態と介助の方法は、本人の状態と計画にもとづいて決めてください。この表の内容が計画に優先することはありません。
- 手順や合図の欄に、利用者の氏名・診断名・治療の内容を書かないでください。要配慮個人情報が入ると、この表を職員の育成に使えなくなります。
- 掲載している内容は、一般的なOJT・研修・スキル管理・評価の業務をもとに作成した参考例です。法令で定められた様式ではありません。
- 実際の業務内容に応じて調整してください。自社の評価制度・就業規則・社内規程がある場合は、そちらを優先してください。
- 内容は更新することがあります。このページの更新日(2026-09-05)をご確認ください。
- 本様式の利用によって生じたいかなる損害についても、当サイトは責任を負いません。
よくある質問
なぜ「食べさせられるか」で判定しないのですか?
時間内に終わらせようとする介助が、いちばん危ないからです。全部食べさせた介助が良い介助だと受け取られると、飲み込む前に次の一口を運ぶようになります。お手本では、可の条件を「一口ごとに飲み込みを確かめ、むせたら手を止められる」にしてあります。
むせたときと詰まらせたときを分ける理由は?
動きが逆だからです。むせているときは前かがみにして落ち着かせますが、詰まっているときは人を呼びながら背中をたたきます。同じ行にすると、詰まっているのに前かがみにするだけで時間が過ぎます。お手本では合図を「声が出ない、顔色が変わった」と書き分けています。
むせる場面が続く利用者がいます。介助の問題ですか?
まず食事の形態ととろみの濃さを疑ってください。介助の腕の話にすると、職員がさらに慎重になって時間だけが延びます。お手本の打ち手にも「介助の腕の話にしないでください」と書いてあります。看護や栄養の担当へつないで、見直しの記録を残してください。
「判(中止を決められる)」まで必要ですか?
夜間や休日に責任者がいない事業所では必要です。お手本では7場面とも判が0件で、中止の判断は責任者が持っています。この状態だと、責任者がいない時間帯に様子が違う日が来たとき、誰も止められません。まず可になった職員から、相談する相手と手順を渡してください。