移乗・移動介助の習得確認表(Excel・無料)
移乗と移動の介助について、場面ごとに手順と、任せてよい条件を並べた確認表のお手本です。介助の場面を7つ記入済みで、支える位置と福祉用具の使い分けまで書いてあり、職員の腰を守る観点も入れています。編集用の空欄ファイルも付いています。
Excel(エクセル)形式 / PDF対応 / 更新日 2026-09-05
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ご回答は、次に作るテンプレートを決める材料にしています。
このシートは誰向けですか
- 移乗の介助を任せる範囲を決めるフロアの責任者
- 指導を任された先輩の介護職員
- 職員の腰痛による欠勤が続いている施設の管理者
- 福祉用具を入れたが使われていない事業所の責任者
どのような場面で使いますか
基礎の確認を終えた職員に、移乗の介助を任せる前に使います。移乗は、利用者の転倒と職員の腰痛の両方が起きる場面です。お手本では、持ち上げる介助と福祉用具を使う介助を分け、どちらを選ぶかの判断まで習得の対象にしています。
含まれる項目
このExcelには、次の内容が記入済みで入っています。自社に不要な項目は削除して構いません。
- 移乗と移動の習得(7行・6列の記入例つき)
- 列は No/介助の場面/支える位置と手順/用具を使う条件/起きやすい事故/習得
- 習得の定義 4段階(させていない/横に付けばできる/一人でできる/方法を選べる)
- 使い方 6段階(そろえる/決める/見せる/やらせる/数える/見直す)
- 集計とよみ方 5件(数だけでなく、放っておくとどうなるかまで記入済み)
- 次の打ち手 5件(いつまでに・何で確かめるかつき)
- 印刷範囲とページの区切りを設定済み
- お手本(記入済み)と編集用テンプレートの2ファイル
Excel画面のプレビュー
お手本のExcelを、シートごとにそのまま表示しています。5枚すべて見られます。伏せている箇所はありません。
| A | B | C | D | E | |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 移乗・移動介助の習得確認表 使い方 | ||||
| 2 | 育成板|移乗・移動介助の習得確認表を、誰がいつ書いて誰が判断するかを決めるシートです。 | ||||
| 3 | |||||
| 4 | 段階 | 時期 | 進めるのは誰 | やること | 使うシート |
| 5 | そろえる | 表を作るとき | フロアの責任者 | 自施設で実際にある移乗の場面を書き出す | 移乗と移動の習得 |
| 6 | 決める | 表を作るとき | ベテランの介護職員 | 場面ごとに支える位置と、用具を使う条件を書く | 判定のものさし |
| 7 | 見せる | 初めて任せる前 | 指導する職員 | 先にやってみせ、支える位置を手で示す | 移乗と移動の習得 |
| 8 | やらせる | 見せた次の機会 | 指導する職員 | 横に付いて行わせ、手を添えた場面を書く | 移乗と移動の習得 |
| 9 | 数える | 月に1回 | フロアの責任者 | 付のまま残っている場面が無いかを見る | 集計とよみ方 |
| 10 | 見直す | 利用者の状態が変わったとき | フロアの責任者 | その場面の条件を書き換え、全職員へ回す | 次の打ち手 |
| A | B | C | D | |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 移乗・移動介助の習得確認表 判定のものさし | |||
| 2 | 育成板|習得は4段階で見ます。持ち上げられるかではなく、持ち上げない方法を選べるかで分けます。力で解決する職員から先に腰を痛めます。 | |||
| 3 | ||||
| 4 | 習得 | 呼び方 | この状態が見えていれば通す | その線をどう引くか |
| 5 | 未 | させていない | 移乗の場面に立ち会っておらず、支える位置を見ていない | 一人で最初から最後まで行った回数が0であれば未 |
| 6 | 付 | 横に付けばできる | 手順は追えるが、支える位置と体の向きが安定しない | 介助の途中で先輩が手を添えた場面があれば付のまま |
| 7 | 可 | 一人でできる | 支える位置が毎回同じで、利用者の動ける力を使えている | 同じ場面を3回、手を添えられずに終えたかで見る |
| 8 | 選 | 方法を選べる | その日の状態を見て、用具を使うか手で介助するかを決められる | 普段と違う方法を選んだ場面と、その理由を言えたかで見る |
| A | B | C | D | E | F | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 移乗・移動介助の習得確認表 移乗と移動の習得 | |||||
| 2 | 育成板|特別養護老人ホームの記入例です。用具を使う条件の欄を空欄にしないでください。空欄だと、全部を手で介助することになります。 | |||||
| 3 | ||||||
| 4 | No | 介助の場面 | 支える位置と手順 | 用具を使う条件 | 起きやすい事故 | 習得 |
| 5 | 1 | ベッドから車いす | 足を床に着け、浅く座らせてから、膝と腰を支えて回す | 自分で立てない、または体重を支えきれないとき | 足が引っかかって、前に崩れる | 可 |
| 6 | 2 | 車いすからベッド | 車輪を固定し、深く座り直させてから寝かせる | 起き上がりの介助が要るとき | 固定を忘れて車いすが動く | 可 |
| 7 | 3 | 車いすから便座 | 手すりを握らせ、体を近づけて短い距離で回す | 衣類の上げ下げに両手が要るとき | 狭い場所で体をひねって腰を痛める | 付 |
| 8 | 4 | 床から起こす | 無理に持ち上げず、体を横向きにしてから段階的に起こす | 必ず用具か2人で行う。一人で持ち上げない | 一人で持ち上げて、双方がけがをする | 付 |
| 9 | 5 | 歩行の付き添い | 転びやすい側の斜め後ろに立ち、腰のあたりを支える | ふらつきが強い日、または初めての場所を歩くとき | 正面に立って進路をふさぎ、つまずかせる | 可 |
| 10 | 6 | 車いすでの移動 | 段差の前で必ず止まり、声をかけてから越える | 傾斜のある場所を通るとき | 段差でつんのめり、前に投げ出される | 可 |
| 11 | 7 | 入浴用の椅子への移乗 | 濡れた床で足を滑らせないよう、履物と手すりを先に確かめる | 床が濡れている、または麻痺があるとき | 滑って、支えている職員ごと転ぶ | 付 |
| A | B | C | D | |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 移乗・移動介助の習得確認表 集計とよみ方 | |||
| 2 | 育成板|数を出して終わりにしないためのシートです。その数から何が読めるかまで書きます。 | |||
| 3 | ||||
| 4 | 見るところ | 数 | この数から読めること | 放っておくとどうなるか |
| 5 | 習得が付の場面 | 3件 | 便座・床から起こす・入浴用の椅子の3つです。どれも狭い場所か濡れた床で、体をひねる場面です。 | 付のまま一人にすると、狭い場所で無理な体勢を取り、職員の腰から先に壊れます。 |
| 6 | 習得が可の場面 | 4件 | ベッドと車いすの間・歩行・車いすの移動は、手を添えられずに終えられています。 | できている場面まで横に付いていると、狭い場所の3場面に立ち会えません。 |
| 7 | 習得が選の場面 | 0件 | 7場面とも、その日の状態で方法を変える段階ではありません。方法は決められたとおりです。 | 選べる職員がいないと、状態が悪い日にも普段どおりの方法が使われます。 |
| 8 | 用具を使う条件が空欄の場面 | 0件 | 7場面すべてに、用具を使う条件が書かれています。ここが空欄だと全部を手で介助することになります。 | 条件が無いと、用具は倉庫に置かれたままになり、入れた意味が無くなります。 |
| 9 | 一人で行わないと決めた場面 | 1件 | 床から起こす場面だけ、必ず用具か2人で行うと決めています。ここは習得の対象にしません。 | 一人で持ち上げる方法を教えると、その方法が使われ続け、双方がけがをします。 |
| A | B | C | D | E | |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 移乗・移動介助の習得確認表 次の打ち手 | ||||
| 2 | 育成板|見つかったときに何をするかを決めるシートです。「気をつける」で終わらせないために置いています。 | ||||
| 3 | |||||
| 4 | 見つかった状態 | やること | 使うもの | いつまでに | 確かめ方 |
| 5 | 付の場面を一人でさせることになった | その場面だけ、別の職員が同じ時間帯に居る形にします。居られないときは、その場面を可の職員に回します。 | 勤務の表 | その勤務の前日 | 付の場面の時間帯に、別の職員が入っているか |
| 6 | 職員が腰の痛みを訴えた | その職員が行っている場面を、用具を使う方法へ切り替えます。休ませるだけでは、戻った日に同じ介助をします。 | この表の用具を使う条件の欄 | 訴えがあった週のうち | 切り替えた場面で、用具が実際に使われているか |
| 7 | 用具があるのに使われていない | 用具を使う条件の欄を読み合わせ、置き場所を介助する場所の近くへ移します。取りに行く距離が長いと使われません。 | この表と用具の置き場所 | 見つけた月のうち | 用具の置き場所が、介助する場所から近くなっているか |
| 8 | 利用者の状態が変わった | その場面の支える位置と用具の条件を書き換え、全職員へ回します。一人だけが知っている状態にしないでください。 | この表の支える位置と手順の欄 | 状態が変わった週のうち | 書き換えた内容を、全職員が読んだ記録があるか |
| 9 | 床から起こす場面を一人で行っていた | その場で止めます。この場面は習得の対象にしていません。人を呼ぶか、用具を使う以外の方法を認めないでください。 | この表の用具を使う条件の欄 | 見つけたその時 | 以後、その場面で2人以上が入った記録があるか |
| 10 | |||||
| 11 | 利用上の注意 | ||||
| 12 | この様式に記入されている内容は、一般的な移乗と移動の介助の習得をもとに作成した例です。法令で定められた様式ではありません。 介護作業における腰痛の予防については、職場における腰痛予防対策指針が示されています。この表は社内で介助の習得を確かめるためのもので、指針にもとづく対策そのものの代わりにはなりません。 賃金・処遇に反映する場合は、就業規則および賃金規程に定めた手続きに従ってください。 作成・更新:育成板(SYOJIN / 商陣 https://syojin.com info@syojin.com) | ||||
ファイル形式
| 形式 | Excel(.xlsx) 2ファイル(お手本・編集用) / PDF(印刷用) |
|---|---|
| 対応 | Microsoft Excel 2016以降 / Googleスプレッドシート / LibreOffice Calc |
| 用紙 | A4。シートごとに印刷でき、全部で5枚になります |
| シート | 使い方 / 判定のものさし / 本体 / 集計とよみ方 / 次の打ち手 |
| マクロ | 使用していません |
| ファイルサイズ | お手本 約 16KB / 編集用 約 15KB / PDF 約 262KB |
| 更新日 | 2026-09-05 |
使い方
- まず、自施設で実際にある移乗の場面を書き出します。行わない場面の行は作らないでください。
- 場面ごとに、支える位置と手順を書きます。用具を使う条件の欄を空欄にしないでください。空欄だと全部を手で介助することになります。
- 一人で行わないと決めた場面は、習得の対象にしません。床から起こす介助がこれにあたります。
- 初めて任せる前に、先輩が先にやってみせ、支える位置を手で示します。
- 横に付いて行わせ、先輩が手を添えた場面を数えます。添えた場面が残るうちは付のままです。
- 利用者の状態が変わったら、その場面の条件を書き換えて全職員へ回します。一人だけが知っている状態にしないでください。
カスタマイズ方法
- 訪問介護の事業所は、場面を居宅の間取りごとに分けてください。同じ移乗でも、手すりの有無で手順が変わります。
- 天井走行の用具がある施設は、用具を使う条件の欄に、準備にかかる時間を書き足してください。時間が読めないと使われません。
- 通所の事業所は、送迎車への乗り降りの行を足してください。1日に何度もあり、事故も起きやすい場面です。
- リハビリの職種が常駐する施設は、支える位置の欄をその職種と一緒に書いてください。介護と違う見方が入ります。
利用上の注意
- この表は、社内で介助の習得を確かめるための様式です。利用者ごとの介助の方法は、介護計画と本人の状態にもとづいて決めてください。この表の内容が計画に優先することはありません。
- 見た場面や条件の欄に、利用者の氏名・診断名・治療の内容を書かないでください。要配慮個人情報が入ると、この表を持ち出せなくなります。
- 掲載している内容は、一般的なOJT・研修・スキル管理・評価の業務をもとに作成した参考例です。法令で定められた様式ではありません。
- 実際の業務内容に応じて調整してください。自社の評価制度・就業規則・社内規程がある場合は、そちらを優先してください。
- 内容は更新することがあります。このページの更新日(2026-09-05)をご確認ください。
- 本様式の利用によって生じたいかなる損害についても、当サイトは責任を負いません。
よくある質問
なぜ「持ち上げない方法を選べるか」で判定するのですか?
力で解決する職員から先に腰を痛めるからです。持ち上げられる人ほど用具を使わず、数年で介助ができない体になります。お手本の判定のものさしでは、可の条件を「利用者の動ける力を使えている」にしてあります。持ち上げる力ではありません。
床から起こす介助を、なぜ習得の対象にしないのですか?
一人で行う方法を教えると、その方法が使われ続けるからです。お手本では「必ず用具か2人で行う。一人で持ち上げない」と条件の欄に書き、習得の段階を付けていません。教えるのは、人を呼ぶことと用具を持ってくることです。
用具を入れたのに使われません。
条件の欄が空欄になっていないかを見てください。「必要に応じて」と書いてあると、誰も使いません。お手本では「自分で立てない、または体重を支えきれないとき」のように、その場で判断できる形にしてあります。あわせて、置き場所を介助する場所の近くへ移してください。
利用者の状態が変わるたびに書き換えるのですか?
支える位置か用具の条件が変わるときは書き換えてください。同じ利用者でも、麻痺の程度が変われば手順が変わります。大事なのは、書き換えた内容を全職員へ回すことです。一人だけが知っている状態が、いちばん事故に近くなります。