介護記録と申し送りの習得表(Excel・無料)
介護記録の書き方と申し送りを習得するための確認表のお手本です。場面を7つ記入済みで、書き直させる条件と、伝わらなかったときに次の勤務帯で何が起きるかまで書いてあり、書く力を介助と分けて見る形にしてあります。編集用の空欄ファイルも付いています。
Excel(エクセル)形式 / PDF対応 / 更新日 2026-09-06
上のボタンから、メールアドレスと6つの質問にご回答ください。ダウンロードリンクをすぐにお送りします。
ご回答は、次に作るテンプレートを決める材料にしています。
このシートは誰向けですか
- 介助はできるのに記録が薄い職員を抱えている介護主任
- 申し送りで伝わらず、同じ様子を二度見落としている夜勤者
- 記録の書き方を教える手順が無い事業所の管理者
- 記録の量は多いのに、後から読み返せないと感じている生活相談員
どのような場面で使いますか
介助はできるのに記録が薄い、申し送りで伝わっていない、という状態のときに使います。手を動かす技能と、書いて渡す技能は別です。お手本では、見たことと自分の解釈を分けて書けているかを判定の中心にしています。
含まれる項目
このExcelには、次の内容が記入済みで入っています。自社に不要な項目は削除して構いません。
- 記録と申し送りの習得(7行・6列の記入例つき)
- 列は No/場面/書けている状態/書き直させる条件/伝わらないと起きること/習得
- 習得の定義 4段階(まだ書かせていない/見たままを書ける/事実と見立てを分けられる/次の人が動ける形で渡せる)
- 使い方 6段階(場面を決める/見本を見せる/書かせて直す/声に出させる/数える/任せる)
- 集計とよみ方 5件(数だけでなく、放っておくとどうなるかまで記入済み)
- 次の打ち手 5件(いつまでに・何で確かめるかつき)
- 印刷範囲とページの区切りを設定済み
- お手本(記入済み)と編集用テンプレートの2ファイル
Excel画面のプレビュー
お手本のExcelを、シートごとにそのまま表示しています。5枚すべて見られます。伏せている箇所はありません。
| A | B | C | D | E | |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 介護記録と申し送りの習得表 使い方 | ||||
| 2 | 育成板|介護記録と申し送りの習得表を、誰がいつ書いて誰が判断するかを決めるシートです。 | ||||
| 3 | |||||
| 4 | 段階 | 時期 | 進めるのは誰 | やること | 使うシート |
| 5 | 場面を決める | 任せる前 | 介護主任 | 記録が要る場面を並べ、書く順に番号を振る | 記録と申し送りの習得 |
| 6 | 見本を見せる | 任せる前 | 教育担当 | 同じ場面の良い記録と薄い記録を並べて見せる | 判定のものさし |
| 7 | 書かせて直す | 毎日 | 教育担当 | その日のうちに読み、書き直させる条件に当たった所へ印を付ける | 記録と申し送りの習得 |
| 8 | 声に出させる | 週に2回 | 教育担当 | 書いた記録を申し送りの場で読ませ、聞き返された数を書く | 記録と申し送りの習得 |
| 9 | 数える | 週に1回 | 介護主任 | 聞き返された数と、混ざった記録の数を場面ごとに見る | 集計とよみ方 |
| 10 | 任せる | 全場面が渡になってから | 介護主任 | 記録の確認を毎日から週1回に減らす | 次の打ち手 |
| A | B | C | D | |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 介護記録と申し送りの習得表 判定のものさし | |||
| 2 | 育成板|習得は4段階で見ます。書いた量ではなく、読んだ人が同じ絵を思い浮かべられるかで分けます。読み返せない記録は、無いのと同じです。 | |||
| 3 | ||||
| 4 | 習得 | 呼び方 | この状態が見えていれば通す | その線をどう引くか |
| 5 | 未 | まだ書かせていない | その場面の記録を一人で書かせた日が無い | その場面の記録が1回も無ければ未 |
| 6 | 写 | 見たままを書ける | 起きたことを、時刻と一緒にそのまま書ける | 時刻の抜けが直近10件で0だったかで見る |
| 7 | 分 | 事実と見立てを分けられる | 見たことと、自分がどう思ったかを分けて書ける | 2つが混ざった記録が直近10件で0だったかで見る |
| 8 | 渡 | 次の人が動ける形で渡せる | 読んだ人が、次に何を見ればよいか分かる形で書ける | 次の勤務帯が聞き返した回数が0だったかで見る |
| A | B | C | D | E | F | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 介護記録と申し送りの習得表 記録と申し送りの習得 | |||||
| 2 | 育成板|入職5か月目の職員1人ぶんの記入例です。書き直しはその日のうちに出してください。 | |||||
| 3 | ||||||
| 4 | No | 場面 | 書けている状態 | 書き直させる条件 | 伝わらないと起きること | 習得 |
| 5 | 1 | 食事の量と様子 | 主食と副菜を分けて量を書き、むせた回数を数で書く | 「少なめ」だけで数が無い | 食べる量が減っていることに、誰も気づかない | 渡 |
| 6 | 2 | 排泄の記録 | 時刻と回数を書き、前回からの間隔が空いた日は印を付ける | 時刻が抜けている | 間隔が空いたことが見えず、対応が遅れる | 渡 |
| 7 | 3 | 睡眠と夜間の様子 | 起きていた時間帯を書き、何をしていたかを見たまま書く | 「不穏」とだけ書いて、何をしていたかが無い | 夜勤が読んでも、次に何を見ればよいか分からない | 分 |
| 8 | 4 | 皮膚と体の変化 | 場所と大きさを書き、いつから見えているかを書く | 場所が「足」までしか書かれていない | 同じ場所を見ていることが伝わらず、変化を見逃す | 分 |
| 9 | 5 | 本人の言葉 | その人が言ったことを、言い換えずにそのまま書く | 言葉を要約して書いている | 本人が繰り返し訴えていたことが、記録から消える | 写 |
| 10 | 6 | 家族から聞いたこと | 誰から聞いたかと、いつ聞いたかを分けて書く | 誰から聞いたかが無い | 確かめたい時に、聞いた相手にたどり着けない | 写 |
| 11 | 7 | 次の勤務帯への申し送り | その日変わったことを3つに絞り、次に見ることを添える | 変わったことを全部並べている | 大事な1件が、他の話に紛れて伝わらない | 分 |
| A | B | C | D | |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 介護記録と申し送りの習得表 集計とよみ方 | |||
| 2 | 育成板|数を出して終わりにしないためのシートです。その数から何が読めるかまで書きます。 | |||
| 3 | ||||
| 4 | 見るところ | 数 | この数から読めること | 放っておくとどうなるか |
| 5 | 次の人が動ける形で書けた場面 | 2件 | 食事と排泄の2場面は、量と時刻が数で書かれていて、聞き返しがありませんでした。 | 数で書ける場面だけができていると、様子を書く場面がいつまでも薄いままです。 |
| 6 | 事実と見立てが混ざっていた記録 | 4件 | 睡眠・皮膚・申し送りの場面で、見たことと解釈が混ざった記録が4件ありました。 | 混ざったまま渡すと、読んだ人が確かめ直せず、同じ様子を二度見落とします。 |
| 7 | 申し送りで聞き返された数 | 6回 | 10回の申し送りのうち6回で聞き返されました。多いのは、いつからかが無いときです。 | 聞き返しが続くと、申し送りの時間が延び、忙しい日には省かれます。 |
| 8 | 言い換えて書いていた記録 | 3件 | 本人の言葉を要約して書いた記録が3件ありました。繰り返しの訴えが1件消えていました。 | 言い換えが残ると、本人が何度も言っていたことが記録から見えなくなります。 |
| 9 | 書き直しを出した日数 | 12日 | 30日のうち12日で書き直しを出しました。後半の10日では2日に減っています。 | 書き直しを翌日以降に出すと、本人がその日の様子を思い出せません。 |
| A | B | C | D | E | |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 介護記録と申し送りの習得表 次の打ち手 | ||||
| 2 | 育成板|見つかったときに何をするかを決めるシートです。「気をつける」で終わらせないために置いています。 | ||||
| 3 | |||||
| 4 | 見つかった状態 | やること | 使うもの | いつまでに | 確かめ方 |
| 5 | 「不穏」とだけ書かれていた | その言葉を使わずに、何をしていたかだけを書かせます。言い換えの言葉を先に禁じてください。 | この表の睡眠の行 | 見つけたその日 | 次の10件で、様子を言い換えた記録が0になっているか |
| 6 | 皮膚の記録で場所が大まかだった | 体の図を記録用紙に付けて、印を付ける形にします。文字で書かせると、人によって粗さが変わります。 | 記録用紙に付ける体の図 | 今週のうち | 次の10件で、場所が図で示されているか |
| 7 | 申し送りで聞き返しが多い | いつからかを最初に言う形に変えます。順番を決めると、聞き返しの多くは消えます。 | 申し送りの言う順番の紙 | 来週のうち | 次の10回で、聞き返しが3回以下になっているか |
| 8 | 本人の言葉を要約していた | かぎかっこで書く欄を用意します。欄が無いと、要約するしかありません。 | 記録用紙の本人の言葉の欄 | 今月のうち | 次の10件で、かぎかっこの記録が入っているか |
| 9 | 書き直しが翌日以降になっている | その日のうちに読む時間を、勤務の終わりに10分だけ確保します。まとめて読むと、本人が思い出せません。 | 勤務の終わりの10分 | 来週のうち | 次の20日で、翌日以降の書き直しが0件になっているか |
| 10 | |||||
| 11 | 利用上の注意 | ||||
| 12 | この様式に記入されている内容は、一般的な書いて次の勤務帯へ渡すまでの習得をもとに作成した例です。法令で定められた様式ではありません。 介護記録そのものの保存期間は、サービスの種類ごとに指定基準と自治体の条例に定めがあります。この表は職員が書けるようになったかを見るための様式で、記録そのものの保存に代わるものではありません。 賃金・処遇に反映する場合は、就業規則および賃金規程に定めた手続きに従ってください。 作成・更新:育成板(SYOJIN / 商陣 https://syojin.com info@syojin.com) | ||||
ファイル形式
| 形式 | Excel(.xlsx) 2ファイル(お手本・編集用) / PDF(印刷用) |
|---|---|
| 対応 | Microsoft Excel 2016以降 / Googleスプレッドシート / LibreOffice Calc |
| 用紙 | A4。シートごとに印刷でき、全部で5枚になります |
| シート | 使い方 / 判定のものさし / 本体 / 集計とよみ方 / 次の打ち手 |
| マクロ | 使用していません |
| ファイルサイズ | お手本 約 15KB / 編集用 約 15KB / PDF 約 250KB |
| 更新日 | 2026-09-06 |
使い方
- 自事業所で記録が要る場面に合わせて書きます。書式の名前ではなく、場面で並べてください。
- 見本は、良い記録と薄い記録を並べて見せます。良い例だけでは、どこが違うのか伝わりません。
- 書き直しはその日のうちに出してください。翌日に出すと、本人がその日の様子を思い出せません。
- 書き直させる条件の欄を空欄にしないでください。空欄だと、読む人によって直す量が変わります。
- 週に2回、書いた記録を申し送りの場で読ませ、聞き返された数を書きます。読んで初めて分かる薄さがあります。
- 全場面が渡になったら、記録の確認を毎日から週1回に減らします。減らす時期を決めておいてください。
カスタマイズ方法
- 記録を紙で書いている事業所は、書き直しの印を色ペンで統一し、消さずに残してください。後から傾向が見えます。
- 記録を端末で入力している事業所は、選択肢だけで終わる項目に、様子を書く欄を1つ足してください。
- 訪問系の事業所は、申し送りの行を、事業所へ戻ってからの報告に読み替えてください。
- 夜勤のある施設は、睡眠の行を2行に分け、寝つきと途中で起きた時間を別に見てください。
利用上の注意
- この表には、利用者の氏名・診断名・治療内容を書かないでください。書けば個人情報を含む書類になり、保管と廃棄の扱いが変わります。場面と職員の書き方だけで習得は見られます。
- 介護記録そのものの保存期間は、事業の種類ごとに法令と条例で定めがあります。この表は職員の習得を見るもので、記録そのものの保存の代わりにはなりません。
- 掲載している内容は、一般的なOJT・研修・スキル管理・評価の業務をもとに作成した参考例です。法令で定められた様式ではありません。
- 実際の業務内容に応じて調整してください。自社の評価制度・就業規則・社内規程がある場合は、そちらを優先してください。
- 内容は更新することがあります。このページの更新日(2026-09-06)をご確認ください。
- 本様式の利用によって生じたいかなる損害についても、当サイトは責任を負いません。
よくある質問
介助ができていれば、記録は後からでもよいのでは?
後からにすると、書ける量が思い出せる分だけになります。お手本では、書き直しを翌日以降に出していた期間があり、そこでは本人がその日の様子を思い出せていませんでした。勤務の終わりに10分取るだけで、書き直しを出した日数が12日から2日に減っています。
「不穏」と書くのは、なぜだめなのですか?
その言葉だけでは、読んだ人が次に何を見ればよいか分からないからです。お手本では、起きていた時間帯と、その間に何をしていたかを見たまま書く形にしています。言い換えの言葉を先に禁じると、書く内容のほうが変わります。
申し送りで聞き返されるのは、聞く側の問題では?
順番を決めると多くは消えます。お手本では10回のうち6回で聞き返されていて、多かったのは「いつからか」が無いときでした。いつからかを最初に言う形に変えるだけで、聞き返しは減ります。聞く側の集中力に頼ると、忙しい日に戻ります。
書く力を、介助の習得と分けて見る必要がありますか?
あります。手を動かす技能と、見たことを人に渡す技能は別だからです。お手本の職員は、食事と排泄の記録は聞き返しが0なのに、様子を書く場面では事実と解釈が混ざった記録が4件ありました。介助の判定表だけでは、この差は出てきません。