介護職員OJT育成シート(Excel・無料)
介護職員の新人を3か月で任せられる状態にするための育成計画例です。事故を防ぐ基本、利用者の理解、移乗と食事と排泄の介助、記録の書き方、申し送り、夜勤の準備までを記入した完成例と、編集用テンプレートを収録しています。
Excel(エクセル)形式 / PDF対応 / 更新日 2026-09-03
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ご回答は、次に作るテンプレートを決める材料にしています。
この育成シートは誰向けですか
- 介護職員の新人を受け入れる施設長・管理者
- 新人の指導を任された介護リーダー
- 教え方が人によって違う状態を直したいサービス提供責任者
- 未経験採用が中心で早期離職に困っている事業所の管理者
どのような場面で使いますか
介護施設や訪問介護の事業所で、新人の介護職員を受け入れるときに使います。完成例では、事故を防ぐ基本を身につける段階から、決められた範囲の介助を一人で行える段階までを週ごとに設定しています。利用者の身体に触れる仕事なので、第1週を安全と感染対策に充てています。
含まれる項目
このExcelには、次の内容が記入済みで入っています。自社に不要な項目は削除して構いません。
- 育成方針・到達目標(6テーマ:安全と衛生/利用者の理解/身体の介助/生活の支援/記録/チームで動く)
- 3か月のフェーズ構成(見て覚える期/介助する期/任される期)
- 週次育成計画 全12週(第1週 安全と衛生 〜 第12週 夜勤の準備と振り返り)
- 各週のOJT内容 合計60項目(実際にやることを動詞まで記入済み)
- 各週の成果物 13種類(安全確認メモ/1日の流れメモ/利用者の理解ノート/介助の手順メモ ほか)
- 各週の評価・フィードバック担当
- スキルチェック 7項目(到達基準とチェック時期つき)
- 評価項目 6観点(何をもってできていると判断するかを記入済み)
- 完成版(記入済み)と編集用テンプレートの2ファイル
Excel画面のプレビュー
完成版のExcelを、シートごとにそのまま表示しています。5枚すべて見られます。伏せている箇所はありません。
| A | B | C | D | |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 介護職員OJT育成シート 育成方針・到達目標 | |||
| 2 | 育成板|3か月で最終的にどの状態まで育てるかを整理するシートです。 | |||
| 3 | ||||
| 4 | No | 育成テーマ | 目的 | 育成の方向性 |
| 5 | ① | 安全と衛生 | 事故と感染を起こさない | 転倒の防止/誤嚥の防止/手指衛生/報告の順番 |
| 6 | ② | 利用者の理解 | 一人ひとりの状態を言える | 既往と服薬/できることとできないこと/好みと習慣/家族 |
| 7 | ③ | 身体の介助 | 決められた範囲を安全に行える | 移乗/移動/食事/排泄/入浴 |
| 8 | ④ | 生活の支援 | 暮らしを支えられる | 声かけ/見守り/レクリエーション/居室の環境 |
| 9 | ⑤ | 記録 | 事実を書き残せる | 記録の項目/事実と推測の分け方/申し送り/事故の報告 |
| 10 | ⑥ | チームで動く | 一人で抱えない | 相談の相手/申し送り/夜勤の体制/家族への連絡 |
| A | B | C | D | E | |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 介護職員OJT育成シート 3か月計画 | ||||
| 2 | 育成板|育成期間を月ごとのフェーズに分け、その月に出す成果物まで決めるシートです。 | ||||
| 3 | |||||
| 4 | 月 | フェーズ | メインテーマ | サブテーマ | 成果物 |
| 5 | 1か月目 | 見て覚える期 | 安全・衛生と利用者の理解 | 転倒と誤嚥の防止/手指衛生/利用者の状態/記録 | 安全確認メモ/利用者の理解ノート |
| 6 | 2か月目 | 介助する期 | 移乗・食事・排泄・入浴の介助 | 移乗/移動/食事/排泄/入浴 | 介助の手順メモ/介助の振り返りシート |
| 7 | 3か月目 | 任される期 | 記録と申し送り、夜勤の準備 | 記録/申し送り/事故の報告/夜勤の流れ | 記録の見直し/申し送り記録/夜勤準備チェック表 |
| A | B | C | D | E | F | G | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 介護職員OJT育成シート 週次育成計画 | ||||||
| 2 | 育成板|その週に何を経験させ、何を提出させるかを1週ずつ決めるシートです。実施日と確認欄は運用中に記入します。 | ||||||
| 3 | |||||||
| 4 | 週 | テーマ | OJT内容 | 成果物 | 評価・FB担当 | 実施日 | 確認 |
| 5 | 第1週 | 安全と衛生 | 転倒が起きやすい場所と時間を確認する | 安全確認メモ | 介護リーダー | ||
| 6 | 誤嚥の危険がある利用者を確認する | ||||||
| 7 | 手指衛生の手順を練習する | ||||||
| 8 | 感染が疑われるときの対応を確認する | ||||||
| 9 | 事故が起きたときの報告の順番を覚える | ||||||
| 10 | 第2週 | 施設と1日の流れ | 施設の中を歩いて把握する | 1日の流れメモ | 介護リーダー | ||
| 11 | 1日の流れ(起床から就寝まで)を書き出す | ||||||
| 12 | 職種(看護・機能訓練・栄養・相談員)の役割を確認する | ||||||
| 13 | 各時間帯の職員の配置を確認する | ||||||
| 14 | 緊急時の連絡先を覚える | ||||||
| 15 | 第3週 | 利用者を知る | 担当する利用者の記録を読む | 利用者の理解ノート | 介護リーダー/看護職員 | ||
| 16 | 既往と服薬を確認する | ||||||
| 17 | できることとできないことを確認する | ||||||
| 18 | 好みと生活の習慣を確認する | ||||||
| 19 | 家族との関わりを確認する | ||||||
| 20 | 第4週 | 介助を見る | 先輩の移乗介助を10回見る | 介助の手順メモ | 介護リーダー | ||
| 21 | 食事の介助を5回見る | ||||||
| 22 | 排泄の介助を見る(本人の同意を得たうえで) | ||||||
| 23 | 声かけの言葉を書き取る | ||||||
| 24 | 見た手順を書き出して先輩と確認する | ||||||
| 25 | 第5週 | 移乗と移動 | ボディメカニクスの基本を練習する | 介助の振り返りシート | 介護リーダー | ||
| 26 | 職員同士で移乗の練習をする | ||||||
| 27 | 福祉用具(スライディングボード等)の使い方を確認する | ||||||
| 28 | 先輩の立ち会いで実際に介助する | ||||||
| 29 | 自分の腰への負担を確認する | ||||||
| 30 | 第6週 | 食事の介助 | 食事の形態(きざみ・とろみ等)の違いを確認する | 食事介助の記録 | 介護リーダー/看護職員 | ||
| 31 | 座る姿勢の整え方を確認する | ||||||
| 32 | 一口の量と速さを確認する | ||||||
| 33 | むせたときの対応を確認する | ||||||
| 34 | 先輩の立ち会いで実際に介助する | ||||||
| 35 | 第7週 | 排泄の介助 | 排泄の記録の付け方を確認する | 排泄介助の記録 | 介護リーダー | ||
| 36 | トイレへの誘導の声かけを確認する | ||||||
| 37 | おむつ交換の手順を確認する | ||||||
| 38 | 皮膚の状態の見方を確認する | ||||||
| 39 | 先輩の立ち会いで実際に介助する | ||||||
| 40 | 第8週 | 入浴の介助 | 入浴前の体調確認の項目を確認する | 入浴介助の記録 | 介護リーダー/看護職員 | ||
| 41 | 浴室の温度と滑りの確認を行う | ||||||
| 42 | 着脱の介助を練習する | ||||||
| 43 | 入浴を控える判断の基準を確認する | ||||||
| 44 | 先輩の立ち会いで実際に介助する | ||||||
| 45 | 第9週 | 記録を書く | 記録に書く項目を確認する | 記録の見直し | 介護リーダー | ||
| 46 | 事実と推測を分けて書く練習をする | ||||||
| 47 | 書いてはいけない表現を確認する | ||||||
| 48 | 1週間ぶんの記録を書く | ||||||
| 49 | 先輩の記録と見比べる | ||||||
| 50 | 第10週 | 申し送りと報告 | 申し送りに参加する | 申し送り記録 | 介護リーダー | ||
| 51 | 伝える内容の優先順位を確認する | ||||||
| 52 | 実際に申し送りを行う | ||||||
| 53 | 看護職員へ伝える内容を確認する | ||||||
| 54 | 家族への連絡の判断を確認する | ||||||
| 55 | 第11週 | 事故とヒヤリハット | 過去の事故の記録を読む | ヒヤリハット報告 | 介護リーダー | ||
| 56 | ヒヤリハットの報告の仕方を確認する | ||||||
| 57 | 自分が気づいた危険を3件報告する | ||||||
| 58 | 報告した内容が対策につながる流れを確認する | ||||||
| 59 | 報告をためらう気持ちについて先輩と話す | ||||||
| 60 | 第12週 | 夜勤の準備と振り返り | 夜勤の1日の流れを確認する | 夜勤準備チェック表/振り返りシート | 介護リーダー/施設長 | ||
| 61 | 夜間に起きやすいことを確認する | ||||||
| 62 | 一人で判断してよい範囲を確認する | ||||||
| 63 | 夜勤に同行する | ||||||
| 64 | 3か月でできるようになったことを書く | ||||||
| A | B | C | D | E | F | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 介護職員OJT育成シート スキルチェック | |||||
| 2 | 育成板|到達できたかを確認するシートです。判定・判定日・判定者は確認したときに記入します。 | |||||
| 3 | ||||||
| 4 | 項目 | 目標スキルレベル | チェック時期 | 判定 | 判定日 | 判定者 |
| 5 | 安全と衛生 | 転倒と誤嚥の危険を見つけ、手指衛生を守れる | 1か月目 | |||
| 6 | 1日の流れ | 起床から就寝までの流れと職員の配置を説明できる | 1か月目 | |||
| 7 | 利用者の理解 | 担当する利用者の既往・服薬・できることを説明できる | 1か月目 | |||
| 8 | 移乗と移動 | 福祉用具を使い、自分と利用者を守って介助できる | 2か月目 | |||
| 9 | 食事の介助 | 姿勢と形態を確認し、むせたときの対応ができる | 2か月目 | |||
| 10 | 記録 | 事実と推測を分けて、決められた項目を書ける | 3か月目 | |||
| 11 | 報告 | 申し送りと看護職員への報告を、優先順位をつけて行える | 3か月目 | |||
| A | B | C | D | |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 介護職員OJT育成シート 評価項目 | |||
| 2 | 育成板|育成の途中のフィードバックと、期間終了時の評価の両方に使うシートです。 | |||
| 3 | ||||
| 4 | 観点 | 内容 | 評価 | コメント |
| 5 | 安全の徹底 | 忙しいときでも、転倒と誤嚥の危険への確認を省略していないか | ||
| 6 | 利用者を見る目 | 状態の変化に気づいて、報告できているか | ||
| 7 | 声かけ | 介助の前に声をかけ、同意を得てから触れているか | ||
| 8 | 記録 | 事実と推測を分けて、後で読んで分かる形に書けているか | ||
| 9 | 報告 | 失敗やヒヤリハットを隠さずに報告できているか | ||
| 10 | 一人で抱えない姿勢 | 判断に迷ったときに、その場で相談できているか | ||
| 11 | ||||
| 12 | 利用上の注意 | |||
| 13 | この様式に記入されている内容は、一般的な介護職員OJTの育成をもとに作成した例です。法令で定められた様式ではありません。 実際の業務内容・商品・体制によって、教える順番と期間は変わります。到達の速さには個人差があります。 自社の評価制度・就業規則・教育に関する社内規程がある場合は、そちらを優先してください。 作成・更新:育成板(SYOJIN / 商陣 https://syojin.com info@syojin.com) | |||
ファイル形式
| 形式 | Excel(.xlsx) 2ファイル(完成版・編集用) / PDF(印刷用) |
|---|---|
| 対応 | Microsoft Excel 2016以降 / Googleスプレッドシート / LibreOffice Calc |
| 用紙 | A4縦。シートごとに印刷でき、全部で6枚になります |
| シート | 育成方針 / 3か月計画 / 週次育成 / スキルチェック / 評価項目 |
| マクロ | 使用していません |
| ファイルサイズ | 完成版 約 18KB / 編集用 約 16KB / PDF 約 316KB |
| 更新日 | 2026-09-03 |
入力方法
- まず完成版の3か月育成例を確認します。第1週で安全と衛生、第3週で利用者を知り、第5週から介助を担当し、第9週から記録と報告に入る組み方です。
- 第1週は削らないでください。介護は事故が起きると利用者の身体に直接影響します。安全と衛生が他のすべての前提になります。
- 第5週から第8週の介助は、必ず先輩の立ち会いで行います。立ち会いを外す時期は、本人の様子を見てリーダーが判断してください。
- 利用者の状態は一人ひとり違います。第3週の利用者の理解ノートは、担当する利用者ごとに作ってください。
- スキルチェックの確認時期を、行事や繁忙期を避けて設定します。
- 毎週、ヒヤリハットの報告があったかを確認します。報告がゼロの週は、気づいていないか報告をためらっている可能性があります。
カスタマイズ方法
- 訪問介護の事業所は、第2週の施設把握を「訪問先ごとの環境と経路の確認」に差し替え、第12週の夜勤を「一人で訪問する準備」に変更します。
- デイサービスは、第8週の入浴介助を2週に広げ、第12週の夜勤を「送迎の担当」に差し替えます。
- 認知症の方が多い施設は、第4週の後に認知症の理解と対応を2週足します。
- 医療的なケアが必要な利用者が多い施設は、第6週と第7週に看護職員との連携の確認を足します。
- 未経験採用の場合は、第1週の前に介護職員初任者研修などの受講期間を置きます。完成例は基礎の研修を受けたあとを前提にしています。
利用上の注意
- 介護の業務範囲は法令によって定められており、医療行為にあたるものは介護職員が行えません。完成例に医療的なケアの手順は含めていません。実施できる範囲は、資格と研修の修了状況、事業所の体制によって決まります。
- 完成例は施設系のサービスを想定した一般的な内容です。利用者の状態は一人ひとり違うため、介助の手順は必ず個別の計画(ケアプラン・個別援助計画)に沿って行ってください。
- 掲載している内容は、一般的なOJT・研修・スキル管理・評価の業務をもとに作成した参考例です。法令で定められた様式ではありません。
- 実際の業務内容に応じて調整してください。自社の評価制度・就業規則・社内規程がある場合は、そちらを優先してください。
- 内容は更新することがあります。このページの更新日(2026-09-03)をご確認ください。
- 本様式の利用によって生じたいかなる損害についても、当サイトは責任を負いません。
よくある質問
未経験でも3か月で任せられますか?
完成例の3か月目の到達点は「決められた範囲の介助を、立ち会いなしで行える」です。夜勤は第12週で同行するところまでで、一人で夜勤に入れる状態ではありません。基礎の研修を受けたあとを前提にしています。
医療的なケアは含まれますか?
含まれていません。介護職員が行える業務の範囲は法令で定められています。実施できる範囲は資格と研修の修了状況によって決まるため、完成例には手順を入れていません。
訪問介護でも使えますか?
第1週・第3週から第9週・第11週はそのまま使えます。第2週の施設把握を「訪問先ごとの環境と経路の確認」に差し替え、第12週の夜勤を「一人で訪問する準備」に変更してください。訪問は一人で行くため、判断してよい範囲の確認がより重要になります。
新人が早期に辞めてしまいます。
完成例では第4週まで介助を担当させず、見て覚える期間に充てています。手順を知らないまま介助に入ると、利用者に不安を与え、本人も自信を失うためです。また第11週で「報告をためらう気持ちについて先輩と話す」手順を入れているのは、失敗を隠す状態が続くと本人も現場も苦しくなるためです。