ITヘルプデスク育成シート(Excel・無料)
ITヘルプデスク担当を3か月で一次対応を任せられる状態にするための育成計画例です。問い合わせの受け方、よくある困りごとの解決手順、渡す判断、端末の準備、手順書の作り方、件数の集計までを記入した完成例と、編集用テンプレートを収録しています。
Excel(エクセル)形式 / PDF対応 / 更新日 2026-09-03
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ご回答は、次に作るテンプレートを決める材料にしています。
この育成シートは誰向けですか
- ヘルプデスクを初めて置く中小企業の管理者
- 社内SEの負担を分散したい情報システム責任者
- 問い合わせの対応が担当者の記憶に頼っている状態を直したい管理部長
- 未経験からIT部門へ配属された人の指導役
どのような場面で使いますか
社内からのパソコンやシステムの問い合わせを受ける担当を新しく置くときに使います。完成例では、よくある困りごとを覚える段階から、自分で手順書を作って件数を減らす段階までを週ごとに設定しています。答えられないものを抱え込まずに渡す判断を、早い週で教える組み方にしています。
含まれる項目
このExcelには、次の内容が記入済みで入っています。自社に不要な項目は削除して構いません。
- 育成方針・到達目標(6テーマ:受け方/解決/渡す判断/準備と貸出/手順書/集計)
- 3か月のフェーズ構成(受ける期/直す期/減らす期)
- 週次育成計画 全12週(第1週 受付の手順 〜 第12週 振り返り・引き継ぎ)
- 各週のOJT内容 合計60項目(実際にやることを動詞まで記入済み)
- 各週の成果物 13種類(受付記録の手順メモ/端末の確認手順メモ/よくある困りごと一覧/アカウント対応の手順メモ ほか)
- 各週の評価・フィードバック担当
- スキルチェック 7項目(到達基準とチェック時期つき)
- 評価項目 6観点(何をもってできていると判断するかを記入済み)
- 完成版(記入済み)と編集用テンプレートの2ファイル
Excel画面のプレビュー
完成版のExcelを、シートごとにそのまま表示しています。5枚すべて見られます。伏せている箇所はありません。
| A | B | C | D | |
|---|---|---|---|---|
| 1 | ITヘルプデスク育成シート 育成方針・到達目標 | |||
| 2 | 育成板|3か月で最終的にどの状態まで育てるかを整理するシートです。 | |||
| 3 | ||||
| 4 | No | 育成テーマ | 目的 | 育成の方向性 |
| 5 | ① | 受け方 | 困りごとを正しく聞き取れる | 受付の記録/状況の確認/再現の確認/緊急度の判定 |
| 6 | ② | 解決 | よくある困りごとを自分で直せる | 端末の基本操作/印刷/ネットワーク/パスワード/ソフトの不具合 |
| 7 | ③ | 渡す判断 | 抱え込まずに渡せる | 渡す相手/渡すときに添える情報/渡した後の追跡/期限 |
| 8 | ④ | 準備と貸出 | 端末と機器を用意できる | 初期設定/貸出と返却/在庫の把握/設定の記録 |
| 9 | ⑤ | 手順書 | 同じ質問を減らせる | 手順書の書き方/置き場所/社内への周知/更新 |
| 10 | ⑥ | 集計 | 何が多いかを数で言える | 分類の決め方/件数の集計/対応時間/減らす提案 |
| A | B | C | D | E | |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | ITヘルプデスク育成シート 3か月計画 | ||||
| 2 | 育成板|育成期間を月ごとのフェーズに分け、その月に出す成果物まで決めるシートです。 | ||||
| 3 | |||||
| 4 | 月 | フェーズ | メインテーマ | サブテーマ | 成果物 |
| 5 | 1か月目 | 受ける期 | 受付の手順とよくある困りごと | 受付の記録/端末の基本/印刷/ネットワーク | 受付記録の手順メモ/よくある困りごと一覧 |
| 6 | 2か月目 | 直す期 | 解決の幅を広げ、渡す判断を覚える | パスワード/ソフトの不具合/渡す判断/端末準備 | 解決手順メモ/渡す判断の基準/端末準備チェック表 |
| 7 | 3か月目 | 減らす期 | 手順書の作成と件数の集計 | 手順書/周知/集計/減らす提案 | 手順書(3本)/件数の集計/改善提案 |
| A | B | C | D | E | F | G | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | ITヘルプデスク育成シート 週次育成計画 | ||||||
| 2 | 育成板|その週に何を経験させ、何を提出させるかを1週ずつ決めるシートです。実施日と確認欄は運用中に記入します。 | ||||||
| 3 | |||||||
| 4 | 週 | テーマ | OJT内容 | 成果物 | 評価・FB担当 | 実施日 | 確認 |
| 5 | 第1週 | 受付の手順 | 問い合わせの受付方法(電話・チャット・メール)を確認する | 受付記録の手順メモ | ヘルプデスク責任者 | ||
| 6 | 記録に残す項目を確認する | ||||||
| 7 | 状況を聞く順番を決める(いつから・何をしたら・何が出るか) | ||||||
| 8 | 緊急度の判定の基準を確認する | ||||||
| 9 | 先輩の対応を10件横で見る | ||||||
| 10 | 第2週 | 端末の基本 | 社内で使っている端末の種類を確認する | 端末の確認手順メモ | ヘルプデスク責任者 | ||
| 11 | 起動しない・遅い場合の確認手順を覚える | ||||||
| 12 | 再起動と更新の適用を実際に行う | ||||||
| 13 | ユーザーが自分でできる操作を3つ覚える | ||||||
| 14 | 画面の写真を撮ってもらう依頼の仕方を覚える | ||||||
| 15 | 第3週 | 印刷とネットワーク | プリンタの設置場所と接続方法を確認する | よくある困りごと一覧 | ヘルプデスク責任者 | ||
| 16 | 印刷できないときの確認手順を覚える | ||||||
| 17 | 無線につながらないときの確認手順を覚える | ||||||
| 18 | 共有フォルダにアクセスできないときの確認手順を覚える | ||||||
| 19 | 実際に3件対応する | ||||||
| 20 | 第4週 | アカウントとパスワード | パスワードの再発行の手順を確認する | アカウント対応の手順メモ | ヘルプデスク責任者/社内SE | ||
| 21 | 本人確認の方法を確認する | ||||||
| 22 | ロックの解除の手順を確認する | ||||||
| 23 | やってはいけない対応(本人以外への通知など)を確認する | ||||||
| 24 | 実際に2件対応する | ||||||
| 25 | 第5週 | ソフトの不具合 | 社内で使っているソフトの一覧を確認する | 解決手順メモ | ヘルプデスク責任者 | ||
| 26 | よく報告される不具合を5件確認する | ||||||
| 27 | 再現の手順を書き取る | ||||||
| 28 | 既知の不具合と未知の不具合を分ける | ||||||
| 29 | 未知のものをベンダーへ渡す手順を確認する | ||||||
| 30 | 第6週 | 渡す判断 | 自分で対応する範囲を上司と決める | 渡す判断の基準 | ヘルプデスク責任者 | ||
| 31 | 渡す相手(社内SE・ベンダー・総務)を一覧にする | ||||||
| 32 | 渡すときに添える情報を決める | ||||||
| 33 | 渡した後の追跡の仕方を決める | ||||||
| 34 | 実際に2件渡してみる | ||||||
| 35 | 第7週 | 端末の準備 | 新しい端末の初期設定を1台行う | 端末準備チェック表 | 社内SE | ||
| 36 | 入れるソフトの一覧を確認する | ||||||
| 37 | アカウントの設定を行う | ||||||
| 38 | 利用者へ渡すときの説明を行う | ||||||
| 39 | 設定した内容を記録に残す | ||||||
| 40 | 第8週 | 貸出と在庫 | 貸出できる機器を数える | 貸出記録 | ヘルプデスク責任者 | ||
| 41 | 貸出と返却の記録の残し方を確認する | ||||||
| 42 | 返却されていないものを洗い出す | ||||||
| 43 | 在庫が足りない機器を上司へ報告する | ||||||
| 44 | 貸出の記録を整える | ||||||
| 45 | 第9週 | 手順書を書く | 同じ質問が多い困りごとを3つ選ぶ | 手順書(3本) | ヘルプデスク責任者 | ||
| 46 | それぞれの手順書を画面の写真つきで書く | ||||||
| 47 | 社内の人に読んでもらって直す | ||||||
| 48 | 置き場所を決める | ||||||
| 49 | 社内へ周知する | ||||||
| 50 | 第10週 | 対応の記録を整える | 3か月分の受付記録を見直す | 件数の集計 | ヘルプデスク責任者 | ||
| 51 | 分類の項目を決める | ||||||
| 52 | 分類ごとに件数を数える | ||||||
| 53 | 対応にかかった時間を集計する | ||||||
| 54 | 時間がかかっている分類を3つ挙げる | ||||||
| 55 | 第11週 | 件数を減らす | 最も多い困りごとの原因を調べる | 改善提案 | ヘルプデスク責任者/社内SE | ||
| 56 | 設定や仕組みで防げるかを確認する | ||||||
| 57 | 社内SEへ相談する | ||||||
| 58 | 案内で防げるものを1本書く | ||||||
| 59 | 実施した後の件数を追う約束をする | ||||||
| 60 | 第12週 | 振り返り・引き継ぎ | 答えられなかった困りごとを一覧にする | 引き継ぎメモ/報告資料 | ヘルプデスク責任者 | ||
| 61 | 次に覚えることを3つ決める | ||||||
| 62 | 手順書に足りない項目を追記する | ||||||
| 63 | 自分が休むときの引き継ぎ内容を書く | ||||||
| 64 | 3か月の対応を上司へ報告する | ||||||
| A | B | C | D | E | F | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | ITヘルプデスク育成シート スキルチェック | |||||
| 2 | 育成板|到達できたかを確認するシートです。判定・判定日・判定者は確認したときに記入します。 | |||||
| 3 | ||||||
| 4 | 項目 | 目標スキルレベル | チェック時期 | 判定 | 判定日 | 判定者 |
| 5 | 受付 | 状況を順番に聞き取り、記録に残せる | 1か月目 | |||
| 6 | 端末の基本 | 起動しない・遅いの確認手順を、一人で進められる | 1か月目 | |||
| 7 | 印刷とネットワーク | よくある接続の困りごとを、確認手順に沿って解決できる | 1か月目 | |||
| 8 | アカウント | 本人確認をしたうえで、パスワードの再発行とロック解除ができる | 2か月目 | |||
| 9 | 渡す判断 | 自分で対応する範囲を守り、必要な情報を添えて渡せる | 2か月目 | |||
| 10 | 端末の準備 | 初期設定と利用者への説明を、チェック表に沿って行える | 2か月目 | |||
| 11 | 手順書 | 同じ質問の多い困りごとを、手順書にして周知できる | 3か月目 | |||
| A | B | C | D | |
|---|---|---|---|---|
| 1 | ITヘルプデスク育成シート 評価項目 | |||
| 2 | 育成板|育成の途中のフィードバックと、期間終了時の評価の両方に使うシートです。 | |||
| 3 | ||||
| 4 | 観点 | 内容 | 評価 | コメント |
| 5 | 聞き取り | 状況・再現・緊急度を、順番に聞き取れているか | ||
| 6 | 解決の速さ | 自分の範囲の困りごとを、その日のうちに解決できているか | ||
| 7 | 抱え込まない姿勢 | 分からないものを、期限を決めて渡せているか | ||
| 8 | 本人確認 | アカウントに関わる対応で、本人確認を省略していないか | ||
| 9 | 記録 | 受付から解決までの内容を、後から辿れる形で残せているか | ||
| 10 | 減らす意識 | 同じ質問を減らす手(手順書・案内・設定)を打てているか | ||
| 11 | ||||
| 12 | 利用上の注意 | |||
| 13 | この様式に記入されている内容は、一般的なITヘルプデスクの育成をもとに作成した例です。法令で定められた様式ではありません。 実際の業務内容・商品・体制によって、教える順番と期間は変わります。到達の速さには個人差があります。 自社の評価制度・就業規則・教育に関する社内規程がある場合は、そちらを優先してください。 作成・更新:育成板(SYOJIN / 商陣 https://syojin.com info@syojin.com) | |||
ファイル形式
| 形式 | Excel(.xlsx) 2ファイル(完成版・編集用) / PDF(印刷用) |
|---|---|
| 対応 | Microsoft Excel 2016以降 / Googleスプレッドシート / LibreOffice Calc |
| 用紙 | A4縦。シートごとに印刷でき、全部で6枚になります |
| シート | 育成方針 / 3か月計画 / 週次育成 / スキルチェック / 評価項目 |
| マクロ | 使用していません |
| ファイルサイズ | 完成版 約 18KB / 編集用 約 16KB / PDF 約 302KB |
| 更新日 | 2026-09-03 |
入力方法
- まず完成版の3か月育成例を確認します。第1週から第3週で受け方と基本の困りごとを覚え、第4週から範囲を広げ、第9週から件数を減らす組み方です。
- 第6週の「自分で対応する範囲」は、上司が先に線を引いてください。線が無いと、本人が抱え込むか、逆に何でも渡すかのどちらかになります。
- 第4週のアカウント対応は、本人確認の方法を上司が決めてから始めます。ここは間に合わせで進めてはいけない箇所です。
- 自社で使っているソフトと機器の名前に書き換えます。完成例は一般的な呼び方にしています。
- スキルチェックの確認時期は、実際に対応した件数がたまってから設定します。
- 毎月、受付記録を本人と一緒に見ます。件数ではなく、答えられなかったものが何だったかを確認します。
カスタマイズ方法
- 社内SEを兼務する会社は、社内SE育成シートの第1週から第4週を差し込み、期間を5か月に伸ばします。
- クラウドのサービスが中心の会社は、第3週の印刷とネットワークを短縮し、第4週のアカウント対応を2週に広げます。
- 拠点が離れている会社は、第2週に遠隔での確認の方法(画面の共有・写真の依頼)を足します。
- 端末の準備を外部に委託している会社は、第7週と第8週を「委託先への依頼と、受け取り時の確認」に変更します。
- 問い合わせの記録を残していない会社は、第1週を2週に広げ、記録を残す仕組みを作ることから始めます。第10週の集計はそれが無いとできません。
利用上の注意
- アカウントとパスワードに関わる対応は、本人確認の方法を決めてから始めてください。第4週で「やってはいけない対応」を確認する手順を入れているのは、善意で本人以外に伝えてしまう事故を防ぐためです。
- 完成例は社内向けの一次対応を想定しています。社外の顧客からの問い合わせを受ける場合は、カスタマーサポート育成シートを参照してください。
- 掲載している内容は、一般的なOJT・研修・スキル管理・評価の業務をもとに作成した参考例です。法令で定められた様式ではありません。
- 実際の業務内容に応じて調整してください。自社の評価制度・就業規則・社内規程がある場合は、そちらを優先してください。
- 内容は更新することがあります。このページの更新日(2026-09-03)をご確認ください。
- 本様式の利用によって生じたいかなる損害についても、当サイトは責任を負いません。
よくある質問
未経験でも担当できますか?
完成例は未経験を前提に組んでいます。第1週から第3週は、よくある困りごとの確認手順を覚える作業です。プログラムを書く必要はありません。ただし第5週のソフトの不具合と第6週の渡す判断には、上司が範囲を決めておく必要があります。
社内SEとの違いは何ですか?
ヘルプデスクは社員の困りごとに答える一次対応、社内SEは機器とシステムそのものを管理する側です。完成例では第6週で渡す相手として社内SEを置いています。1人で両方を持つ会社では、社内SE育成シートの第1週から第4週を差し込んでください。
問い合わせの記録を残す習慣がありません。
第1週を2週に広げ、記録を残す仕組みを作ることから始めてください。記録が無いと第10週の集計ができず、何が多いのかが分からないままになります。表計算のファイル1枚でも構いません。
3か月目の「件数を減らす」は現実的ですか?
完成例の第11週の到達点は「最も多い困りごとの原因を調べ、防ぐ手を1つ提案する」です。実際に件数が減るまでには時間がかかります。提案が通って実施され、その後の件数を追う約束をするところまでを3か月の範囲にしています。