主任保育士候補の育成シート(Excel・無料)
担任から主任へ回る保育士を、3か月で園全体を見られる状態にするための育成計画例です。職員の力量の把握、シフトの組み方、保護者からの申し出への対応、行事と会議の回し方、実習生と新しい職員の受け入れまでを週ごとに記入した完成例と、編集用テンプレートを収録しています。
Excel(エクセル)形式 / PDF対応 / 更新日 2026-09-05
上のボタンから、メールアドレスと6つの質問にご回答ください。ダウンロードリンクをすぐにお送りします。
ご回答は、次に作るテンプレートを決める材料にしています。
この育成シートは誰向けですか
- 主任が抜けたあとの1人を決めたい園長
- 主任になることになった保育士
- 主任が担任と兼務で回らなくなっている園の責任者
- 複数の園を持つ法人の人事担当者
どのような場面で使いますか
担任として数年を過ごした保育士を、主任へ上げるときに使います。完成例では、クラスを持ちながら園を見る時間をどう作るかを週ごとの目標に置いています。主任は担任と兼ねることが多く、時間を先に確保しないと、園全体を見る仕事が全部あとに回るためです。
含まれる項目
このExcelには、次の内容が記入済みで入っています。自社に不要な項目は削除して構いません。
- 育成方針・到達目標(6テーマ:役割/職員を見る/シフト/保護者/行事と会議/受け入れる)
- 3か月のフェーズ構成(園を見る期/組む期/回す期)
- 週次育成計画 全12週(第1週 主任の1日をたどる 〜 第12週 引き継ぎと振り返り)
- 各週のOJT内容 合計60項目(実際にやることを動詞まで記入済み)
- 各週の成果物 12種類(主任の1日の記録/クラスの見取り図/園の状態の一覧/相談の受け渡しの記録 ほか)
- 各週の評価・フィードバック担当
- スキルチェック 7項目(到達基準とチェック時期つき)
- 評価項目 6観点(何をもってできていると判断するかを記入済み)
- 完成版(記入済み)と編集用テンプレートの2ファイル
Excel画面のプレビュー
完成版のExcelを、シートごとにそのまま表示しています。5枚すべて見られます。伏せている箇所はありません。
| A | B | C | D | |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 主任保育士候補の育成シート 育成方針・到達目標 | |||
| 2 | 育成板|3か月で最終的にどの状態まで育てるかを整理するシートです。 | |||
| 3 | ||||
| 4 | No | 育成テーマ | 目的 | 育成の方向性 |
| 5 | ① | 役割 | クラスを持つ人から、園を見る人へ移る | クラスを離れる時間/判断の範囲/園長への報告/記録 |
| 6 | ② | 職員を見る | 園全体の力量と状態が分かる | 担任と補助の力量/夜の残り方/休みの偏り/相談の受け方 |
| 7 | ③ | シフト | 人が足りない日を先に見つける | 配置の基準/休みの希望/行事の日/急な休みへの備え |
| 8 | ④ | 保護者 | 申し出を園として受けられる | 受ける/持ち帰る/園として返す/記録に残す |
| 9 | ⑤ | 行事と会議 | 決めることが決まる形で回す | 進行/決めることの絞り込み/担当と期限/記録 |
| 10 | ⑥ | 受け入れる | 実習生と新しい職員を園として迎える | 受け入れの手順/指導する担当/評価/振り返り |
| A | B | C | D | E | |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 主任保育士候補の育成シート 3か月計画 | ||||
| 2 | 育成板|育成期間を月ごとのフェーズに分け、その月に出す成果物まで決めるシートです。 | ||||
| 3 | |||||
| 4 | 月 | フェーズ | メインテーマ | サブテーマ | 成果物 |
| 5 | 1か月目 | 園を見る期 | 職員の力量とクラスの状態の把握 | 力量の一覧/クラスごとの状態/相談の受け方 | 園の状態の一覧/クラスの見取り図 |
| 6 | 2か月目 | 組む期 | シフトと保護者からの申し出への対応 | 配置/休みの希望/申し出の受け方/返し方 | シフトの案/申し出への対応の記録 |
| 7 | 3か月目 | 回す期 | 行事と会議、実習生と職員の受け入れ | 進行/担当と期限/受け入れの手順/振り返り | 会議の記録/受け入れの記録/振り返りシート |
| A | B | C | D | E | F | G | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 主任保育士候補の育成シート 週次育成計画 | ||||||
| 2 | 育成板|その週に何を経験させ、何を提出させるかを1週ずつ決めるシートです。実施日と確認欄は運用中に記入します。 | ||||||
| 3 | |||||||
| 4 | 週 | テーマ | OJT内容 | 成果物 | 評価・FB担当 | 実施日 | 確認 |
| 5 | 第1週 | 主任の1日をたどる | いまの主任の1日に付いて動きを書き取る | 主任の1日の記録 | 現在の主任保育士 | ||
| 6 | クラスに入っていた時間と園を見ていた時間を分けて数える | ||||||
| 7 | 職員から相談を受けた回数を数える | ||||||
| 8 | 保護者と話した回数と場面を書き出す | ||||||
| 9 | 自分ならどこに時間を使うかを書く | ||||||
| 10 | 第2週 | クラスの状態をつかむ | 全クラスの保育に半日ずつ入る | クラスの見取り図 | 現在の主任保育士 | ||
| 11 | 年齢ごとに手が足りない時間帯を見つける | ||||||
| 12 | 担任が困っている場面を聞き取る | ||||||
| 13 | 共通して出てくる困りごとを数える | ||||||
| 14 | 気づいた点を短くまとめる | ||||||
| 15 | 第3週 | 職員の力量をつかむ | 担任と補助の職員の力量を一覧に書き写す | 園の状態の一覧 | 現在の主任保育士/園長 | ||
| 16 | 一人しか入れないクラスがあるかを拾う | ||||||
| 17 | 休みの取り方に偏りがないかを数える | ||||||
| 18 | 本人に聞いて認識のずれを確かめる | ||||||
| 19 | ずれた箇所を書き直す | ||||||
| 20 | 第4週 | 相談を受ける | 職員からの相談に同席する | 相談の受け渡しの記録 | 現在の主任保育士 | ||
| 21 | その場で答えることと持ち帰ることを分ける | ||||||
| 22 | 持ち帰った相談を園長へつなぐ | ||||||
| 23 | つないだ結果を相談した本人へ返す | ||||||
| 24 | 返すまでにかかった日数を数える | ||||||
| 25 | 第5週 | シフトを組む | 翌月のシフトを園全体で組む | シフトの案 | 園長/現在の主任保育士 | ||
| 26 | 配置の基準を満たしているかを数で確かめる | ||||||
| 27 | 行事の日に人が足りるかを先に見る | ||||||
| 28 | 組んだシフトを園長に見てもらう | ||||||
| 29 | 足りない日と埋め方を書き出す | ||||||
| 30 | 第6週 | 急な休みに備える | 過去3か月の急な休みの日を数える | 急な休みへの備えの表 | 園長 | ||
| 31 | 休みが出やすい時期と曜日を拾う | ||||||
| 32 | 代わりに入れる職員を場面ごとに挙げる | ||||||
| 33 | 入れる人がいない場面を書き出す | ||||||
| 34 | 園長へ人の手当ての相談を持ち込む | ||||||
| 35 | 第7週 | 保護者からの申し出を受ける | 保護者からの申し出の場に同席する | 申し出への対応の記録 | 園長/現在の主任保育士 | ||
| 36 | その場で答えず持ち帰る言い方を覚える | ||||||
| 37 | 園として返す内容を園長と決める | ||||||
| 38 | 決めた内容を自分で保護者へ返す | ||||||
| 39 | 返した内容を記録に残す | ||||||
| 40 | 第8週 | 記録と書類の期限を追う | 園で作る書類と期限を一覧にする | 書類の期限の一覧 | 園長 | ||
| 41 | 遅れている書類と担当を拾う | ||||||
| 42 | 遅れの理由を担当に聞き取る | ||||||
| 43 | 書く時間が取れているかを確かめる | ||||||
| 44 | 期限の並べ方を園長と見直す | ||||||
| 45 | 第9週 | 行事を回す | 次の行事の担当と分担を決める | 行事の進行の記録 | 園長/現在の主任保育士 | ||
| 46 | 期日から逆算して準備の順番を組む | ||||||
| 47 | 前回に間に合わなかった箇所を先に手当てする | ||||||
| 48 | 準備の進み方を週に1回確かめる | ||||||
| 49 | 当日の動きを紙にして配る | ||||||
| 50 | 第10週 | 会議を回す | 職員の会議を自分で進行する | 会議の記録 | 園長 | ||
| 51 | 決めることを事前に3つに絞る | ||||||
| 52 | 決まったことと担当を会議の場で書く | ||||||
| 53 | 発言が特定の人に偏っていないかを見る | ||||||
| 54 | 決まったことを欠席した職員へ届ける | ||||||
| 55 | 第11週 | 実習生と新しい職員を受け入れる | 受け入れの手順を一覧にする | 受け入れの記録 | 園長/現在の主任保育士 | ||
| 56 | 指導する担当を決めて本人へ伝える | ||||||
| 57 | 初日に園内を一緒に歩く | ||||||
| 58 | 3日目に困ったことを聞き取る | ||||||
| 59 | 受け入れの終わりに振り返りを行う | ||||||
| 60 | 第12週 | 引き継ぎと振り返り | 3か月ぶんの相談の記録を読み返す | 振り返りシート | 園長 | ||
| 61 | 返すまでにかかった日数が減ったかを見る | ||||||
| 62 | クラスに入っていた時間の割合を出す | ||||||
| 63 | 職員のうち力量が上がった人を挙げる | ||||||
| 64 | まだ任せられていない判断を書き出す | ||||||
| A | B | C | D | E | F | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 主任保育士候補の育成シート スキルチェック | |||||
| 2 | 育成板|到達できたかを確認するシートです。判定・判定日・判定者は確認したときに記入します。 | |||||
| 3 | ||||||
| 4 | 項目 | 目標スキルレベル | チェック時期 | 判定 | 判定日 | 判定者 |
| 5 | クラスを見る | 全クラスに入り、手が足りない時間帯を年齢ごとに挙げられる | 1か月目 | |||
| 6 | 職員の力量 | 担任と補助の力量を把握し、一人しか入れないクラスを挙げられる | 1か月目 | |||
| 7 | 相談を受ける | その場で答えることと持ち帰ることを分け、結果を本人へ返せる | 2か月目 | |||
| 8 | シフトを組む | 配置の基準を数で確かめ、行事の日に人が足りるかを先に見られる | 2か月目 | |||
| 9 | 保護者への対応 | 申し出をその場で答えず持ち帰り、園として決めた内容を返せる | 3か月目 | |||
| 10 | 行事と会議 | 決めることを絞り、担当と期限をその場で決められる | 3か月目 | |||
| 11 | 受け入れる | 実習生と新しい職員の受け入れを、手順に沿って進められる | 3か月目 | |||
| A | B | C | D | |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 主任保育士候補の育成シート 評価項目 | |||
| 2 | 育成板|育成の途中のフィードバックと、期間終了時の評価の両方に使うシートです。 | |||
| 3 | ||||
| 4 | 観点 | 内容 | 評価 | コメント |
| 5 | クラスから離れられているか | 担任の仕事に入りきりにならず、園を見る時間を残せているか | ||
| 6 | 返せているか | 受けた相談を、結果まで相談した本人へ返せているか | ||
| 7 | 数で見ているか | 「足りていない気がする」ではなく、配置の数で言えているか | ||
| 8 | 持ち帰れているか | 保護者からの申し出に、その場で園の方針を答えていないか | ||
| 9 | 決まる形にしているか | 会議で決めることを絞り、担当と期限をその場で書けているか | ||
| 10 | 一人に頼っていないか | 一人しか入れないクラスについて、次に入れる職員を決めているか | ||
| 11 | ||||
| 12 | 利用上の注意 | |||
| 13 | この様式に記入されている内容は、一般的な主任保育士候補のの育成をもとに作成した例です。法令で定められた様式ではありません。 実際の業務内容・商品・体制によって、教える順番と期間は変わります。到達の速さには個人差があります。 自社の評価制度・就業規則・教育に関する社内規程がある場合は、そちらを優先してください。 作成・更新:育成板(SYOJIN / 商陣 https://syojin.com info@syojin.com) | |||
ファイル形式
| 形式 | Excel(.xlsx) 2ファイル(完成版・編集用) / PDF(印刷用) |
|---|---|
| 対応 | Microsoft Excel 2016以降 / Googleスプレッドシート / LibreOffice Calc |
| 用紙 | A4。シートごとに印刷でき、全部で6枚になります |
| シート | 育成方針 / 3か月計画 / 週次育成 / スキルチェック / 評価項目 |
| マクロ | 使用していません |
| ファイルサイズ | 完成版 約 18KB / 編集用 約 17KB / PDF 約 296KB |
| 更新日 | 2026-09-05 |
入力方法
- まず完成版の3か月育成例を確認します。第1週で主任の1日をたどり、第2週からクラス、第5週からシフト、第7週から保護者への対応、第9週から行事に入る組み方です。
- 第1週で、いまの主任がクラスに入っていた時間と園を見ていた時間を分けて数えさせてください。ここが後の週の目安になります。
- 第2週の「全クラスに半日ずつ入る」は、担任として入るのではなく、見る側として入らせてください。手が足りないと入ってしまいます。
- 第4週の相談は、返すまでにかかった日数を数えさせてください。受けたまま返っていない相談が、いちばん職員の不信につながります。
- 第7週の保護者からの申し出は、必ず同席から始めてください。いきなり一人にすると、その場で答えてしまいます。
- 成果物には園児の氏名・発達の状況・家庭の事情を書かせないでください。書くと、この計画の記録を職員の育成に使えなくなります。
カスタマイズ方法
- 主任が担任と兼務する園は、第5週と第8週を2週ずつに広げてください。時間を作るところから始まります。
- 小規模の事業所は、第9週の行事を園全体の行事に合わせて書き換えてください。担当する範囲が違います。
- 複数の園を持つ法人は、第3週に法人内の異動の可能性を足してください。園をまたぐ人の動きが入ります。
- 実習生の受け入れが多い園は、第11週を2週に広げ、学校とのやり取りの手順を足してください。
- 延長保育や一時預かりがある園は、第6週に遅い時間帯の人の手当てを足してください。急な休みの影響が大きくなります。
利用上の注意
- この完成例は社内の育成の流れを書いたものです。保育士の配置の基準、実習生の受け入れ、記録の保存、虐待を疑ったときの通告には、法令と自治体の定めがあります。第3週・第5週・第11週は、園長と確認したうえで自園の運用に書き換えてください。
- この計画で作る成果物に、園児の氏名・発達の状況・家庭の事情を書かせないでください。要配慮個人情報が入ると、育成の記録として扱えなくなります。
- 掲載している内容は、一般的なOJT・研修・スキル管理・評価の業務をもとに作成した参考例です。法令で定められた様式ではありません。
- 実際の業務内容に応じて調整してください。自社の評価制度・就業規則・社内規程がある場合は、そちらを優先してください。
- 内容は更新することがあります。このページの更新日(2026-09-05)をご確認ください。
- 本様式の利用によって生じたいかなる損害についても、当サイトは責任を負いません。
よくある質問
主任が担任と兼務していて、園を見る時間が取れません。
いちばん多い形です。第1週で、いまの主任がクラスに入っていた時間と園を見ていた時間を分けて数えさせているのはそのためです。数えると、園を見る時間が1日30分も無いことが分かります。第5週のシフトと第8週の書類の時間を、先にシフトへ書き込んでください。
3か月で主任を任せられますか?
園の規模によります。3か月目の到達点は「保護者からの申し出を持ち帰って園として返せる」までです。第12週で「まだ任せられていない判断」を書き出させているのは、職員の異動や保護者との大きな話など、3か月では当たらない判断が残るためです。
相談を受けたあと、返すのを忘れてしまいます。
第4週で「返すまでにかかった日数を数える」を入れているのはそのためです。受けたまま返っていない相談が、いちばん職員の不信につながります。件数ではなく日数を数えてください。日数が延びている相談から先に返します。
保護者からの申し出に、つい答えてしまいます。
持ち帰る言い方を先に決めてください。断るのではなく、「園として決めてから、いつまでに私からお返しします」と言う形です。第7週で同席から始めるのは、この言い方を実際に聞かせるためです。言い方が決まっていないと、その場で答えるしかなくなります。