資格と期限

資格管理の方法|更新が要る資格の見分け方と、期限表の作り方

公開 2026-08-30更新 2026-10-03 執筆 育成板 編集部
育成板 編集部法令の原文と省庁の資料で確認:2026年10月3日

資格の一覧は作ってあるのに、いざ現場で「あの人の資格、期限は大丈夫だったか」と聞かれると即答できない。行数が増えるほど、この状態になりがちです。

一般には、資格管理とは、社員が持っている資格を会社として把握し、必要なときに使える状態にしておくことを指します。ここでつまずく理由はほぼ1つで、更新が要る資格と要らない資格を、同じ表で管理していることです。この記事では、資格管理の方法を、仕分け、期限の追い方、通知、切らしたときの手順の順に整理します。

資格更新期限管理表(Excel・無料)更新が必要な資格だけを対象に、期限と申込状況を管理します。登録不要でダウンロードできます。
テンプレートを見る
この記事の内容(10項目)
  1. 資格管理は、更新の要否で表を分ける
  2. まず、更新の要否で全件を仕分ける
  3. 迷ったら、交付元に確認する
  4. 更新が要る資格には、いくつかの型がある
  5. 会社が更新するものと、本人が更新するものを分ける
  6. 技能講習の修了証は、本人のもの
  7. 特別教育の記録は、会社が3年間保存する
  8. 期限の通知は、3か月前と1か月前の2回
  9. 通知の担当を1人決める
  10. 本人だけでなく、上長にも同時に伝える
  11. 受講後に、期限を書き換えるまでが1件
  12. 資格を切らしてしまったときの手順
  13. 代われる人がすぐ出せる状態にしておく
  14. 切れていた期間の作業を確認する
  15. 再発を、人ではなく仕組みで止める
  16. 資格管理と、育成・配置をつなぐ
  17. 取らせる資格は、業務から逆算する
  18. 取得の費用は、支援の仕組みに乗せる
  19. 資格と習熟度は、別のものとして持つ
  20. 資格管理をエクセルで回すときの形
  21. 期限で並べ替えるだけで、当面の予定が出る
  22. 個人情報の扱いを決めておく
  23. 退職と入社のときに、必ず1回触る
  24. 棚卸しは年1回でよい
  25. 資格管理にかかわる最近の動き(2026年10月時点)
  26. 資格管理に出てくる用語
  27. 資格管理と一緒に押さえておきたいこと
  28. 更新の要否は、資格ごとに条文で見分ける
  29. 期限の表に「根拠」の列を1つ足す
  30. マイナ免許証は、券面で期限を確かめられない
  31. 危険物取扱者は、講習の期限が人によってずれる
  32. よくある質問

資格管理は、更新の要否で表を分ける

会社が把握したい資格には、一度取れば失効しないものと、期限が来て更新が要るものが混ざっています。この2つを同じ表で持つと、期限のある行が埋もれます。

1枚にまとめた場合

全社員の全資格が数百行。
期限の列はほとんど空欄。

どれを見張ればよいか
分からなくなる。

2枚に分けた場合

棚卸しの一覧(全件)
期限管理の表(更新が要るものだけ)

見張る行が数十行に減る。
毎月見ても負担にならない。
保有資格一覧表資格更新期限管理表
載せるもの全員の全資格更新が必要な資格だけ
目的棚卸し。足りない資格を見つける切らさない
見る頻度年1回毎月
行数の目安数百行数十行

左の保有資格一覧表は、誰が何を持っているかを全部集める棚卸しの表です。集め方と並べ方は有資格者一覧表の作り方で扱っています。この記事は、そこから期限のあるものだけを抜き出して、切らさないように追う側の話です。

まず、更新の要否で全件を仕分ける

最初にやることは、いま持っている資格を「期限があるか、ないか」で2つに分けることです。分けたあとで、期限があるものだけを別の表に移します。この作業が資格管理の入口になります。

迷ったら、交付元に確認する

更新が要るかどうかは、資格の名前だけでは判断できないことがあります。同じ名前でも制度が変わっている場合もあります。分からないものは交付元や講習機関に確認して、確認した日を表に書いておくと、次に迷いません。

更新が要る資格には、いくつかの型がある

期限の来かたは資格によって違います。型を知っておくと、通知の設計が楽になります。

型特徴気をつけること
年数で切れる取得や更新から決まった年数で失効更新の受付期間が限られていることがある
定期の講習が要る失効はしないが、期間ごとの受講が求められる(危険物取扱者の保安講習など)社内規程や顧客要求で決めている場合もある
健康診断とセット特定の業務で、診断の結果が前提になる診断の日程と合わせて管理する
本人の免許運転免許のように本人が更新する会社は失効していないことの確認だけ行う

会社が更新するものと、本人が更新するものを分ける

会社が申し込むもの、本人が自分で手続きするものが混ざります。表に「手続きする人」の列を持つと、誰も動かないまま期限が来る事態を避けられます。

技能講習の修了証は、本人のもの

技能講習の修了証は、労働安全衛生規則第81条により登録教習機関が本人に交付するものです。滅失や損傷したときの再交付、氏名が変わったときの書替えも、第82条により本人が交付元の登録教習機関へ申し込みます。交付元が講習の業務をやめている場合は、厚生労働大臣が指定する機関に、修了したことを証する書面の交付を申し込むとされています(同条第3項)。会社が代わりに再発行することはできません。ここを知らないと、退職時に返してもらおうとして揉めます。

特別教育の記録は、会社が3年間保存する

特別教育については、労働安全衛生規則第38条で受講者や科目等の記録を作成し、3年間保存することが定められています。修了証が本人のものであることとは別に、実施した記録は会社に残ります。ほかの教育については保存年数を定めた条文が無いので、一律に3年と決めないようにします。

期限の通知は、3か月前と1か月前の2回

期限当日に気づいても間に合いません。更新の講習は日程が限られているため、余裕を持って動きます。

通知のタイミング
3か月前本人と上長へ通知。日程を探す
→
1か月前申込が済んでいるか確認
→
受講後新しい期限に書き換える
3か月前が早すぎると感じても、人気の講習は数か月先まで埋まっている

通知の担当を1人決める

「気づいた人が言う」形にすると、誰も言いません。毎月1回、期限の表を開く担当を決めるだけで、抜けはかなり減ります。作業は10分です。

本人だけでなく、上長にも同時に伝える

本人だけに通知すると、業務の都合で受講日を確保できないことがあります。上長にも同時に伝えて、シフトを空ける判断をしてもらうと、申込まで進みます。

受講後に、期限を書き換えるまでが1件

受講したのに表の期限が古いままだと、翌月にまた通知が飛びます。新しい期限に書き換えて、修了証の現物を確認するまでを1件と決めておきます。コピーを受け取っただけで更新済みにすると、実は不合格だった、という取り違えが起こります。

免許証・修了証 現物確認記録表(Excel・無料)証明書の現物を実際に見て、期限が切れていないか確認します。登録不要でダウンロードできます。
テンプレートを見る

資格を切らしてしまったときの手順

どれだけ気をつけても、切らすことはあります。大事なのは、切れていることに気づいた瞬間に作業を止められるかどうかです。

手順やること気をつけること
1その資格が要る作業から、本人を外すまずここ。手続きより先
2代われる人を探すスキルマップと有資格者一覧で探す
3更新の日程を押さえる最短の日程を確認する
4いつから切れていたかを調べるその期間の作業実績を確認する
5なぜ気づけなかったかを直す通知の仕組みのどこが抜けたか

代われる人がすぐ出せる状態にしておく

1人しか資格を持っていない作業は、その人が切らした瞬間に止まります。有資格者の一覧を横に読んで、1人しかいない資格を数えておくと、危ない場所が先に分かります。

切れていた期間の作業を確認する

気づかずに作業していた期間があれば、顧客への報告が必要になることもあります。いつから切れていたかを先に押さえると、その後の判断が早くなります。

再発を、人ではなく仕組みで止める

「次から気をつける」で終わらせると、また起きます。通知の担当、通知の時期、確認の頻度のどこが抜けたのかを1つ特定して直します。1件の失効から、仕組みを1つ直せば十分です。

資格管理と、育成・配置をつなぐ

資格管理を期限の見張りだけで終わらせると、もったいない使い方になります。持っている資格の一覧は、そのまま育成と配置の材料になります。

読み方分かること次の一手
資格ごとに人数を数える1人しかいない資格次に取らせる資格を決める
人ごとに並べるその人が就ける作業の範囲配置の選択肢が増える
年齢や勤続と重ねる数年後に抜ける資格後任の取得を計画に入れる
受注予定と重ねる足りなくなる資格取得支援の対象にする

取らせる資格は、業務から逆算する

「あると良さそうな資格」を増やすと、費用だけがかかります。いま人が足りない作業と、これから受ける仕事から逆算して選ぶと、費用の説明もしやすくなります。

取得の費用は、支援の仕組みに乗せる

会社が必要とする資格を本人の自費で取らせると、取得は進みません。どの資格を会社が負担するかを先に決めておくと、申請のたびに判断しなくて済みます。

資格と習熟度は、別のものとして持つ

資格があることと、その作業ができることは違います。資格の有無は資格管理の表、作業の習熟度はスキルマップと分けます。両方そろって初めて作業を任せられます。判断のしかたは単独作業の許可にまとめています。

資格取得支援 申請管理表(Excel・無料)受験料や講習費の補助について、申請から支給までを管理します。登録不要でダウンロードできます。
テンプレートを見る

資格管理をエクセルで回すときの形

数十人規模なら、表計算ソフトで十分に回ります。システムを検討するのは、拠点をまたぐか、資格の件数が数百を超えてからで足ります。

持たせる列なぜ要るか
氏名、所属誰の資格か
資格名、番号照会と再交付のときに使う
取得日、有効期限期限の並べ替えに使う
手続きする人(会社/本人)誰も動かない状態を防ぐ
現物を確認した日コピーだけで済ませない
次の更新の予定申込済みかどうかが分かる

期限で並べ替えるだけで、当面の予定が出る

凝った仕掛けは要りません。有効期限の列で昇順に並べ替えるだけで、直近で切れるものが上に来ます。上から3か月ぶんを見れば、その月にやることが決まります。

個人情報の扱いを決めておく

資格の情報は個人情報です。誰が見られるファイルに置くか、コピーをどこに保管するかを先に決めます。現場で共有する一覧には、番号などを載せない選択もあります。

退職と入社のときに、必ず1回触る

人が入れ替わるときに表を直さないと、実際にはいない人の資格が残り、新しく入った人の資格が載りません。入社と退職の手続きの中に、資格の表を直す1行を入れておくと、ずれが溜まりません。

棚卸しは年1回でよい

全件の棚卸しを毎月やる必要はありません。年1回、全員に確認して一覧を最新にするだけで足ります。毎月見るのは、期限のある数十行のほうです。

社内でやった研修を証明する書面は研修受講証明書にまとめています。

資格管理にかかわる最近の動き(2026年10月時点)

資格管理そのものを定めた法令はありませんが、期限の表に載せる資格や教育のまわりでは、2024年以降も決まりや確かめ方が動いています。一次情報で確かめられたものを日付順に並べます。

時期出来事資格管理への影響
2024年2月1日テールゲートリフターを使って荷を積み卸す作業に、特別教育が義務づけられた(労働安全衛生規則第36条)特別教育に有効期限は無いが、実施の記録は3年間の保存が要る(同規則第38条)。期限の表ではなく、記録の保存先を決めておく
2025年2月12日千葉労働局が、登録教習機関ではない法人が技能講習修了証に似た書類を発行していたとして、回収を呼びかけた期限の表に載せる前に、修了証の発行元を確かめる
2025年3月24日マイナンバーカードと運転免許証を一体にした「マイナ免許証」の運用が始まった。カードの券面には免許の事項が書かれず、ICチップに記録されるマイナ免許証だけを持つ人は、券面を見ても有効期限が分からない。確かめ方を決めておく
2026年4月1日改正労働安全衛生法(令和7年法律第33号)の主な規定が施行され、注文者などの措置の対象が、一人親方などを含む作業従事者に広がった協力会社や一人親方の資格も、期限まで含めて確かめる場面が増える
2026年5月25日「危険又は有害な業務に現に就いている者に対する安全衛生教育に関する指針」が改正された(安全衛生教育指針公示第7号。2027年4月1日から適用)。労働者と同じ場所で危険有害業務に就く役員なども対象に加わり、外部に委託した教育は修了証の写しを入手して保存することが書き加えられたフォークリフトなど「更新なし」の資格でも、定期の教育を受けた記録を人ごとに残す意味が増す
2026年8月18日神奈川労働局が、実在する登録教習機関の名前を無断で使った偽造の技能講習修了証を確認したと公表した現物を確かめた日と一緒に、発行機関名も控えておく

資格管理で効いてくるポイントは、法令で決まった期限と、指針や社内規程で決めた期限を、同じ表の中で見分けられるようにしておくことです。次の節で、それぞれの根拠を並べます。

出典:労働安全衛生規則(e-Gov法令検索)、トラックでの荷役作業時における安全対策が強化されます(厚生労働省)、無効な技能講習修了証の回収の呼び掛け(千葉労働局)、マイナ免許証について(島根県警察)、労働安全衛生法及び作業環境測定法の一部を改正する法律の概要(厚生労働省)、危険又は有害な業務に現に就いている者に対する安全衛生教育に関する指針(厚生労働省)、「技能講習修了証」の偽造にご注意ください(神奈川労働局)

確認日は2026年10月3日です。労働安全衛生法にかかわる資格や教育は所轄の労働基準監督署か都道府県労働局、運転免許は都道府県警察の運転免許センター、危険物取扱者は都道府県の消防保安の担当課や消防本部にご確認ください。

資格管理に出てくる用語

資格管理では「更新」「講習」「教育」という言葉が、資格によって違う意味で使われます。出どころと一緒に並べます。

用語意味出典
有効期間(運転免許)免許証やマイナ免許証の免許情報が使える期間。年齢と区分で決まり、70歳未満の優良運転者・一般運転者は更新後5回目の誕生日から1か月、違反運転者等(免許を受けている期間が5年未満の人を含む)は3回目の誕生日から1か月を経過する日までとされている道路交通法 第95条の6
更新期間運転免許の更新を申請できる期間。有効期間が満了する日の直前の誕生日の1か月前から、有効期間が満了する日まで道路交通法 第101条第1項
技能講習修了証技能講習を行った登録教習機関が、修了した人に交付する書面。労働安全衛生規則に有効期限の定めは置かれていない労働安全衛生規則 第81条・第82条
保安講習危険物の取扱作業に従事する危険物取扱者が受けなければならない講習。従事することとなった日から1年以内、その後は受講した日以後の最初の4月1日から3年以内ごとに受ける消防法 第13条の23、危険物の規制に関する規則 第58条の14
安全衛生推進者常時10人以上50人未満の労働者を使う事業場で選ぶ人(業種によっては衛生推進者)。登録を受けた者が行う講習の修了者などから、選ぶべき事由が生じた日から14日以内に選任する労働安全衛生法 第12条の2、労働安全衛生規則 第12条の2・第12条の3
能力向上教育安全管理者や安全衛生推進者など、労働災害の防止の業務に就く人の能力を高めるための教育。事業者の努力義務。指針では初任時・定期・随時に分け、安全衛生推進者は初任時のカリキュラムが示されている労働安全衛生法 第19条の2、労働災害の防止のための業務に従事する者に対する能力向上教育に関する指針
危険有害業務従事者教育就業制限業務や特別教育が要る業務に、いま就いている人に行う教育。事業者の努力義務。一定期間ごとの「定期教育」と、機械設備が新しくなったときなどの「随時教育」がある労働安全衛生法 第60条の2、危険又は有害な業務に現に就いている者に対する安全衛生教育に関する指針

資格管理で取り違えやすいのは、「更新」と「定期の教育」です。運転免許は更新しないと失効しますが、フォークリフトの技能講習のように修了証に期限が無いものは、定期の教育を受けなくても修了証そのものは失効しません。

資格管理と一緒に押さえておきたいこと

資格管理の記事の多くは、管理する項目やシステムの選び方を扱っています。ここでは、期限の表に何を載せるかを決めるときに迷いやすい点を4つ置きます。

更新の要否は、資格ごとに条文で見分ける

現場でよく出てくる資格を、更新の要否と、期限の表に載せる日付で並べると次のようになります。

資格・教育更新の要否期限の表に載せる日付根拠
フォークリフト運転技能講習(最大荷重1トン以上)修了証に有効期限は無く、更新の手続きも無い載せるなら、定期教育の目安(おおむね5年ごと。努力義務)労働安全衛生規則 第81条、労働安全衛生法 第60条の2、安全衛生教育等推進要綱
安全衛生推進者選任に期限は無い載せるなら、能力向上教育の時期(初任時と、要綱ではおおむね5年ごとの定期。努力義務)労働安全衛生法 第12条の2・第19条の2、能力向上教育指針、安全衛生教育等推進要綱
運転免許有効期間がある。更新しないと失効する有効期間の末日と、更新期間の始まり(直前の誕生日の1か月前)道路交通法 第95条の6・第101条
危険物取扱者免状に有効期限は無い。ただし取扱作業に従事する人は保安講習を受け続ける次の保安講習の期限(受講日以後の最初の4月1日から3年以内)。免状の写真が撮影から10年を超える前の書換え消防法 第13条の23、危険物の規制に関する規則 第51条第2項・第58条の14、危険物の規制に関する政令 第34条

フォークリフトの技能講習のおおむね5年ごとの教育は、安全衛生教育等推進要綱で示された目安です。法令の更新とは性質が違うので、期限の表では次の項目で書き分けます。

期限の表に「根拠」の列を1つ足す

期限の表に、その期限が「法令」「指針・要綱」「社内規程・取引先の求め」のどれから来ているかを書く列を足すと、期限を過ぎたときの重さが行ごとに分かります。法令の期限は作業を止める判断につながり、指針や社内規程の期限は受講の計画を組み直す判断につながります。どちらも同じ表で毎月見ますが、切れたときの動き方が違います。

マイナ免許証は、券面で期限を確かめられない

マイナ免許証だけを持つ人は、カードの券面に免許の事項が書かれていません(島根県警察の案内)。免許の情報はICチップに記録されていて、警察庁の「マイナ免許証読み取りアプリ」などで読み取って確かめる形になります。現物を確かめた日の横に、何で確かめたか(従来の免許証、マイナ免許証の読み取り)を1語書いておくと、次の確認で迷いません。従来の免許証とマイナ免許証の2枚を持つこともできます。

危険物取扱者は、講習の期限が人によってずれる

保安講習の期限は、受講した日以後の最初の4月1日から数えて3年以内です。同じ年度に受けた人は期限がそろいますが、新しく取扱作業に就いた人は、従事することとなった日から1年以内が最初の期限になります(ただし、従事する前2年以内に免状の交付や講習を受けていれば、その日以後の最初の4月1日から3年以内)。配置換えで危険物の取扱作業に就いた日を、期限の表に書き込むところまでを1件にします。講習の日程は都道府県ごとに決まっているので、都道府県の消防保安の担当課や消防本部の案内で確かめてください。

出典:道路交通法、消防法、危険物の規制に関する規則(いずれもe-Gov法令検索)、労働災害の防止のための業務に従事する者に対する能力向上教育に関する指針(宮城労働局掲載)、安全衛生教育等推進要綱(長野労働局掲載)。確認日は2026年10月3日です。

育成板 編集部がまとめました様式を無料で配り、使い方と法令の決まりを記事にまとめています。法令の数字は e-Gov の原文で確かめてから載せています。

よくある質問

Q. 資格の一覧と期限の管理は、1つの表にまとめてはいけませんか?
まとめても動きますが、更新の要らない資格まで一緒に並ぶと、見張るべき行が埋もれます。全件の棚卸しは年1回、期限のあるものは毎月と見る頻度が違うため、表を分けたほうが毎月の負担が小さくなります。
Q. 教育や資格の記録は何年保存すればよいですか?
一律には決まっていません。特別教育の記録は労働安全衛生規則第38条で3年間の保存が定められていますが、雇入れ時等の教育や職長等の教育には保存年数を定めた条文がありません。社内規程やISO9001の要求、取引先との契約で別に定めている場合はそちらが優先されるため、教育の種類ごとに確認してください。
Q. 技能講習の修了証は会社で預かるべきですか?
修了証は労働安全衛生規則第81条により登録教習機関が本人に交付するもので、本人のものです。会社は現物を確認して記録を残す扱いにするのが基本になります。滅失や氏名変更のときの再交付・書替えも、第82条により本人が交付元の登録教習機関へ申し込みます。
Q. 期限の通知はいつ出すのがよいですか?
3か月前と1か月前の2回をおすすめします。更新の講習は日程が限られており、人気のものは数か月先まで埋まっていることがあります。通知は本人だけでなく上長にも同時に出すと、シフトを空ける判断まで進みます。
Q. 資格が失効していたことに後から気づいた場合、まず何をしますか?
その資格が必要な作業から本人を外すことが最優先です。手続きより先に作業を止めてください。そのうえで代われる人を探し、更新の日程を押さえ、いつから切れていたかを確認します。最後に、通知の仕組みのどこが抜けたのかを1つ特定して直します。
Q. フォークリフトの技能講習に、更新はありますか?
技能講習修了証に有効期限は無く、運転免許のような更新の手続きもありません。ただし、危険有害業務に就いている人への定期の教育が事業者の努力義務とされており(労働安全衛生法第60条の2)、安全衛生教育等推進要綱ではおおむね5年ごとが目安として示されています。期限の表に載せる場合は、法令の更新ではなく教育の目安であることが分かるように書き分けてください。
Q. 資格管理にシステムは必要ですか?
数十人規模で拠点が1つなら、表計算ソフトで十分に回ります。有効期限の列で並べ替えるだけで直近の予定が出ます。システムを検討するのは、複数拠点で集計したい、資格の件数が数百を超えた、といった段階になってからで足ります。
資格更新期限管理表(Excel・無料)更新が必要な資格だけを対象に、期限と申込状況を管理します。登録不要でダウンロードできます。
テンプレートを見る

本記事は一般的な業務の進め方を整理したものです。社内規程、契約条件、法令上の要件がある場合は、それらを優先してご確認ください。記事の内容は2026-10-03時点のものです。